NCIS:ニューオーリンズ2 #36 Undocumented
2周に渡って本家とのクロスオーバーが放送されましたので、久しぶりな感じがします。FOXでは先にシーズン2を見てしまったわけですが、やはり、順番に見ていかないと変な感じになりますね。海を渡る不法移民(難民)の話は、やはりCSIマイアミにありましたね。難民たちを支援するセンターも、密入国に手を貸していたりして警察の方が憎まれ役でした。しかし、あの頃からアメリカ国内の状況もかなり変化してきているはずで、複雑な思いで見ました。高架道路からマテオ・オルテガ二等兵曹が墜落し、死亡しているのが見つかる。マテオは戦闘指揮所のオペレーターで、ホンジュラスから難民として入国し、難民認定されてからは海軍に入って、市民権を得る事になっていた。日頃まじめで勤務状況も問題なかったというが、上官は最近様子が変だったという。ストレスがあるのか、精神的に不安定で昨日は無断欠勤していた。マテオは幼いころ困難な道程を一緒にアメリカに入った母親と兄のヴィクターがいて、ヴィクターは軍関係の電気技師をしていた。検視ではマテオの首に手で締めた痕が見つかり、舌骨が折れていた。死因と思われる。マテオの銀講座を調べたところ、1万ドルあった残高が、最近ゼロになっていた。昨年hあ国境警備の任務に就き、沿岸警備隊や移民税関管理局(ICE)と連携して仕事をしていたという。昨日は、ホンジュラス人が集まる交流センターでボランティアをすることになっていたという。面倒見が良いマテオは、ときにギャング同士の仲裁に入る事もあったようだ。ウェイドは更に遺体に敗血症の所見が見られるという。また、手の甲に数日前負ったと思われる骨折があり、それはハンマーのようなもので殴ったものだという。交流センターを訪れたラサールは、壁に「1821」という落書きを見つける。これは新興ギャングで、リーダーはエドガー・バリオスで、薬物売買や地元住民やセンター職員への威嚇などはたらいていた。組織は最近では密入国のビジネスを始め、従わない人間の手をハンマーで傷つけることもしていた。NCISは1821のアジトを捜索するが、建物の床下からホンジュラスからの密入国者を見つける。彼らはアメリカ国内の家族が金を払って船でアメリカにやってきたが、バリオスが更に金を要求してまだ家族に会えない状態だった。プライドの元に、長年協力関係になるICEのランディ・ウィルソン捜査官がやってくる。バリオスについては、2週間前沿岸警備隊でも密入国の関与が疑われたが、結局証拠が得られなかったという。密入国者たちの話を一通り聞くが、バリオスとの直接の手がかりが得られない。ランディは難民として認められるのはこの中のごく一部で、殆どは強制送還となるという。ランディはプライドが移民への憎悪犯罪を行うミリシアから追われているのを聞き、プライドの首には75,000ドルの賞金がかけられているので、注意するようにいう。マテオが敗血症になったのは、髄膜炎菌による感染が原因だった。菌の種類を調べると、アメリカ国内では珍しく、アフリカ南部や中米に多いタイプと判る。今回保護されたホンジュラス人の中に、同じ菌に感染していた者がいた。ということは、マテオが関わった人物に感染の可能性がある。密入国者たちがグランド・アイル港に上陸した事がわかり、監視カメラの映像に白い大型のバンが写っていた。マテオの実家を捜索したところ、同型のバンが見つかる。マテオとバリオスの繋がりが一気に深まった印象で、しかもバンの登録者はマテオの母親だった。ランディはやむなく母親を逮捕する。今後、難民認定が覆るかもしれないという。バリオスを探していた最中、バリオスが殺されているのが見つかる。マテオと同じように首に絞めた痕と爪痕があり、同じ犯人に殺されたと考えられる。ブロディはマテオが毎週ホンジュラスに数百ドルを送金していたことをつかむ。これは密入国業者への支払いなのか。パットンはマテオのPCから、ホンジュラスからの船が入港した夜の沿岸警備隊の巡視船が見回るルートを調べていた事をつかむ。マテオは任務で入手した情報をバリオスに渡していたのではないか。さらに、今夜の沿岸警備隊の情報を調べており、次の密入国船が到着すると考えられる。NCISらが港で待機していると、何とそこにマテオの兄ヴィクターが現れた。NCISはヴィクターを逮捕するが、実はマテオとヴィクターには祖国に残したクローディアという妹がいて、マテオは妹のためにこれまで送金していたのだという。しかし、クローディアは5日前から姿を消したという。バリオスの手下がクローディアを捕らえている可能性があり、ヴィクターは捜査官たちへの協力を拒む。そもそも、幼いクローディアを合法的にアメリカに迎えるつもりだったのだが、母親がバリオスに頼り金を渡した。マテオはバリオスから金を取り戻そうとして手を折られ、逆に巡視船の情報を手に入れろと脅されたのだという。もちろん、マテオはバリオスに従わず嘘の情報を渡したという。本来なら、船が着いたときにバックアップがいたはずなのだが、なぜか来なかった。そのバックアップというのはランディ率いるICEのことだったという。プライドはランディを呼び出し、マテオがランディとバリオスの不正を暴く告白ビデオがあるとはったりをかける。クローディアを救出すれば、罪の方はなんとかしてやると持ちかけるとランディは罪を認め逮捕される。クローディアは無事救出され、難民認定も下りた。残念だがランディには法に従い、処分がくだされるだろう。ラサールとパットンは、プライドのプロフィールを勝手に交際相手募集のサイトにアップする。しかし、すでに登録済みだった。一人実の父親を心配するローレルの仕業だった。あえて、正規の手続きを経ないので密入国者と書きましたが、全員が難民と認定されるわけではない、優秀な人、特技のある人、ごく一部だというのは仕方がないと思います。今の時代では。CSIマイアミのエピソードは15年前で、自由を求めて命がけでキューバから海をわたってきた人々への同情に溢れていました。苦難の末アメリカに入国し、難民と認められてそれなりに権利を手にしたら、家族を呼び寄せる事も可能なのですね。そうなると、今度は新たな移民に仕事を奪われるのは困るとか、そういう本音も出てくるらしい。ニュースなどで知ったことばかりですが、この半年はいろいろ考えさせられました。とにかく、あと少しで市民権が得られるところだったマテオ兵曹が気の毒でしたね。兄弟の絆となると、ラサールが意見を言うのはもうパターンになっています。パーシーが一人お休みというのもパターンでしょうか。次のエピソードでメインになるのかしら。プライドのお相手募集なんて、余計なお世話だけれど、ストーリー的には続くのでしょう。元妻と元サヤというのはなさそうですね。