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~ 今日の風 ~

~ 今日の風 ~

不思議大好き

作品名 「不思議大好き」

先日、友人のお薦めのマッサージに予約の電話をした。
「どいうい症状ですか?」
「足と肩です。」
「短いズボン、ありますか?」
「はい。」
「それとTシャツを持ってきてください。」
「そちらで着替えるのですか?」
「電車の中で着替えて来られてもいいですけれどねぇ(笑)」
ということで、短パンとTシャツを持って元町まで出掛けた。

電話の感じもとてもよかったし、友人から不思議なこともいろいろと
聞いていたこともあって、とても楽しみだった。
初めてのところなので少し早く着くように行った。まだ、30分の余裕が
あったので、セルフサービスのコーヒーショップに入り、サンドイッチと
コーヒーで遅い昼食をとった。
食べながら、半地下のコーヒーショップから外を眺めると、切り取られた
狭い空間をひっきりなしに人が行き交っている。そんな光景をどこかよその
世界のように感じた。

治療室は、元町の雑居ビルの小さな一室なのだが、なんともいい空間だった。
Kさんは、すばらしい能力とクリアな魂の持ち主だった。神様からメッセージ
を受け取れる人だった。それでいて、というか、それだからなのだろう、
謙虚で気持ちいい人だった。

Kさんは、全く身体に触らずに治療もできた。Kさんが、空を切るように
手を動かすと、空気が動き、爽やかな風を感じた。Kさんは、「手をお借りします。」
と私の右腕を持ってぐるりと回した。後方に手が行く時、腕は外側に45度
くらい傾いていた。要するに、肩を軸にして身体に沿ったきれいな円を
描けないのだ。
Kさんは「今、こうなっていますね。」
とおっしゃって、空を切るように手を動かした後、また私の腕を回した。
すると、今度は楽々と肩を軸にして身体に沿ったきれいな円を描けるの
だった。
次に、うつ伏せに寝て、膝を曲げてかかとをお尻に付ける。
左は付くが、右が付かない。軽く握りこぶしが入ってしまう。やっぱりだ。

私は右側に問題があることは以前から充分認識していた。柔軟体操を
したり、あぐらをかくように結跏趺坐のような形をとったりすると、
右の膝が極端に上がってしまって、ずっとその姿勢をしていると
膝や付け根が痛くなっていた。
ところが、Kさんが同じように手を動かし、涼しい風を感じたと思ったら、
次には、もう簡単に左と同じようにちゃんとお尻につくようになっていた。

そんなふうに、実際身体もどんどん変化していくのだが、
Kさんはもっと不思議なこともなさるのだった。
「massageとmessageは一文字しか違わないんだよね。」
とKさんがおっしゃっるので、二人で笑ってしまったが、神様からの
メッセージを伝えてくださるのだ。私が描いている将来のビジョンに
対しては、こうおっしゃった。
「周りのことばに乗せられないで、経済的な基盤を作るようにおっしゃって
いま す。」
それは、確かにそうかもしれない。

次に、疲れなのか背中が硬くなっていたので、マッサージしていただいた
が、その時、Kさんは
「金色の光が出ています。」
とおっしゃった。
“えっ?”
「私から です か ?」
「はい。 金色のきれいな光です。」
「人によっていろんな色があるんですか?」
「そうですね。 金色はめずらしいです。 感謝ですね。」
とおっしゃった。
“はぁー”
「そうですか。」

Kさんは粒子とおっしゃっていたが、私はこの頃、相手のエネルギー
(氣・波動)というかそういうものにとても敏感になって、
合う人や合うものはとても気持ちいいのだけれど、そうでないものは
とても嫌な気がしている。そういう感覚というのは、善悪正邪とかではなく、
ただ感じるもののようなのだ。頭とか判断を越えて、感覚が優先するのだ。

「windさんは、相手の氣を受けやすいので、いいところにいるようにした
方がいいですよ。」
「はい。そうなんです。これまで、~(いろいろ)こんなこともありました。」
「でも、家の中で、家族の場合はどうしたらいいのでしょう。」
「それでは、ご自分でできる方法をお教えします。自分にもいいし、
相手にもいい方法です。」
と、悪いものだけ出してしまい、いいものは残し、身体も緩める呼吸法や、
自分が誰かに治療してあげた時、相手の痛みなどを受け取らない方法も
教えていただいた。

Kさんは、もう観念とか判断とかを超えている感じで、透明感のある
さわやかな方だったし、一緒にいるととても気持ちよかった。
Kさんの守護神さまは、太陽神なのだそうだが、私もまた同じ太陽神
なのだそうだ。その太陽神にどんなふうに向き合ってどんなふうに
メッセージを受け取るか、その確認のとり方もも教えてくださった。

「Sさんに見せていただいたんですけれど、あれ、すごいですね。
とってもきれいでしたね。」
「あれね、おじいさんを散歩に連れていったときなんですけれど、
そう言われていたので、カメラは持っていったんですけれどね、
『写して』という言葉があったので、撮ったんです。お花の精霊は、
いるんですね。」
あれというのは、写真のことで、バラ園のバラの上に強く輝く円い光が
あって、白い蝶のようなものも写っているものだった。
Kさんは、帰る時、焼き増しできるからとおっしゃって、
そこにあったその写真を2枚くださった。

そして、「こうしていると、とてもおもしろいことがあるんですよ。
先日も親子だった人が来てくれました。」とおっしゃるので、
「私は、どうなのでしょうね。」と言うと、「ご自分でわかるでしょう。
私の方では、3つ前に旅先で出会っているとおっしゃっていますよ。」と 、
にこりとされた。
なるほど、以前からお互いが知っていたような感覚やお話も気持ちも
よく通じるのは、そういうわけだったのか。

たった一時間なのに、心身ともにリラックスでき、半日も一日もそこに
いたようなとても充実した時間だった。とても気持ち良かった。
その時、ちょうど次の方がいらした。
「なんでもききたいことがあったら、電話してくださいね。確認は
複数でした方がいいですから。」
「はい。ありがとうございました。」

帰り道を歩きながら、自分の内側からあふれてくる喜びをしみじみと感じた。
生きていることだけで充分楽しい気がした。


~ wind ~

2000/08/22記




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