ウコンは体によいはずなのに・・・?
ウコンが体によいと思って飲んでいる方は多いと思います。
何が起きたのかはまだ未解明ですが、粗悪な品質の健康食品のせいなのか、はたまたウコンに含まれる有害成分のせいなのか・・・?
「よくわからないけどよいらしい」という軽い気持ちで選んだ結果、こういうこともあるんですね。
科学的な裏づけのない健康食品の落とし穴です。
法整備が遅れていることを利用しているところが多いということもあるのでしょうね。
例えばイチョウの葉にもギンコール酸というイチョウ(胃腸)に悪い有害成分が含まれています。イチョウの健康食品を取り過ぎると有害な作用が現れます。
緑茶葉にも有害成分が含まれています。ザンチン、テオグロビン、カフェインです。普通にお茶を飲む分には問題ありませんが、石臼で挽いて粉にしたものを溶かして飲んだりしていると、どうなるかわかりません。
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機能を高めるはずが…
肝機能を高めるとされるウコンを粉末にした健康食品の摂取をきっかけに、東京都内に住む肝硬変の60代女性の症状が悪化し死亡していたことが、東京逓信病院による同病院の患者が対象の調査で18日分かった。
調査では、このケースを含めて平成8年以降、11人がウコンとの因果関係が疑われる肝障害を発症。厚生労働省研究班の調査でも比較的安全性が高いとされているウコンによる肝障害が相次いでいることから、同省は対応を検討している。
同病院によると、原因は不明だが、代謝物質が肝臓に負担をかけたり、アレルギー反応を起こしたりした可能性があるほか、摂取開始で気がゆるみ生活習慣が乱れたことも考えられるという。
死亡例などを除いて使用をやめると改善。同病院では「もともと肝臓に障害がある人は摂取前に医師に相談してほしい」と話している。
死亡した女性は肝硬変で同病院を受診。状態は安定していたが13年、医師に告げず粉末ウコンを毎日のみ始めたところ2週間後に症状が悪化、入院したが腹水がたまり3カ月後に死亡した。
また、60代の肝硬変の男性は、飲み始めた後に肝性脳症で入院。ウコンをやめ食生活を改善すると状態は回復した。
ほかにもB型やC型の慢性肝炎患者6人が肝機能悪化で入院するなど、計11人がウコン摂取後に肝障害を発症した。
厚生労働省新開発食品保健対策室の話「ウコンと肝障害の因果関係に関する研究班の調査報告を待って対応を考えたい。ウコンが原因だったとしても成分が悪いのか、本人の体質や特定の製品の製造方法が要因なのか見極めなければならない」
ウコン:ショウガ科の植物で錠剤や粉末にした健康食品が人気。胆汁の分泌を活発化、肝臓の働きを良好にする。一方で過剰摂取、長期摂取は消化管に障害を起こすことがあり、動物実験では大量摂取が肝臓に毒性を示すと確認されている。
(出典:産経新聞)