ポジションサイジング戦略検討
小生ガソリンシステム(GMAC)にてポジションサイジング戦略の効果をシミュレーションしてみた。2005年1月に初期資金1000万円でスタートしたと仮定。「黄」は固定枚数。儲かろうが損しようが、毎回10枚仕掛ける。「青」はリスク率3%固定。つまり損切額が資金量の3%以内となる枚数を仕掛ける「赤」はボラティリティモデルを使ったサイジング戦略。資金量の5%を15日平均ATRで割った枚数を仕掛ける。資金量に応じて枚数が増えるのは前者と同じだが、同時にボラティリティの増加時は枚数を抑える働きもある。結果は以下のとおり。上段が損益、下段が枚数。期待した程の差は出ずに固定枚数でも結構善戦しているが、やはりボラティリティモデル(赤)が一番安定した結果となった。ドローダウン率で見ても順に10.4%, 13.3%, 9.9%と、これもボラティリティモデルが良い結果。ボラティリティ(変動)が高い時期は枚数を控えめにすると言うことは、簡単に言えば「大損するリスクを減らす戦略」である。反面、大儲けするチャンスも目減りしてしまうが、とにかく大損するリスクを最小限に抑えながら、確実に利益を積み上げてゆく、というシステムトレードの大原則に沿った戦略と言えるだろう。