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カテゴリ:NCIS: ニューオーリンズ
タイトルを見て、誰が「ビリー・ザ・キッド」なんだろうと思っていたら、見直したら「ビリーと子供」でした。(笑)
ハリケーン・カトリーナはこのシリーズの原点でしょうね。 大災害が街と人々に何を遺したもの、 しかも、ラサールとプライドの出会いが思ったよりも早く描かれました。 ハリケーンと過去エピ、そういえばCSIマイアミにもありましたね。 プライドとラサールの絆がどういう風に生まれて、育まれていったのか、まだ2シーズンですが、ラサールの家族の事が判っているだけに、感情移入しやすいですね。 ダイナーで発砲事件があり、店員2名と海兵のフォード軍曹が射殺された。 フォードの肩には白い粉のようなものが付着しており、至近距離から散弾銃が撃ち込まれていた。 足跡を追ったラサールらは、冷凍庫にコックのオリバー・フレイが隠れているのを見つける。 オリバーは男とフォードが店内で言い合いを始め、銃で撃ったので逃げ込んだという。 犯人には青いシミのようなタトゥがあったと聞いて、ラサールは現場を飛び出していく。 ラサールは10年前、ハリケーン・カトリーナの嵐の中で、銃で撃たれて車を盗まれたフィル・ハートの事件を思い出す。 ハート事件は地元警察で刑事だったラサールが担当し、フィルは息を引き取る直前、犯人にシミのような青いタトゥがあったと証言した。 どうすることもできず、現場にいた妻のビリーにラサールは犯人を捕まえると約束したが、今も未解決だった。 ラサールはプライドには内緒で、セバスチャンに当時の事件ファイルを渡し、手がかりを得るようにいう。 ハート事件でも白い残留物が見つかっており、凶器も同じだった。 セバスチャンは白い粉は薬で、皮膚が青くなる「銀皮症」という病気の治療薬であることを掴む。 一方、フォードは軍の任務以外で、台風で被害を受けた地域の復興に関わっており貢献していた。 フォードの家宅捜索に向かったブロディとパーシーは、すでにラサールが忍び込んでいるのに出くわす。 家は荒らされており、ラサールは2階に誰かいるという。 しかし、男は逃げだしNCISは取り逃がしてしまう。 プライドはラサールが勝手にハート事件の捜査を再開した事を叱る。 実は、プライドは海軍施設の売店から10万ドル盗まれた事件で、その金を使った犯人とハート事件の容疑者が似ているとして、ラサールに出会っていた。 2人はハリケーン被害で警察機能が混沌とする中、協力して捜査を行った。 ウェイドによると、銀皮症の患者は強盗事件で捕まり、2007年から2015年まで服役していた、エド・タゲットだという。 10年前の強盗事件の犯人は3人組で、タゲットはハートを殺して車を盗み逃亡しようとしたが、折からのハリケーンで足止めされ金を隠したと思われる。 フォードとの繋がりは、10年前強盗があった基地でフォードが清掃のバイトをしており、強盗の手引きをしたと考えられる。 当時の監視カメラの画像は不鮮明で、タゲットとハート以外のもう一人の顔が判明しない。 10年前、共同捜査を始めた2人に、盗まれた札が使われたという報告が入った。 金を使ったのはハートの妻ビリーで、ビリーは泥の中で自分のバッグに張り付いていたと主張する。 ラサールは次第に冷静さを失っていき、ビリーにきつい態度を取り始める。 夫が強盗に関わったのではないかと言われ、ビリーはラサールをプライドらを責める。 セバスチャンが10年前の監視カメラの写真を解析し、3人目はオリバーであることが判る。 オリバーはダゲットもハートも名前は知らないと言い、10年前基地に知り合いがいないかと持ちかけられ、フォードを紹介したと答える。 フォードはタゲットらを施設に入れ、犯行の後、フォードの部屋で落ち合う事になっていたという。 ただ、ハリケーンで彼らは落ち合う事はなかった。 今回、ダイナーに入ってきた男はフォードを伴い、金のことで自分を怒鳴り始め、銃を撃ち始めたので逃げたという。 オリバーは、自分とフォードはハリケーン・カトリーナ以降、悪の道から足を洗い生まれ変わったという。 10年前、ハリケーンで流されたハートの遺体を探しに、プライドとラサールは安置所に向かう。 そこには、引き取り手のない多くの遺体があり、ウェイドが身柄を確認するため志願して働いていた。 しかし、フィル・ハートとされた遺体は別人のものだった。 ラサールは悪党を捕らえることもできず、仕事への信念を失いそうになっていた。 タゲットが姿を現したという通報があり、その場所はフォードの10年前の住所に近い。 しかも、ハートの住んでいたアパートがそこだった。 NCISが現場に向かうと、アパートは取り壊されていた。 セバスチャンはフォードの家にあった古い段ボール箱の中身を調べる。 当時のアパートの住人の荷物がまとめられ、引き取り手のないものがフォードの家にあったようだ。 タゲットは金の在処を探して箱を開けたようだが、その荷物は当時混乱で他人のものと混ざってしまったらしい。 ラサールは、段ボール箱からハートの妻の写真を見つけ、フォードの荷物がハート家のものと入れ替わったと気づく。 タゲットは金を求めてビリーの家に行くはずだ。 NCISはビリーの家に向かう。 10年前、取調中に産気づいたビリーはプライドとラサールの立ち会いの下、子供を産んだ。 タゲットはすでにビリーの家に上がり込み、ビリーと娘に銃を突きつけていたが、ラサールが飛び込み2人を助ける。 タゲットはラサールに射殺された。 ビリーは過去のことは振り返らず、金の入った段ボールは開けなかったという。 ラサールはフィルが大切にしていたぬいぐるみを娘に渡す。 過去の捜査資料が水を被ってカビだらけだとか、洪水でモルグから遺体が流されたというのも、リアリティを感じますね。 警察本部が浸水で機能を失ったという事も、一部の地域が政府の取り壊し命令に反対して自力で復興したなどというのも、実話なのでしょうね。 被害を受けた人、家族を失った人、ハリケーンで人生を変えられた人、そういう人たちに目を向けてドラマを作る限り、ニューオーリンズのカラーが生きて行くように思います。 感謝祭エピソードだった訳ですが、ラサールの父親との確執もからめ、実名で登場した名シェフが料理を提供してバーでパーティなど、こちらはゴージャスな感謝祭となりました。 しかも、ノリノリで音楽仲間とライブを楽しむプライド(というより、バクラさん)は、他にはないチームリーダーですね。 こんな上司なら付いていきたくなりますよ。 ラサールは父親と上手く行っていない中、アラバマからニューオーリンズに出てきて、警官となった。 挫折しそうになった時にプライドと仕事をして立ち直り、ついに引きずっていた過去に決着を付けた。 見応えのあるエピソードでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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