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蕎麦アレルギーの木まぐれ日記

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2015.03.30
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とてもありがたく、そして嬉しいことに、京都東本願寺さんの御修復にご利用いただいた足場板をWOODPROが再利用させていただくこととなりました。
その数約2万枚という膨大な数量ですが、店舗の床や什器に加え、屋外でもご利用いただける高耐久な資材ですので、本来の目的を終えた足場板の新たな使い方をしていただければ嬉しいです。

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(合板足場板、メーカーの違いによって黄色とオレンジとがあります、新発売後はオレンジに絞ってのご提供となります)

■東本願寺とは
東本願寺は、浄土真宗「真宗大谷派」の本山で、古都京都を代表するお寺のひとつですが、その歴史は焼失と再建の歴史でもあります。
1602年(慶長7年)に境内をこの地と定めて以来、現在まで4度の焼失と再建を繰り返してきました。1864年(元治元年)におこった蛤御門(禁門)の変による大火で4度目の焼失となり、その後、1880円(明治13年)から15年の歳月をかけて再建されたのが現在の御影堂と阿弥陀堂です。
再建後110年以上が経過し、屋根瓦の傷みが顕著になっているほか、地盤沈下や柱の亀裂、仕上げの金箔や塗装の剥がれや劣化も著しく、それらの補修は勿論、更には耐震性能を確保するための耐震・構造補強工事などが行われています。
この歴史的建造物を後世に残すため、2004年から御修復が始まりました。

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(阿弥陀堂をすっぽりと囲った仮設の素屋根)

■御修復と足場板
一般にお寺の御修復は「素屋根(すやね)」と呼ばれる覆いで、御堂をすっぽりと覆ってしまいます。これは瓦屋や漆喰を除去した状態の御堂を、雨風から保護するために設置されるもので、素屋根工事が終わるといよいよ本格的な御修復が始まります。
そしてその際の作業床となるのが「足場板」、鳶・左官・瓦・大工と多種の職人さんの足元を支えるのがその役割となります。
ご利用いただいた足場板は、「合板足場板」と「杉足場板」の2種類。その大半が合板足場板というもので、南洋材を原材料とし、きわめて高耐久で摩耗性が高く、たわみ強度が強いのが特徴です。

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(素屋根の下で各種の御修復工事が行われている)

■環境への取り組み
2004年に始まる御修復工事では「環境配慮型の修復」をコンセプトに掲げ、修復の作業現場となる仮設素屋根に太陽光パネルや雨水貯蔵タンクなどを設置したり、環境を考える市民プロジェクトの活動をされたりしています。また、明治瓦を100%再利用・再資源化するなど、ものを大切にしたいという願いと、ごみ減量という環境問題の視点から、廃棄処分にしないという基本姿勢を貫いてらっしゃいます。
そんな思いに共感し、WOODPROはそのバトンを受け継ぎました。弊社の「ものを最後まで使い切る。」というコンセプトにも通ずる活動となりますよう、最後まで責任もって再利用させていただきたいと思っています。

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(リサイクルの前にリユース、我々が今回取り組もうとしているのはこのリユース。安全と作業効率優先の日々の業務の中で敢えてリユースに取り組むのは実は凄く大変だったりします)

■合板足場板の再利用にあたって
2015年1月末より順次仮設資材の解体が始まりました。10年から5年の長きに渡って現場で使用された合板足場板が、その大役を終えて順次広島のWOODPROへ送り込まれております。
これを整備(釘抜き、汚れ落とし)し、洗浄し、さらに磨いて、これより規格の長さに取り揃えていくところです。
板の表情もいろいろ、屋外で長年使用された板は紫外線に晒されシルバーグレイに変色していますし、逆に屋内の作業床として使用された板は埃っぽいのもあれば、シートを剥すと新品同様に綺麗なままの板もあったりします。

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(通路使用の例、屋内だけど紫外線を程よく浴びていい感じに変色しています)

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(合板足場板の特徴としてコーナーに保護金具が付いている)

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(現場の都合によりコーナー金具を切り落として使用したものも多い)

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(屋外で滑り止め材を塗布されたもの、経年により金具も錆びついて独特の味わいが)

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(解体中の様子、写真にあるようなカラーのラインが付いた板は広島のショールームストア「WOODPRO Shop & Cafe」での取扱いとなります )

■商品仕様(2015/04/01発売)
詳しくはこちらをご覧ください。

「2015/04/01新発売 【東本願寺の合板足場板】」

■合板足場板の再利用事例

●第一号は被災地福島のインドアパーク施設「CHANNEL SQUAR(チャンネルスクエア)」
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●(参考)合板足場板の棚板使用例
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(東本願寺の板ではありませんが、長年WOODPROの工場の床に使っていたものを再利用して棚を作ってみました。たわみ強度が抜群だからこそ実現できるすっきりしたデザインです)
詳しいレポートはこちら >>「合板足場板のビッグシェルフ」

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(約2メートルに約80kgが乗ってもこの程度のたわみ)

●(参考)深い味わいの合板足場板の好事例『1988 CAFE SHOZO』~栃木
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(カフェの草分けとして有名な栃木県那須山麓にある『1988 CAFE SHOZO』さんの1階スペースの床は合板足場板、現場で使われ、さらにこの地で珈琲の焙煎作業の床として使われ、味わいと深みを増しています)

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(東本願寺のお話をいただいた時に最初に閃いたのがこのような空間での再利用、これから5年10年とお店と共に歴史を刻んでいって欲しいものです)

●(参考)近日オープンの京都のシェアハウス「REDIY(リディ)」
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(まだ施工中ですが、東本願寺にほど近い中央卸売市場脇にある元乾物屋のビルをREDIY(リディ)スタッフ自らリノベーションして職住一体型クリエイティブセンターを作っていると聞いて、さっそく床や本棚に使ってもらうことになりました。写真は足場板を引き取りに来ていただいた時のものです。ものと一緒に思いも引き継いでもらえたら嬉しいです)





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Last updated  2015.04.14 21:05:07
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