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朝鮮半島が緊迫している。
よく日本人は“平和ボケ”していると言われているが、テレビの報道を見る限り、韓国人もなかなか“平和ボケ”していると感じた。 「戦争になるかも」、ではなく、これは紛れもなく「戦争」だ。 そもそも両国は休戦状態にあるだけで、いつこのようなことが起こったとしても不思議ではない。 そうした状況下での、今回の“交戦”。 金正日体制の先がそう長くないことを意味していると思う。 狙いは2つ。 アメリカ(韓国)から有利な条件での譲歩(経済支援 etc.)を引き出すこと。 金正恩体制に向けた、実績作り。 先日のウラン濃縮施設の公開も、同様の意図を持っている。 ただし、については実を結ばないと思う。基本的に、オバマ政権はそうした圧力には屈しない。 さらに言えば、アメリカは最後の最後(両国の全面戦争に突入という事態)まで、この朝鮮問題に“憂慮”を示すのみで、具体的なアクションはとらないと思う。 はっきり言って、介入することになんらメリットがないからだ。今のアメリカに、“世界の警察”としてメンツを守る余裕などない。 また、介入したところでオバマ政権の支持率上昇につながるかなんて分からない。 イラクのときは大した根拠もなく戦争をおっぱじめたのに、こんなにはっきりと“脅威”が分かっているのに、アメリカは介入しない。 それが今のオバマ政権。リアリスト。 だから仮に日本にテポドンが落ちたとしても、アメリカが助けてくれるなんて考えてちゃダメ。 アメリカはあの手この手で介入しないための口実を作り、深い介入を避けるだろう。 「我々はこれ以上の被害を望まない。平和を欲する」 と言ってね。だいぶ話がそれた。 北朝鮮は国家の存続を最優先課題としている。そして、兵力の差を重々承知している。 ゆえに自滅を意味する全面戦争は起こり得ないし、それは中国、韓国も望んでいない。 だからこれ以上の戦争状態の発展は考えにくいし、アメリカも傍観を続けるだろう。 さて、金正恩の実績作りについて。 例えば金日成体制が固まったとき、金正日体制へと権力の移行がなされたとき、北朝鮮では必ず“実績作り”が行われた。 新約聖書の中で、数々のイエス・キリストによる偉業が描かれているように。 こうしたキリスト教の手法は、北朝鮮の体制論理にもよく当てはまる。 今回も然り。金正恩体制の移行に向けた準備だと考えられる。 「偉大なる金正恩将軍は、野蛮な国家に対し断固たる決意で攻撃を行った」と。 こうした実績作りは今後、いたるところで形を変え、顕在化してくると想定される。 いずれにせよ、朝鮮半島で大規模な戦闘が勃発するとは考えにくいが、今後も情勢を注視していく必要がある。 さ、仕事や仕事。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年11月24日 08時36分37秒
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