魚を食べると頭がよくなることは解明されています。
「魚を食べると頭が良くなる」という報告で、世界中の人々を驚かせたイギリス脳栄養化学研究所のイギリスのマイケル・クロフォード博士は、その著書『原動力』の中で次のような興味深い報告をされています。
「世界の四大文明(エジプト、インダス、メソポタミヤ、黄河)は、いずれも河川流域に集中して発祥している。農耕技術を持たなかった当時の人々が、その河川で取れる魚介類を主食にしていたことは明らかだ。とすれば、魚介類をたくさん摂取することが、人類の脳の進化に大きな影響を与えてきたと推測できる」
「日本の子供が欧米に比してIQが高いのは、日本人が魚中心の食生活を営んできたことに起因するかもしれない」と。
そして、ノルウェーの研究者が発表した実験結果で、DHA(魚油に含まれるドコサヘキサエン酸)を摂取することで、摂取しなかった場合に比べてIQ値が平均4ポイント高くなったという報告がされました。DHAを摂取したのは妊婦。IQを測定したのはその後生まれた4歳の子供ということです。実験は公正になるように、プラセボ対照試験で行われました。
魚類はアルツハイマー病発症リスクを低下させるという
http://plaza.rakuten.co.jp/wellness21jp/diaryold/20030725/
今度は長寿に影響している大規模な疫学調査の報告です。
日本人はカラダが小さく筋肉が少ないので、活性酸素(老化・ほとんどの病気の真犯人といわれています)の被害が少ないことが長寿の一因だと思っていますが、もう一つの理由になります。
魚離れ時代になり、私はいつまでも長寿世界一ではなくなると推察しています。
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2日に1回以上と魚をよく食べる男の人は、食べるのが週1回未満と少ない人に比べて死亡の危険度が3割前後減っていることが、全国の約9000人を19年間追跡した調査で明らかになった。魚が多く含む成分は健康に良い働きがあるとされるが、大規模な比較調査で魚と長寿との関係が分かってきた。
滋賀医科大の中村保幸助教授(循環器内科)らが80年に旧厚生省が実施した国民栄養調査の対象者約1万人(30~64歳)について、99年まで追跡調査した。開始時に心筋梗塞(こうそく)や脳梗塞だった人などを除く9252人(男4070人、女5182人)のうち、この間に死亡したのは1835人(男995人、女840人)だった。
結果を集計すると、男性では、魚を食べるのが「週1回未満」の人が死亡する危険度を1とすると、「2日に1回」は0.7、「1日1回」は0.75、「日に2回以上」は0.67と、頻繁に食べる人では低かった。さらに、心筋梗塞と脳梗塞で死亡する危険度も、魚をよく食べる方が低い傾向がみられた。
女性では有意な差はみられなかったが、この間の死亡率が男性より低いためではないかという。
魚はドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)といった不飽和脂肪酸を多く含み、これらには動脈硬化を防ぐ働きがあるとされる。
中村さんは「同様の調査は海外ではいくつかあるが、今回の結果で、魚をよく食べることが、日本人の長寿の理由の一つであることがはっきりした」という。