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前エントリで、山口光市の母子殺人事件の被告の実名本のことを書きましたが、それに関連して、著者である増田氏と出版元の代表である寺澤氏が、2007年に当時のオーマイニュースの鳥越編集長の辞任報道にあたって騒ぎを起こしていたことがわかりました。(皆さんはとっくにご存知だったかもしれませんが、私は初めて知ったということです) で、その寺澤氏が延々と鳥越氏を批判するブログのエントリを上げていたわけですが、私には、正直言って自分の「飛ばし記事」を否定されたことへの逆恨みによる難癖としか思えないものでした。 鳥越俊太郎と盗聴法、共謀罪、『オーマイニュース』(13) 鳥越氏のウソと恫喝の実例~Part 5~ http://incidents.cocolog-nifty.com/the_incidents/2007/02/13part_5_2799.html 鳥越俊太郎と盗聴法、共謀罪、『オーマイニュース』(14) 鳥越氏のウソと恫喝の実例~Part 6~ http://incidents.cocolog-nifty.com/the_incidents/2007/02/14part_6_f76a.html 鳥越俊太郎と盗聴法、共謀罪、『オーマイニュース』(15) 鳥越氏のウソと恫喝の実例~Part 7~ http://incidents.cocolog-nifty.com/the_incidents/2007/02/15part_7_5347.html まあ報じた内容にその価値があったとしても、少なくともその取材方法と、その後の対応はとても「記者」「ジャーナリスト」のやることではないとしか言い様がない。そして、図らずも自身の正当化のために公開した「音声ファイル」によって、そのお粗末さが逆に明らかになってしまったということですね。 そもそも、電話取材に対して、本当にそんな「録音」をすることを鳥越氏は了承していたのでしょうか。 何しろ、この人たちが水戸黄門の印籠のごとく掲げているその「音声ファイル」から起こされたテキストには、そんな断りは一言も入っていないんですから。 電話での会話を勝手に録音したのなら、それは取材対象に対して信義にもとる行為なんじゃありませんかね。 そして、それをまた一方的に公開するというのも滅茶苦茶な話。そこには取材対象の人格などどうでもよい、取材対象は自分の記者としての名誉欲を満たすための道具に過ぎないと考えているとしか、私には思えない行為です。 で、その肝心の「争点」なのですが、鳥越氏が問題にしたのは1月13日に辞任という点と、事実上の解任という点。後者は明らかに本人が否定しているし、仮に解任ならそれから5ヶ月もその地位にあったという現実と整合性がとれず、増田氏が報じた時点では「誤報」だったのは明らか。 一方、増田/寺澤コンビは、鳥越氏が13日に辞任すると言ったのに、後からそれを否定しているとして、このストーカーまがいの行為を仕掛けたわけですけど、その根拠となった「音声ファイル」の中身がかなりお粗末。 -- 鳥越氏 ただしボクは、ちゃんとした人を推薦をして、そのインタビュー、面会、あの、面接もちゃんと、ボクが立ち会ってしてますから。 増田記者 あの、お辞めになるのは13日の土曜日ってことで間違いないですか。 鳥越氏 うん、まあ実は、もう今日から実はちょっとね、検査入院で病院に入っちゃったんですからね。 増田記者 あっ、そうなんですか。 鳥越氏 ええ。そういうこともあって、まあ(辞任は)今週っていうことです。 増田記者 はい、かしこまりました。 http://incidents.cocolog-nifty.com/the_incidents/2007/02/13part_5_2799.html -- さて、このやり取りをもって、鳥越氏が13日に辞任すると断定できますか? 私には無理ですね。 鳥越氏は確かに「今週」という言葉を使っていますが、その前に「まあ実は、もう今日から実はちょっとね」と、話を自分の入院に変えています。 即ち「今日から~今週」とは自分の検査入院の期間について述べただけとも受け取れるということ。 もちろん、それが辞任のタイミングを述べたと受け取ることも可能ですけど、これだけで断定してしまうのはいくらなんでもお粗末。 証拠の音声ファイルだなんて言ったって、肝心要の言葉を(辞任は)と自分で補足しなければならないような代物では、鳥越氏に否定されたらそれでもうアウトです。 増田氏は、鳥越氏の「今週」という言葉だけで、十分な情報が得られたと思い込み、それが何を意味するのかの確認を怠った。 これはどうみても、増田氏の記者としての能力不足です。 その他のやり取りをみても、彼女の発言はほとんど相づちばかり。特に、2度目以降は、自分が聞いたこととは違うという抗議の意味も込めての取材のはずですけど、彼女はほとんど反論らしい反論はしていない。 ジャーナリストを名乗りながら、自分が何を聞きたいのかもちゃんと言わず、ただ鳥越氏にしゃべらせて、自分は「はあ、はあ、はあ」「ええ、ええ」と言うばかり。 で、その録音を公開して恫喝されただなんだなんて、最初から相手を陥れるつもりだったんですか? と言いたいような代物。 当時、主にネット上でかなり騒がれた一件だったようですし、鳥越氏を批判する論調の方が勝っていたようにも見受けられますけど、結局、これはどう落ち着いたんでしょうね。 この時、増田氏っはJANJANからは切られたようですけど、それは鳥越氏からの圧力云々以前の問題として、単に彼女の記者としての能力がお粗末だったからと評されただけの可能性もある。 少なくとも私が上司なら、このやり取りを聞いた段階で、この人は記者としては使えないと判断しますね。 しかしまあ、このようなやり取りしかできない人物が、一体全体あの被告から何を聞き出せたのでしょう。おそらくは、ただ彼がいいたいことを垂れ流させただけなんじゃないでしょうか。 そして、彼からちゃんと実名掲載の了解を取っていないであろうということは、この鳥越氏の一件を見ても容易に想像がつこうというものです。 悪いけど、私にはこの一件も、今回の実名本も(読んではいませんけど、中身について話に聞く限り)、増田氏の売名行為にしか見えない。というか、前回のネタで思ったより名前が売れなかったから、今回の本を書こうとしたとしか思えない。 鳥越氏は、この時の「取材」のやり取りの中で、『あなた方がね、勝手にね、どっからか情報をねじ曲げてね、辞任、13日辞任とかね、事実上の解任とかね、そんなね、ウソっぱちなことをね、もう、インターネット上に書くからね、インターネットは信用されないんだよ。』とおっしゃっているようですけど、今回のネタをみる限り、鳥越氏の指摘は半分あたっていたと言えるのではないでしょうか。 即ち、ネット上でああいうことをした人は、リアルでもこういうことをしたという意味で、鳥越氏の指摘は外れていたとも言える。 でも、ネット上だからこそ、こういういい加減な人々が、記者とかジャーナリストとか名乗って表舞台に上がってくる、そしてある程度は影響力を及ぼすことができ、最終的に(やはりネットは)信用できないと評価されるという意味では、当たっていると言えるのでしょう。 │<< 前へ │次へ >> │一覧 │コメントを書く │ 一番上に戻る │ |