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ワールドホリスティックアソシェーション公式ブログ

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歯科医 大塚誠之輔

ホリスティック友達の輪         大塚誠之輔
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はじめまして。歯科医師の上原達明先生から次ぎの輪を指名されました大
塚誠之輔です。
上原先生が食に精通していると紹介していただきましたので食について書
こうかなと考えたのですが、気が変わりまして歯科臨床医として普段考え
ている「医療」についての私見を書かせていただくことに致しました。

(医療の目的)
毎日診療をしながら、いったい自分は何をしているのだろうかなどと馬鹿
な思いがときどき頭を過ります。
本当にこの治療が患者さんに幸せをもたらすのだろうか?患者さんの長い
将来を見通して治療しているだろうか?自分が患者さんのために良かれと
思ってやっている治療が実はとんでもないことなのでは?などと思うと空
恐ろしくなってしまうのです。
現代歯科医療は現代科学の粋を集めて成り立っています。まさに現代科学
の申し子のようなものです。
その医療で患者さんの口腔内が健康になれたでしょうか?現実はそうなっ
てはおりません。相変わらず患者さんは苦しんでいます。
そんな無駄(?)な努力を毎日繰り返している医療とはいったい何でしょ
うか?
現代医療の特徴は全て対症療法なのだということにある。原因を追求して
などと言っているものの、どうも片手落ちの気がしてならない。
例えば、今、世界中で大問題になっている新型肺炎ですがウイルスが原因
であることは誰も疑わないでしょう。確かにそうだと思います。でも、ウ
イルスに感染したら全員が肺炎になるとは限らないし、発病しても全員死
ぬわけでもありません。しかも若い人程発病しない。となると他にも発病
の原因があると考えざるをえません。やはり人間の抵抗力(免疫力)の如
何が大きいと思います。
抵抗力の違いは毎日の生活の有り様によるところが大きいと誰でもすぐ気
がつくと思います。
しかし、現代医学はそのことを明確に理解しているとはとても思えない。
例えば歯科三大疾患のうち虫歯と甘い物が深い因果関係にあることは歯科
医なら誰も否定はしないでしょう、ところが歯周病となると食べ物を原因
として全く考慮しない歯科医が沢山おります。歯並びとの関係もまた同じ
です。
全身疾患でも食べ物との関係をほとんど考慮しない医師が大半のように見
えます。
私達、動物は明らかに食べ物を食べて生きている、もちろん、空気と水は
もっと大切ですが。空気と水は同じ場所生きていればあまり差が出てこな
い。しかし、食べ物は同じ家族でもかなり個人差が出てくることがある。
それと運動量にも差が出やすいです。
病気であれ怪我であれ食べ物が無関係であるはずがない。こんな簡単明瞭
なことが医療の現場できちんと理解され、治療行為の一部として考えられ
ていないのが本当に不思議なところです。
毎日の生活をどうするのか、改善して行けるのかどうなのか、これが大問
題なんですね。生活習慣を変えることはほとんどの人にとって、とっても
大変です。
現代病の根本はほとんど毎日の生活の歪みから来るとすれば、そこを正さ
ずして真の医療は有り得ません。
毎日の生活の歪みを正すこと、これすなわち人間として「自立」すること
である。
医療の最終目標は病気をこの世から無くする事ではなくて全ての人間の
「自立」であると思います。
この「自立」こそ彼の桜沢如一先生が言っていた「自由人」だと思いま
す。そういう意味からすると私などは何と不自由人なことか。
医療に携わる者が自立していないのにどうして患者さんを自立に導けよう
か、とてもとても無理なことといわざるをえない。
すでに自分は人間として自立していると自負をしている人がいらっしゃい
ましたら、あるいは自立なんて屁でもないとお考えの人、是非この哀れな
迷える子羊(?)にご意見をいずれの機会にお願いします。

次ぎは、歯科医師で、歯科カウンセリングの提唱者で埼玉在住の
「全国学校給食と子供の健康を考える会」などで御一緒する事も
多い黒沢誠人さんにお願いしたいと思います。


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