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テーマ:政治について(19781)
カテゴリ:時事
大阪市が職員の入れ墨の有無を調べ、また「クビ」をつらつかせているそうな。
まあ、入れ墨の是非についてはいろいろな意見があるでしょうが、それをわざわざ税金を使って調べるというのは、ましてやそれをネタにクビにするというのは、やり過ぎでしょうね。 で、その過程でこんなことをバカ殿は言ったそうな。 -- 「やりたきゃ民間へ移れ」入れ墨職員110人、回答拒否は513人も 2012.5.16 11:19 (1/2ページ) 大阪市が教職員をのぞく全職員約3万3500人を対象に実施した入れ墨の有無などを調べる記名式アンケートで、入れ墨をしていると回答した職員が110人に上ることが16日、分かった。橋下徹市長は同日、「何をやってもクビにならない、降格にならないという甘えが出ている。ファッションで許すという企業があってもいいから、入れ墨をやりたい職員は民間に移ってもらいたい」と改めて述べた。こうした現状を放置してきた市幹部や市議らの責任も問われそうだ。 調査は今月1~14日に実施。首や腕など業務中に市民に触れる可能性のある部分は市長の業務命令で回答を義務づけ、その他の部分は任意回答とした。 人事室によると、回答率は98・5%で、513人が締め切りを過ぎても回答していない。市教委は調査を実施しなかった。 見えやすい部位に入れ墨をしていると回答したのは98人で、それ以外の部分に入れ墨をしていると答えた職員も12人いた。 部局別で最も多かったのは環境局(職員数3164人)の73人。交通局(6509人)は、地下鉄の運転士と車掌が計7人、市バス運転手が2人、駅職員が4人、技術系職員が2人だった。このほか、建設局(2866人)7人、ゆとりとみどり振興局(795人)3人などとなった。 橋下市長はこれまで、市民の目に触れる部位に入れ墨がある職員については「原則消してもらう」と述べ、配置転換や分限免職の可能性についても言及している。 http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120516/waf12051611200016-n1.htm -- 日頃から、何かというと「民間では」を連呼をしている人が、「入れ墨をやりたい職員は民間に移ってもらいたい」ですか。 公務員は駄目で、民間を見習えと言っているなら、民間がそういうくだらないことに拘っていないということも見習うべきでしょうに。入れ墨を入れるという同じことをやっても、民間なら「ファッションで許すという企業があってもいいから」なのに、公務員では「何をやってもクビにならない、降格にならないという甘えが出ている」ですか。 普通はこういうのはダブスタって言うのではないでしょうかね。 結局、バカ殿は本当の「民間」がどういうことをやっているかなんて全く知ろうともせずに、ただ、自分の気に入らない者達を貶める道具として、自分に都合の良い「民間」を脳内で作り上げ、垂れ流しているだけ。言わば捏造です。 そして、「こうした現状を放置してきた市幹部や市議らの責任も問われそうだ」なんて産経は書いていますけど、こんなことで責任を問われるとしたら、真っ当な職員なら逆に市を訴えると思いますけどね。 これまで何も決められていないこと、そして、採用にあたっても何も問われていなかったことを後から決めたのに、「現状を放置」していたなどと言われる筋合いは全くありません。 実は、それよりももっと責任が問われそうな「市幹部」がいます。それは以下の読売の記事に出ていた人。 -- 大阪市バス運転手ら入れ墨13人…消すか退職か 橋下徹大阪市長の指示で市が全職員を対象に行っている入れ墨調査で、市営地下鉄の運転士や駅員、バス運転手ら13人が「入れ墨をしている」と回答していることがわかった。市交通局は入れ墨を消さない場合、依願退職を促す方針だ。建設局でも数人が入れ墨をしていることが判明、環境局の約50人と合わせて市全体で少なくとも70人規模に膨らんだ。 交通局が地下鉄・バス事業の全職員約6500人にアンケートで入れ墨の有無を尋ねたところ、男性職員13人が肩や太ももなどに入れ墨をしていると答えた。若手が中心で、入庁後に入れたとする職員もいた。 交通局は「運転士などの現業職が、市民と接触しない別の業務に就くのは難しい」として、入れ墨を消すか、依願退職するかのどちらかを求める。 同局幹部は「民間ではありえない。制服に隠れる部位だったのでこれまで気づかなかったが、このまま現場に出すわけにはいかない」と話している。 市は5月1日から、教職員など約8000人を除く全職員3万人を対象に調査し、部局ごとに集計している。市は人目に触れる入れ墨のある職員の人事配置を検討する。 (2012年5月16日 読売新聞) http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20120516-OYO1T00224.htm -- バカ殿は「ファッションで許すという企業があってもいい」と言っているのに、この交通局の幹部は「民間ではありえない」なんて言っちゃった。 おそらくこの幹部は、いつものバカ殿の「民間では」発言から「こう言うだろうな」と思って、バカ殿にお追従でも言うつもりでこんなことを言っちゃったんでしょうね。もちろんこの幹部は「本当の民間」のことなんて何一つ調べたりせず、ただ自分の観念だけで「ありえない」なんて言っていることは明白。 ところが、まさかのドンデン返しをバカ殿から喰らって梯子を外されてしまったということ。茶坊主すら裏切る二枚舌というのも、なかなか凄いですね。 ただまあ、ここでもしバカ殿が「民間ではありえない」と言ったりしたら、「じゃあ入れ墨がある人は全員公務員になっているのか、あるいは公務員以外はみな生活保護で食っているのか」と突っ込まれることになる。 その意味で、二枚舌の方がまだマシと判断したバカ殿は正しかっただろうし、市の「幹部」がその程度のロジックが思い至らなかったという点では、「責任」を問われても仕方ないかなと思いますけど。 まあ、有耶無耶にされるんでしょうね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年05月21日 21時22分19秒
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