Law & Order:C.I. 3 #66 Consumed
シーズンフィナーレ。途中から捜査の対象が変わっていき、最後まで目を離せませんでした。ベス役の女優さんは見覚えがありました。そう、CSI:マイアミのシーズン1で横恋慕された男に放射能物質を盛られて余命1週間となった弁護士役の人でした。時期的にはマイアミの方が先だったので、やはりあの時の熱演は人々の印象に残ったのかな、という感じです。スペイン系の男性が立て続けに3人、射殺される。3人には特に共通点が見あたらず、凶器は昨年NYPDの警官が職務中に撃ったグロックと一致した。その警官トミー・キャラハンは、スペイン系の3人組に襲われ、1人を射殺したが正当防衛が認められた。上司によると最近生活が荒れているという。トミーの行方を捜していたところ、地下鉄の線路から足を骨折し傷だらけになって発見される。トミーは家でテレビを見ていて、気がついたらトンネルにいたという。全くその間の記憶がなく、駅のゴミ箱からグロックが発見される。トミーの自宅を調べると、隣人の女性ベスとトミーが親しくしている事が判った。前夜トミーが立ち寄ったステーキ店の店主によると、トミーは言動が不一致で「3人組の男」を気にしていたという。ゴーレンはトミーがパラソムニア(睡眠時随伴症)であることに気づき、そのことを知っている共犯者がトミーを殺人に利用したのではないかという。そして、被害者3人ともスペイン系だったのは捜査を攪乱させるためで、本当のターゲットはそのうちの1人、ミュージシャンのエディ・メルカルドだとにらむ。エディは演奏旅行で国外に何度も出ており、その中で定期的にケイマン諸島に出かけていた。携帯していた電子ピアノの箱の内側に緑色のインクが付いており、どうやら金を運んでいたようである。ゴーレンはトニーの隣人のベスが高額の持ち物を持っていることから、経歴を調べ、5年前に他人のIDを取得していたことを掴む。ベスは夫との離婚訴訟中で、夫ビングは現在軽犯罪者終了施設に入っている。夫妻の離婚訴訟で、ビングは妻に1500万ドルの資産を奪われまいと、ありかをしゃべらず法定侮辱罪に処されていた。エディとはかつてのバンド仲間で、おそらくエディはビングのために金を運んできていたのだろう。トミーはベスとの関係について、車が故障したのを助けてくれと呼び出されたことがあるという。その場所にはベスが借りた倉庫があり、中を調べるとベスが夫の行動を監視するために、変装して張り込む道具があった。射撃も練習していたようである。ビングが釈放を申請する書類に、妻へ手紙を添えていたことから、ゴーレンは海外口座の金を出金するためには、夫婦の協力が必要なのではないかと考える。おそらく、ベスはエディを殺すときに口座番号とパスワードを手に入れたに違いない。エディの家から普段持ち歩く音楽ノートがなくなっていたことから、そこに書いてあったと思われる。保釈されたビングがベスの自宅を訪れ、やり直そうと話をしている場にゴーレンが現れ、強欲な夫に一文無しにされた妻の味方をする。部屋には高価なワインの瓶があり、中から灰になった音楽ノートが出てくる。ベスはメモを遺していないと言い、金を引き出す方法は絶たれた。ゴーレンは次はベスに対して、冷酷な復讐計画をどうやって実行したか追及する。記憶のないトミーを連れ出して3人も殺すなど、もうかつての自分を取り戻す事はできないと言うと、ベスは夫が自分を変えたのだと犯行を認める。素朴な疑問ですが、夫はケイマン諸島の口座を作るときにエディに丸ごと任せてしまったのでしょうか。送金するときに口座番号があるはずですし、全く手がかりがなくなるというのも変だなあと思いました。ともかく、今回のキーポイントは「紙おむつ」ですね。(爆)ベスは名前を変え、変装してエディを張っていた。そのために、紙おむつが必要だった、そこまでしてもどうしても、金が欲しかった。復讐の気持ちが強すぎて、自分が貰えないなら今度は夫に金が渡らないようにするため、運び屋を殺した。その悔しさがラストに出ておりました。夫は何も罪に問われないのでしょうね。本当に、他に方法はなかったのかどうか気になります。まずもって、一千も渡さないというのも酷いですけどね。気の毒だったのはトミー。夜もうろうろしていたらさぞ疲れるだろうに、あの状態で警察官の仕事に就いていたとは。ところで、カーバーも学生の時にバンドで歌を歌っていたと言っていました。一度聞かせて欲しいです。(笑)