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~ 今日の風 ~

~ 今日の風 ~

JOYとの日々


過去の日記から ・・・JOYと過ごした日の思い出

JOYおあずけ



joy


00/04/19
自分の心を満たすことが大事だということで、《自分の心を満たす心のメニュー(自分にとって楽しいこと、うれしいことを考える。ただし、愛と調和にあふれたもの)》を考えて一日ひとつするというのがありました。
自分の心を満たす心のメニューを考えたら、一番に浮かんだのはJOYと遊ぶこと。
これは、本当にうれしい。無邪気に楽しめる。お腹の底から笑いがこみ上げて来
て、どんな時でも幸せな気分になれる。

00/04/25 01:15

 少し雨が小ぶりになったとき、軒先を出て東の空を見た。山の上に大きな
虹がかかっていた。やっぱり!「虹が出ている!」と二人と二匹でよく見え
る道路に走った。くっきりとした半円の虹の上にまた淡いけれど、もう一つ
の虹が架かっている。すごーい!何年ぶりだろうか。やっぱりそんな気が
したわぁとうれしくなる。だから、ここに来たのかなと思ったりもした。
出掛けには気の重たいことがあったのに、虹をみたら、いいことがありそう
な気がして、虹はそういう力もある。

また、虹の下の山の新緑が何とも言えず、美しい。微妙な色合いで
輝きそよいでいる。そして、時折遠くの桜の花びらが雪のように舞ってくる。
なんとすばらしい光景!童話の世界のような気がする。

JOYは、Nさんがいろいろと誉めて下さるせいかすっかりご機嫌でハイに
なっている。ひとりでその気になって遊び出した。バックの中のボールを
咥えてちょうど傾斜がついている木製のスロープにボールを落としては、
取りに行ったり、拾ってきたボールをうまく(偶然)バックに入れたりした
ものだからまた誉めていただいた。今度はお調子に乗り、リードを咥えて、
わっしょい(綱引き)をしようという。うなり声を出して頑張っている。
あげくにどこからかたわしを得意そうに持ってきて、気を引こうとしている。

気が付くと、もうほとんどが青空になり、西の空には太陽がまぶしく輝き
もう少しで沈もうとしている。富士山はもうすっかりと全容を現している。

太陽が山の端に沈んだら歩きだそうと思い、沈みきるまではじっと眺めて
いた。沈んだのを機にさよならをして別の方向へと歩き始めた。JOYは
やっぱり帰りたくなくて、ちょっと踏ん張ったがまもなく歩き出した。
ひつじさん達がいる傍の階段を上っていくと、八重桜が満開だった。
振り返ると、もう角度が違って富士山は樹々の影に隠れてしまった。
でも、もう一度夕焼けを見たくて、来たときとは反対の馬場道の方へ行き、
富士山が見渡せるところでしばらく見入った。誰もいない頂に小さな囀りが
聞こえてきた。富士山は不思議なくらい間近にあって、雪の模様も見えた。

00/04/28
今日は外では遊べなくて、部屋の中で遊んだ。

*わっしょい(ひっぱりっこ)

*のこったのこった(おすもうもどき)

*お遊戯(♪てくてくてくてくあるいてきて[ぐるっとまあるくあるく]~あくしゅで[握手する]こんにちは[頭を下げる]ごきげんいかが[お互いの肩をたたく])

*おちゃらかほい(♪おちゃらかおちゃらかおちゃらか[手-前足を交互に出す]ほい[両手-前足二つを相手の両手に合わせる])おちゃらか[手-前足を交互に出す]かったよ[両手-両前足を挙げる]※まけたよ[伏せする]※どうじで[ほいと同じ]で繰り返す)

*くちゅくちゅ (くすぐる-->JOYは仰向けになってトトロのような声をだして背中を床にこすり付けて恍惚状態になる)

*いいこいいこ(頭や顔や身体をなでる)

*キャッチ(投げたボールをキャッチする)

*ボールポーン(投げたボールを拾ってくる)

*バレーボールポーン(投げたボールをキャッチしないで弾き返す)

*まてまて(追いかけっこ)

00/05/19
JOYの毛触り。
あたたかくて、やわらかくて、呼吸が感じられて、気持ちがいい。
枕にして、寝転んだ。

00/05/20
そこを下りると、この辺りでは珍しい田んぼがある。でも、まだ水が入っていな
くて、畑の状態。去年、水が入ったとき、おたまじゃくしがたくさんいたけれど、
こんな乾いたところに水が張られて、おたまじゃくしは(卵は)どこからくるのだ
ろうと思った。

その先の家庭菜園を抜けたところで二人の若いお母さんが畑を耕していた。家庭
菜園という雰囲気だ。そばには、ベビーカーがあり、はいはいしている子がいて、
それから、2歳、3歳、4歳、6歳 の子がいた。
そう言えば、大分距離のあるお寺のあたりに遠くから子どもの泣き声が聞こえて
いた。

JOYを見ると、2~6歳の子たちが駆け寄ってきた。なでたりたたいたり
(2歳の男の子が乱暴で、たたいたりつまんだり(^^;)そのうち、乗りたいという
ので、抱っこして乗せてあげたり、草を摘んでは、それでくすぐったり・・・・
その間ずっとJOYもいい子にして、小さな子たちにされるがままになっていた。
でも、さよならしたとたんに、リードを咥えて綱引きをするように反対側に引っ
張って、私にわがままを言い出した。(^^)

それで、JOYの行きたい方へ行くことにした。子ども達がついていきたがったが、
お母さんが止めてくれた。また山に向っていくと、ワンワン山の犬仲間で借りた
果樹園(草だらけだけれど)に行き着いた。我が家は、柿の木を植えてある。
JOYはそこに寝転んで動こうとしない。見渡せば、周囲の緑は鮮やかで、夕風に
揺れている。草原の花も風に揺れている。そのリズムはf分の1ゆらぎなのだろう
か、心地よいリズムだ。JOYが遊びたくて、リードを自分で咥えて、はしゃいで
いるので、ボールを出して投げた。リトリーバーの血なのか、しっぽを振りなが
ら跳んで行く。草むらをしっぽを振りながら探している。直に見付けてゆうゆう
と帰ってくる。草むらを走る姿は、とても似合っていて、見ていても気持ちが
いい。

帰り、土手にみやこぐさ(雑草)を根っこから採って(庭に植えた)ノビルも採った。
生姜味噌で食べたらおいしいかもしれない。

さっきの子ども達がいる畑に近づくと、また子ども達が駆け寄ってきた。
桑の実を採ってと頼まれたり、お話したり・・・と楽しいひとときだった。

また、さよならすると、JOYはまたリードを咥えて綱引きをするように反対側に
引っ張って、私にわがままを言い出した。

00/05/30 * 犬達 が 遊ぶ 姿 *

今日は神社の後ろへほんの少しだけ上って、ワンワン山方面に続く道を
行った。ウサギ小屋の上から遠くワンワン山が繁茂した緑の合間に見える。
白い犬と黒っぽい犬がいた。

大勢の中に入っても、犬には全く興味がなく、人間の傍にばかり行ってしまう
JOYだから、寄らずにまた山沿いの奥まで行こうかと思ったが、ぐんと力強く
ひっぱりJOYが自分の意思を示すので、それに合わせて、ワンワン山で遊ぶこと
にした。

JOYの姿が見えると、何匹もの仲間の犬達が(この頃はメンバーが新しくなって、
初めての犬もいる。)JOYに向って走ってきた。大勢の犬に迎えられて、気が
小さなJOYの背中の毛は逆立っている。
犬同志のご挨拶は、お尻の匂いを嗅ぐこと、後ろに回ってくるので、男の子が
あまり好きでないJOYはしゃがみこむ。

ピレネー・アイリュッシュセッター・ゴールデンRはJOYを入れて成犬は3匹
それと4ヶ月の子、ラブラドールRは黒ばかり2匹、ダルメシアン・
ミニュチュアダックスフント・甲斐犬・合計11匹いる。大型犬が多い。

黒ラブのルーちゃんは、私を見るといつもふっとんで来るのに今日は大勢の
犬達の中で出遅れ、私がベンチに座った頃に来て、私の膝に前足を乗せて
顔をなめようとする。JOYも特に好きな人には同じようにする。まあ、最高の
愛情表現なのだろうと思う。

甲斐犬のカイちゃんは、5年前に4ヶ月のJOYが初めて遊んだいわば幼なじみの
女の子。あの子とJOYが会うと、カイちゃんが必ずJOYの後ろに乗ってしまう。
他の子がそんなことをしたら、特に男の子だったりしたら、嫌がるのに
カイちゃんだと嫌がらない。

一番小さいミニュチュアダックスフントと男の子で大柄のアイリュッシュセッ
ターが遊ぼうとしている。10倍以上の大きさの違いにも関わらず、遊ぼうとして
いる。そういう時はたいてい大きな子が気を遣って動く。JOYも小さな子(ヨーク
シャーなど)と遊ぶ時には、低い姿勢になったり、伏せをして遊ぶ。

世の中では(私もかつてはそう思っていたようなところがあったけれど)犬が会え
ば、けんかをするものだと思う人も多いが、ワンワン山に来る犬達はとても仲良
く遊ぶ。やさしく噛むのはかなり親しい関係だったり、それが気持ちいいようで
あったり、・・・犬達を見ているとそれまで知らなかったいろいろなコミュニケー
ションを知ることになる。

それにしても草原で犬達が思いっきり走ったりじゃれあったりするのを見ている
のは気持ちがいい。

帰り道でハスキーのガビーちゃんに会う。ゴールデンのボスちゃんが発情して
けんかになったとか、JOYがボスちゃんと勘違いして、止まっていた。

あんな気がいいボスちゃんがねぇーと思いながら行くと、そのボスちゃん。
ボスちゃんは、JOYが好きでしかたがないが、そういう子にJOYはそっけない。
お母さんも(飼い主)も、「男の子と会うとだめなのよ。」と用心をしていた。
2日前に去勢したということだった。男の子は大変だ。

00/07/10
やっぱりJOY。JOYが寝ている上にまたがるように、でも重たくないように寝そべる。それか、横から添い寝するように顔だけ上に乗せる。JOYは、そのまま表情も変えずに寝ている。呼吸が少し変わる。気持ち良さそうな満足げな息だ。柔らかくて温かくて、呼吸が感じられて私も気持ちいい。
私の体重がかかると、人間の言葉にすると、う~んとでもいうような声を出す。もっと重くてたまらない時は、身体をずらして横向きになる。さらに眠くて付き合いきれない時は、黙って移動する。

名前は偶然でなく、もともとその人に用意されているものなのだということを聞いたことがあるが、JOYの名前をつける時も、JOYという名は突然閃いたものだった。それは、案外もともとそのものを意味しているのかもしれないし、そういう名前が付いたから、そうなるのかもしれないし、両方なのかもしれないけれど、JOYはまさにJOYなのだ。そうして、JOYの胸に胸を合わせていると、急にうれしくなって声を出して笑い出してしまう。

00/08/04
お隣の工事の騒音がひどく家にいると気が滅入りそうだったので、出かけることにした。クーラーでなく自然の中で涼しいところでJOYも一緒に行けるところということでちょっと遠いけれど、山中湖にした。家のことなどしているうちに出発は12時近くになってしまった。途中渋滞もあったが、それでも一般道路だけで1時間半くらいで着いた。8月だからやはり混んでいたが、無料駐車場は空きがあった。でも、JOYの散歩に都合がよく涼しい木陰があってのんびりできそうな所を探しているうちに一周してしまった。

山中湖付近の気温は12時でも25度。帰りには23度になっていた。
木陰にシートを敷いて、JOYと寝転んで持っていった本を読んだり、おやつを食べたり、ただ寝転んでいたりした。だけど、家なら眠ってばかりいるJOYが落着かないらしく、手で私に催促する。仕方がないので、少し歩こうとすると、とても半端なところで座り込んだり伏せをして落ち着こうとする。でも、そこは通路だったりして、犬はそうできても私が寝転んだりできる場所ではない。なかなかうまくいかないものだ。しばらくJOYのお付き合いをして、それから日帰り温泉紅富士の湯に行った。車は木陰に停めてJOYには中で待っていてもらい、内風呂3つと打たせ湯、ミストサウナ、露天の岩風呂に入った。気持ちよかった。

00/08/28
今日は、国道1号線を通って箱根を越えて、JOYと函南原生林に行った。
一周2時間の遊歩道を歩き、日本で一番古い(と、書いてあった・推定700年)ぶなの大木のところのウッドデッキにシートを敷いて、1時間くらい本を読んだり、JOYとおやつを食べたり、ほんの少し横になったりした。
3時間の間に出会ったのは、2組3人だけだった。JOYのリードもはずしてあげて遊歩道を歩いた。途中わかりにくいところもあったし、JOYがいて、心強かった。あの子は、1~10メートルくらいのところを歩いて、「JOYちゃん、待って」というと、ちゃんと待っていてくれるし、とてもいい子だった。

00/09/24 打ち上げ花火

今日は、お祭りで、30分足らずだけれど、山の上に打ち上げ花火が上がった。
JOYと前の道路に出て、空を眺めた。JOYは、人が通る度にしっぽを振って、そちらに興味があった。
一瞬の光、一瞬の色、一瞬の形、一瞬の音、さまざまな色や形の花火が次々と上がる。

パジャマ姿の子ども達がちょろちょろしていたのは、何年前だったろうか・・・・時はあっという間に過ぎてしまった。

今日は、だあれもいない夜。JOYと虫の声だけ。この夏から、こんな夜が多い。

00/09/26
JOYのしっぽの付け根のしこりとおっぱいがずっと出ていること。獣医さんに診ていただいたら、しこりは脂肪のようなもので、おっぱいもたぶん想像妊娠で、そのうちおさまるでしょうとのこと、お乳も白くてきれいなので心配はないということ。良かった!(^^)
これで毎日言い聞かせている“元気に長生き”を実現できる。
JOYは、今月17日に6歳になったが、それは人間にすると40歳。あと3年くらいしたら、私よりも年上になる。
それにしても、JOYは今日もやっぱり獣医さんが恐くて、しっぽはすっかり内側に入って、脚はがたがたと震えていた。そして、診察室に入ると、私にすがってきて、いかにも「だっこしてぇ、おんぶぅ」と言っているようだった。
完全にパニック状態だった。
その後、足裏、パッドの間、指の間の毛もカットして、フィラリアと蚤ダニ予防の薬2ヶ月分をいただいて、無事終了。

01/04/19
JOYとN子さんちのパルちゃんとN子さんのご主人のTさんとお散歩に行く。
体調が悪くて、今日獣医さんでお薬をもらってきたJOYだったけれど、原生林に
近い山の中をみんなで歩いて元気になったみたい。
むらさきさぎごけ(たぶん)が湿地に群生していた。畑にはからすのえんどう
(「の」は助詞でなく「野」だということが先日読んだ本に書かれていた)が群生
し、道にもうれんげそうが咲いていた。

01/05/06
JOYと海に行った。JOYは海が好きではない。水が恐いくらいだから波はもっと恐いのだろう。海側を歩こうとしない。それで、帰り道は、波打ち際から遠く離れたところを歩いた。
すると、ハマヒルガオが咲いていた。とてもかわいかった。それから、松林の近くには、白い花が咲いている樹があり、いい香りがした。図鑑で調べが、たぶん「まるばしゃりんばい」だと思う。

01/05/13
昨日の夜からまたやっかいな、気持ちの沈むことが二つもやってきた。
一つはJOYの健康に関わること。インターネットで病気を調べていたら夜が明けてしまった。
午前中、もうひとつの問題について連絡をとろうとして、何度も電話をかけるが、通じない。そのままずっと一日中掛け続け、連絡を待っているのも気が滅入るし、JOYも連れて、二人で元気になるところに行きたかった。
ちょっとご無沙汰している(ご主人が外国に単身赴任なので日曜日でも)Tさんを誘って、また真鶴に行った。おいしいお魚を食べてから、原生林を歩き、海岸に行く。また原生林を抜けて帰った。

海岸には、ちょうど、ハマダイコンとハマエンドウとハマヒルガオとマルバシャリンバイが満開だった。

01/06/12
ずっと獣医さんに通っているJOYがこの頃皮膚も毛もきれいになったし、とても元気になってきた。一度ペットショップで買って飲ませていた月見草オイル(毎日を元気に過ごしたい女性におすすめという健康補助食品で、JOYの症状にぴったりだった)がペット用より人間用の方が安かったので、インターネットのお店を通して輸入したが、それが届いた。今日は、私とJOYと二人で飲んだ。JOYには元気で長生きして欲しい。

01/06/13
JOYと吾妻山公園に行った。
JOYはこの頃元気で今日も長い階段をどんどん張り切って上っていった。途中、小さな女の子2人に出会った。怖がらないで、JOYに会ったことを喜んでくれると、うれしい。
山頂の芝生に犬は入ってはいけないということだが、芝生でないところがほとんどないので、いられる場所がなかった。それで、小動物園の方に行ったが、中はやぎさんやうさぎさんが放し飼いになっているので、犬は入れない。係のおじさんがそこにJOYをつないで入ればと言って下さったが、JOYはちょっとでも離れるとすぐ鳴くのでお礼だけ言ってそのまま戻った。林は神奈川美林50選になっていていい感じだったが、「まむしに注意」という看板があった。公園になっている山(126mだけれど)全体を歩いて、いい汗をかいた。

01/06/16
ゼラニウムをプランターに植える時、元肥を埋めて植えたが、匂いがするらしくJOYが鼻で土をかき分けて食べてしまった。(~~;
この頃元気になったが、ずっと体調が悪く、獣医さんに通って、昨日まで薬を飲んでいたのに!
まめにシャンプーしたり、無添加のドッグフードを取り寄せたり、サプリメント
を飲ませたりなどして健康にはとても気を遣っているのに、がっかりしてしまう。
ちゃんと叱らなければと(というよりもう怒って)叩いたら、右手薬指の腹が内出血して腫れて痛い。もう踏んだり蹴ったりだ・・・
それなのに、ちょっとしたら、また食べていたので、届かない場所に移動した。
もともと私の配慮が足りなかったのに、その時はそんな気持ちになれず、しばらく、JOYにぶつぶつ文句を言ってしまった。こんなにJOYに腹が立ったのは初めてだ。健康を害するようなことはどうしても許せない。

まったく、また具合が悪くなったら、どうするの!元気で長生きして欲しいのに・・・・・

01/06/21
雨が嫌いなJOYのために私の携帯用のレインコートに手を加えてJOYのレインコートにした。大型犬のものはあまりないし、値段も高いのでとりあえずそれで様子をみようとしたのだ。
着るのは喜んで着たが、やっぱり雨が降っていると嫌でそのままソファーで寝てしまった。
それでも、昨日の朝以来全然排泄していないので、身体に悪いと思い、無理矢理引っ張り出そうとしても、玄関を下りようとしない。やっとタイルの上に下りても、外に出ない。外に出ても、軒先だけ、やっと屋根のないところまで連れてきても、階段を下りようとしない。なんとか下りても座り込み踏ん張って嫌がる。1回目は私が諦めたが、夕方また挑戦し、頑張って連れ出した。

なのに、「ブーブに乗って行こう」と言うとその気になる。JOYの獣医さんにはすんなり行けた。また体重が落ちていた。37キロくらいだった。一番多かった時に比べると7Kg以上減っている。もうすっかり良くなったと思って、一週間薬を飲まなかったら、また症状が戻ってきてしまったので、また抗生剤とかゆみ止めを飲むことになる。フィラリアの薬もいただいた。JOYの一ヶ月の医療費が随分かかる。

01/06/23
JOYの体重が随分減ったのでおんぶをしようとして、しゃがんで背中にJOYを乗せた状態で立ち上がろうとして立ち上がれなかった。そして、その後のお散歩の時右脚の付け根が痛かった。幸い、もう直ったからいいけど、無理をすると危ないなと思う。

01/06/25
雨に濡れるのが嫌いなJOYがこのところあまり歩いていないし、私の気分転換も兼ねて、夕方の散歩は少し足を伸ばして、丹沢の山中水無川の上流に行った。途中風の吊り橋あたりの道路には随分たくさんの車が止まっていたし、林道で反対側から引き揚げてくる車や人が多かったが、いつものお気に入りの河原に行くと誰もいなかったので、放してあげた。

JOYは森に行くと、野生が甦るように元気になるので、それを見ていると、うれしくなる。水が好きじゃないのに、自分から浅瀬に入って、水を飲んだりあちこち歩き回っている。途中、そっと樹の陰に隠れると、はっといないのに気が付くと真剣な顔であちこち見回して、私のバックの匂いを嗅いでから?私が来たところをたどって近づいてきた。何だかとっても楽しそうだった。

01/06/25
今日は、今朝からとても暑くなるという予報だった。せっかく晴れているし、また雨が始めたら、JOYはまた散歩を嫌がるだろうし私も、昨日も人の都合に合わせて自分の予定をキャンセルして結局それは何にもならなくて、つまらない思いをしたし、JOYの元気なうちに(喜んで付いて来てくれるのはJOYくらいだし)いろいろと思い出を作っておきたい気もして、遠出した。と言っても往復3時間、向こうでも3時間くらいかなぁ、行って帰って7時間くらい、きっと涼しいかなと思って、山中湖まで行った。

でも思ったよりそんなに涼しくはなかった。(21~24度と表示されていた。でも今10時を過ぎて27度もあるから、きっとこちらよりも5~10度近く低かったのだろうけれど。)JOYもあまり歩きたがらなかった。
行きの車の中では、ヒーヒー、フンフン、ぐずっていて、信号待ちなどにお水や菓子などをあげてとても手がかかった。あまりうるさいので、強く叱って「伏せ!」と言ったら、従ったが、息子たちにも通じるだろうか、そんなに簡単ではないよねぇ・・

遊覧船の待合室の前が気に入って寝てしまったJOYを見て、職員の方が声をかけてくださったので、JOYも乗れるかどうか伺うといいですよということで、一緒に一周35分の船に乗った。私たち以外、年配のご夫婦と小さな子とお母さんの2組だけだった。人数が少ないので、大きな白鳥の船は出ずに小さめな船だったので、甲板の周りが椅子になってJOYには海が見えないので、前足を椅子に乗せて見たりしたが、動けないので(私が気を遣ってそうしているのだけれど)退屈そうだった。でも、けっこう気に入っているようでもあった。甲板の周りには大きな鯉がたくさんいて、餌をあげるとその鯉たちが大きな口を開けながら重なって、その上滑っている鯉もいて、凄まじかった。JOYは完全に圧倒されていた。

また少し散歩をして、JOYももうすっかり満足というかお疲れなので、もう静かに車で寝ていると思い、私は久しぶりに紅富士の湯に入った。

おにぎり220円、遊覧船900円、温泉700円、鯉の餌100円、二人で? 計 約2000円の旅だった。

距離としては、往復一般道で約120Kmくらいだった。今回の小旅行(というほどでもないけれど)は実はひとつにはこの先JOYも泊まれるペンションに泊まりながら黒姫高原まで行きたいという計画(希望)があるから、そのための様子をみることもあった。でも、思ったよりJOYがおばかだったのでちょっと考えてしまう。
黒姫高原に向って120Km行くとどの辺まで行けるかなぁ。高速に乗ればもっと距離が伸びるし、2泊なら無理なく往復できるだろうか。


01/08/10
一般道だと我が家から車で1時間半から2時間くらいのところに函南原生林がある。
そこに行くと、JOYは野生の血が甦るように?人(犬)が変わったように元気になる。
このところ友人やJOYと来た時は、まあるく周り大ブナの板敷きのところで休憩し一周するというコースを辿っていたが、今日は、途中から右に行き、池がある方へ行った。こちらの方が上り下りがきつい。でも、道や回りの樹などは好きだった。数年前に来た時は、JOYが池に飛び込んでしまって驚いたが、今回は大丈夫だった。

1時半に歩き始め、途中の歩き始めに近いベンチで昼食を食べ、原生林の先の原始の森公園?というところまで行った。そこのベンチでは青年が二人ギターを弾いていたが、JOYがどうもそこが気に入ったようで、なかなか動こうとしなかった。
この公園には車で来られるようで、家族連れなど何組かいたが、原生林では1組に出会っただけだった。いつも原生林の中では多くて数組、まったく出合わない時もある。

途中、誰もいないところではJOYのリードをはずしてあげた。だいたい10メートルくらい前を行って、私が遅れていると待っていてくれる。初めはとても張り切って下りていたが、戻りの上りではけっこう大変そうだった。近所のお散歩ではなかなか歩きたがらないのに、ここに来ると元気に歩くのでうれしい。

入り口に停めておいた車に戻ったのが3時50分だった。戻りはじめたのは3時10分くらいだったから、それでも片道40分しかかかっていない。Tシャツは汗でびしょびしょ、車のクーラーで冷えた。前の晩の寝不足で帰りは運転しながら眠くなってしまった。

01/10/01
今日は、久しぶりにどしゃ降りの上に雷まで鳴っていた。
雨が嫌いなJOYがお散歩に行きたがったので、相当せっぱ詰まっているのだと思って、出かけたが、急いでいるのでそのまま出たので、びしょ濡れ。ついでにシャンプーをして、フロントラインをつけた。

シャンプーをしに浴室に入ろうとすると、嫌がって寝転んでしまうけれど、この頃は年のせいか物分かりよく、こちらが強く引くと仕方なく素直に入って蓋の上に乗った。きれいになるとやはり気持ちよさそうに、いつものようにベット代わりのソファーに寝転んで身体を擦り付け気持ち良さそうな声を出しながら、臭い付けをしていた。そしてその後ぬいぐるみやボールを持って来て遊んでいた。

01/10/06
心に溜まっている、そんな自覚がある。家にいると、余計鬱々としそうなので出かけることにした。
朝の散歩で見上げた空は、抜けるように青く高かった。その潔い青さが今の私にはせつなく感じられた。
青い空が哀しい
JOYを連れて。二人とも満足できるところはどこか?海か山か川か湖か・・・・



結局、山にした。山といっても登らずに山間の河原のようなところにしようと、山北から丹沢湖を抜け中川温泉を過ぎ、西丹沢の奥まで行った。
途中、JOYがうるさいので、道の駅のそばの河原の緑地に下りて、詰めていったお弁当などを食べた。

JOYは、食べるものがあるととてもいい子で伏せをして待っているが、食べ終わってしまうと私は本を読んでいたかったのにもうどこかに行きたくなって落着かない。そこがJOYと一緒に行ってゆっくりできない困ったところだ。

けっこう暑かったので、木陰にシートを敷いて座って食べたが、少し前をまるまると大きな青虫くん(くんと書いてはたと考えた。青虫の性別はないよね?あるのかなぁ?)が歩いていた。意外に速い。さっさと休みなく歩いて(這って)砂利の上に来たら、何とその砂利の中に潜りだした。触ったら、潰れそうな身体をしているのに、砂利の間にするすると入っていく。少しずつ少しずつ身体を沈ませるように入って行ってすっかり見えなくなった。
そしてしばらくすると出てきてまた歩き出した。すこし歩くと暑いからなのか、また潜り込んだ。今度は縦に頭から突っ込んで行くような姿勢だ。あの固い小石をあの柔らかな身体で掘っていくのは不思議だ。そしてまた完全に潜りまた這い出して
陽の当たるところに這い出していった。

**

去年だったか、一度JOYと行った桧洞丸入り口付近の河原に行ったが、もうこの季節は誰もいなくて、からっぽのバンガローから猫がJOYを睨んでいた。
河原に下りるのは日差しがまだ暑そうだったので、少し山に入って登れるところまで登ろうとしたが、JOYが嫌がるので、すぐそばの桧の森の丸太に腰掛けて本を読んだ。
誰もいないし、枝打ちしてあって見晴らしがいいので、JOYもリードをはずしてあげたら、あちこちうろうろと臭いを嗅ぎながら歩き回って一人で遊んでいた。
そしてそのうち気に入ったところでするゴロンゴロン(仰向けに寝て背中を地面に
擦り付ける)をして背中やお尻に枝打ちして落ちている桧の葉っぱがたくさん付いてしまった。JOYは毛があるのでチクチクしないらしい。
この森は桧が真っ直ぐに伸び、高いところまで枝打ちしてあるので、下の方は広々としている。下の方から瀬音がして、小鳥の囀りが聞こえとてもよかった。

01/12/04
JOYは、春に体調を崩したが、免疫強化のサプリメントや婦人科系に効く月見草オイルを飲んでいるせいで、元気になり毛づやもよくなった。生理も一時一年近く空いたのに最近はちゃんと半年で来るようになった。そして毎度のことだが、その後には想像妊娠をする。今回もお乳が張って出ていたが、やっと張りがおさまったようだ。でもまだ乳首をつまむとお乳が出るし、自分でも気になるらしく舐めている。
この頃、そのせいでかったるいのか、ただひたすらJOYのベットになっているソファーで寝てばかりいる。その時に、ぬいぐるみの犬を咥えてソファーに寝かせ、一緒に寝することもある。母性本能なのだろう。

01/12/11
JOYは一日寝てばかり。年のせいかな?それほどの年でもないのだけれど。
それにしても自分がソファーに乗る前に小さな犬のぬいぐるみをそっと咥えてソファーに置き、抱くように(押しつぶしているようでもあるけれど)して寝ている。

小さい頃はしなかったことを年齢と共にするようになるのは特に誰かをお手本に
しているわけでもないのに、どういうことなのだろう。
今7歳だけれど、何歳くらいからだろうか、以前はお散歩に出たときおしっこは一回大量に排泄するだけだったのに、5.6歳から臭いを気にしてマーキングを(女の子だから全くしなかったのに)するようになった。
いつからか猫みたいに顔を洗うようになった。手をなめてそこで顔をこするのだ。何度も繰り返す。後ろ足を口に咥えて毛繕い?のようなこともしている。

今日は朝も夕方もよく歩いた。夕方は駅の先の銀行まで行ったが、銀行は一緒に入っても全く問題がないのでいつも中まで入っている。ただお店は遠慮して外につないでいる。JOYはいつも傍にいたい子なので、短時間で済ませられるところだけにしている。クリーニング店には入ったことがあるので、今日は用事がないのに入りたくて前で座り込んでしまった。

02/01/15
JOYが大分年を感じさせるような身体や歩き方になってきた。
臭いには若い頃よりこだわるようになったが、反射神経は鈍ってきた。そういう姿を見ると侘しい気がする。

まだ7歳なのだから、人間にしたら40代なのだけれど、顔も随分白いし、身体はやせてきた。それがスマートになったというような印象よりも衰えてきたという印象なのだ。

若い頃はとてもおてんばで手に余るところもあったし、命令には従う理由が(例えば何かをもらえるとか、楽しいことがあるとか)あるときにはちゃんと従ったが、そうでないときにはいうことをきかないという傾向もあったが、今は特に従いたくない強い理由がない限りとても従順でものわかりがいい。

02/02/09
山道から蜜柑畑を抜け、道なき道を登って〔樹につかまりながら、ないところは這って〕神社の裏山に登った。何とか人一人歩けるほどの道に出てほっとしたがでも、おもしろかった。JOYも頑張った。JOYは山に来ると元気になるのでうれしい。でもあと何年こうして一緒に冒険?できるのかとも思う。

02/02/18
JOYも去年に比べずっと元気なのだけれど、腰の腫瘍が以前の検査では脂肪ということだったが、だんだん大きくなってきているのが気になる。獣医さんは切るのなら半日で帰れるとおっしゃるが、なるべく身体に傷はつけたくないし怖がりのJOYが精神的にショックを受けたらかわいそうだと思い、踏み切れない。一度37キロまで減った体重がまた40キロを越えてしまった。

02/03/07
今日は、春のような陽気でJOYは珍しくもっとお散歩するといって林を抜け山の中腹のみかん畑の近くの空き地辺りを気に入って気持ちよさそうに動こうとしなかった。背中をすりすりして気持ちよさそうだった。うちに帰っても今日はずっと外に出ていた。

02/03/13
JOYが去年に比べ、今年はとても元気だ。
そのせいか、若かった時のように、自己主張したりだだをこねたり遊びに誘ったりする。元気で長生きしてほしい。

02/03/15
JOYの散歩に裏山の反対側の中腹まで車で行ってから、頂上に向かって散歩した。
去年は可憐に咲いていた雑木林の下草が今年は全然咲いていない。

なぜそうするのか(たぶん観光目的なのだろうけれど)理解しがたいが雑木を切って桜の苗木を植え、頂上には桜や椿、そこに至る道は立派に舗装し、頂上には御影石?の柱、銅葺きの屋根の展望台がある。2億円以上かかっているとか。二つの山頂を結ぶ道にも黄色い水仙などが咲いていたりする。野のすみれの方がずっといいのに。

なぜ川も山も一様に公園のようにしてしまうのだろうか。川には川の、山には山の、野には野の草花が咲いている、それだけでいいのに。

ベンチも彫刻のような凝った磨かれた石で、座ればお尻が冷たいし、水道も見た目はしゃれていても、水量の調節がまるでできなくて、水を飲みたいJOYには飲めない。

自然をそのままに残すことが大切なのに、それらを破壊し、園芸種を植えるなんて馬鹿げている。

頂上の展望のために多くの樹が伐採されてしまった。でも、その斜面に白い野茨が群生しているのが見られ、うれしかった。

登っていく車道沿いに薄紫のすみれと雑木の黄色い鎖のような花が見られてそれもうれしかった。





2003.1.10

JOYは夜になりあまり良さそうではないまま、寝る態勢になる。
辛い声が止まない中でJOYも私もつらい。温かくしたり、温かすぎないように
したり、食べさせてみたり、いろいろと試してみても辛さはやわらがない。
そして2時ごろだったか、いよいよ苦しくなり起き上がった。数日前までは
考えられない苦しさ。

廊下に出たいと言う。廊下の階段のそばでずっと立っている。もうお腹が痛くて
横になれないのだ。どうしてあげることもできない私はなるべくあたたかくして
あげること、支えてあげること、声をかけてあげることくらいしかできない。
とのかく朝まで付き合おうと思った。

喘ぐ子を救う手だてのない夜が長い


JOYの首の下に私の腕を差し込んでその重みを支えた。いつもよりぐっとその重
みをゆだねてきた。それがJOYの意思であり、重みはいのちだと感じた。

腕にゆだねられた重さがいのち
 
そんなことしかできない自分が情けなかったが、そんなことでもできることが
慰めだった。 
JOYはこれまでにないほど大きな口を開けて大きく口を動かしながら息をする。
他には何も手伝ってあげられない。

少しでも気を紛らせることができたらと思って、声をかけた。
「JOYちゃん、またブーブで行こうね。」と言うと、しっかりとした大きな瞳(メ)で私の目を見た。
「また山に行こうね」「海に行こうね」と言いつづける私の目をしっかりと見て、JOYの意思を伝えようとしていた。

苦しさの中でもちゃんと私に向き合い伝えようとしたこと、それを人間の言葉にしてしまうと無理があり、ずれが出てくるが、やはり「ありがとう」だったような気がする。

家の中でも廊下は寒く、私はお散歩用の上着を着て、暖房をした居間のドアを開き、浴室の暖房もして廊下までのドアを開けておいた。
でも、JOYは冷たい空気のところにいたいのだと思うとそのままでいいような気もした。

1時間経っただろうか、それ以上だったような気もする。
しばらくしてJOYは廊下と居間のドアのところにうつ伏せた。ような気がする。
そんな姿勢で大丈夫なのかと思った記憶はあるのだけれど、(4日を過ぎた今では言い切れない。)

少しそこにいてからまた苦しくなり5時くらいだったか今度は外に出たいと言う。
昨日の夕方山の上のお散歩でとても気持ちよさそうにしていたので、
その気持ちを理解したが、身体が冷えると体温が下がってしまうので玄関の引き戸をJOYの顔の幅だけ開けてそこから出した顔を私の腕を突っ張り棒のようにして支えた。


 冷えていく手でこの子を支えることだけ

けれど、出した顔の下からも上からも一月の夜明け前の寒気が入ってくるので
どうにか塞ぎたいと思い、居間のちょうど上の部屋で寝ている息子を起こそうと
玄関と居間の間の壁を叩いてみても起きて来ない。その前は何かの時にはと子機
をポケットに入れていたのだけれど、それも居間にあり知らせようがない。

昨日ダンボールを資源回収に出せるように束ねて靴箱の下にあったのにやっと手
が届いた。あまり大きくはないけれど足元に来る冷気を防ぐことはできるかと思
ってそれを利用した。

そうしているうちにまだ薄暗かった外も明るくなり小鳥の囀りも聞こえてきた
(ような気がする)その後、ちょっと一緒に外に出たような気がする。その時に
急いで子機を取りに行き、6時半頃だったか、やっと息子が起きてくれた。

1月の寒気で息を整え夜が明けていく

  (このあたりから、2004年10月になってから書いた)

1.11 2:00PM 脾臓摘出手術

昨日眠れずに早朝に家を出て向かっているという長男を待って、夫と一緒に獣医さ
んに行き、入院。
意外と嫌がらずにさっさと看護婦さんと入っていったものの、処置室に入ってからは、ずっと私を呼んで吠えていた。
こんなに大きな声が出たんだと驚くほどの声で吠えていた。

一度帰宅して、前からOKしてくださっていたゴールデン・Rのムックちゃんと
リクちゃんに電話して改めて献血のお願いをした。

リクちゃんのお宅に車で迎えに行って、途中でムックちゃんのお母さんの車と待
ち合わせをして獣医さんに行った。着いたら、マウンテンバーニーズのドンちゃ
んをお母さんがお子さん連れで来て下さっていた。

3匹の採血をしている間、待合室にいたが、4時頃手術直後の先生がお顔を見せて、
無事手術が済んだことを伝えてくださった。K動物病院に転院して以来、難しい
お顔しか見たことがなかったので、先生の笑顔を見たときにはほんとうにうれし
く、もう安心のような気になった。

その後、病院に友人のTさんとお嬢さんのRちゃんと長男が来てくれて、手術の成功を伝え、喜びを分かち合った。

先生がJOYに会ってもいいようにおっしゃったけれど、顔を見せて、あの子が
辛い思いをしたらかわいそうなので、もっと元気になってからとお断りした。



ほっとして帰宅してからは、お世話になった方々にお礼の電話をしていた。一通
り済んだころ長男から電話があり、手術の成功を喜び話をしていたところにキャ
ッチホン、動物病院からだった。


1/11夜10:30に動物病院から電話が入る


「JOYちゃんが急変しましたので」の電話だった。

夫と三男と3人で病院に急いだ。

胸が締め付けられる。身体ががくがくとして寒い。
「JOYちゃんがんばれ。JOYちゃんがんばれ。JOYちゃんがんばれ。・・・」とお念仏のように唱える。
 もしかしたら、また息を吹き返すかもしれないと願う。
でも、そうでなかったときに今日洗っておいたJOYのベットカバーを抱いている。
ふるえながら抱いている。
ふとちっちゃなJOYをブリーダーさんのところから連れて帰った日のぬくもりを思い出した。

やっと着いて診察室に入ると隣の処置室のベットにはJOYが横たわり先生方が使われていた器具が片付けているところだった。

私は身体が震えて、ほんとうに胸が痛くてたまらなかった。

まもなく手術したお腹に白いテープを貼られたJOYが獣医さんたちに抱かれて
連れて来られ、診察室の診察台に寝かされた。

力なくふにゃふにゃのJOYだった。その力の抜け方はとても不自然だったが、
それ以外はまだ生きていると思えるようなJOYだった。
私は頭をなでながら、「よく頑張ったね」「いっぱいいっぱいありがとう」
「お家に帰ろうね」と話した。


家族がそこにいるときは、それほどではなかったが、夫や息子が部屋に引き上げ
てからJOYと二人だけになりJOYに寄り添うと悲しみがあふれてくる。
いつもの花柄のベットカバーに寝て、ピンクの花柄の毛布をかけて寝ているJOYはすぐにでも目を覚ましそう。
お茶を入れる音がすると、JOYがむっくり起き出してソファーから降りてきそうだったし、台所に行けばJOYが跳んできそうに思えた。

ずっと傍にいて「ありがとう」「ゆっくりねんねしてね」と身体をなでていた。

昨夜はJOYが入院したので、久しぶりに自分の部屋に布団を敷いていたが、JOYが
帰ってきたのでまた居間に布団を敷いた。
何度となく撫でてまだやわらかく温かみのあった身体が3時ごろ入浴を済ませて部屋に戻りいつもしていた一番似合うバンダナをしてあげようとしたら、もうJOYは冷たく硬くなってしまっていた。
その時、初めてJOYが死んだという実感をもった・・・・。






 1.11以降


 振り返れば、わたしはあの子に支えられて生きていたとつくづく感じました。



  
3月11日(ちょうど2ヶ月、60日です)に函南原生林に以前もJOYと一緒に原
生林を歩いたAさんと行き、JOYの散骨をして来ました。

以前、函南原生林に行くとJOYは人が変わったかと思えるほど元気に野性的に
なっていました。それに私が魅せられてずっと見つめていた池があるのですが、
水に入るのが好きでなかったJOYがそこの池には自分から何度も飛び込んで
しまったのです。

11日はとても不思議な天気で、着いた時はとっても天気が良かったのですが、
帰りは停めておいた車が真っ白になるくらい雪が積もりました。

原生林をどこにしようかと思いながら歩きましたが、やはりその池に散骨させて
もらいました。その池はAさんもとても不思議に見入って驚いていましたが、
ほんとうに鏡のようにくっきりと周囲の木々が映るのです。しかも実際の空の
高さ以上に池の中の空は深く、引き込まれそうでした。見ていると他の世界に
入って行けそうな光景が水面に(というよりは水底でしょうか)広がっているのです。
信じられないくらい美しいのです。そこにJOYの白く細かな骨が散っているのは
またきれいでした。

散骨しようと思いながらも、実際それはJOYにとってどうなのかという迷いもな
いわけではありませんでしたが、あの子がとても元気になれた森の好きな池に
一緒に行って(亡くなる日の明け方、JOYに「また行こうね」と話し掛けた時に
JOYは確かな眼差しで応えてくれたのです。だからその約束を果たす目的もあり
ました)そしてその豊かな自然に戻っていくのはいいことかとも思えました。
その後降り出した雪もとてもきれいなかわいい雪だったのですが、それも偶然に
は思えない気がしました。


  * JOYその後



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