Bateman氏は、今回の国際的研究(Dominantly Inherited Alzheimer Network:優性遺伝性アルツハイマー病ネットワーク)から得られた知見が、一般的なタイプのアルツハイマー病にも応用できる可能性があると述べている。米国では500万人を超える人がこの疾患に罹患していると推定され、その数はベビーブーム世代が高齢化するにつれて急増すると予測されている。疾患の発生から顕著な症状が現れるまでの期間が新たな治療の機会となる可能性があると同氏は述べ、疾患予防の取り組みに期待を示している。この報告は、医学誌「New England Journal of Medicine」7月11日号に掲載された。