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カテゴリ:旅のストーリー
伊勢市駅前のバス停はにぎわっていました。時間帯は10時台ですから、遠方から来てさあ伊勢神宮へ、という乗客も多く、内宮前行き臨時バスが運転されるほどです。さもないと通常のバスだけではさばききれないでしょうからね・・。
しかし私は臨時バスも路線バスも、CANばすさえも乗らず、バス乗り場でお目当てが来るまでは待機を決め込みます。実際、そのようにしている乗客もいました。 そのお目当てとは、10:35発神都バス内宮前行きです。乗車には通常のバス運賃410円のほか、特別車両料金290円が必要です。この時は車内で支払う仕組みになっていました。 この神都バス、それは、約半世紀も前に廃止された、三重交通神都線という路面電車の車両を、バスで忠実に再現した特別の車両です。外装内装ともかなり忠実にできており、往事をしのばせてくれるバスです。 今年7月のデビュー以来、いつかは乗りたいと考えていたのですが、この伊勢神宮参拝きっぷに特別車両料金を支払えば利用できる、というメリットがあり、まさに乗るチャンスでした。 乗り場では私のようにこのバス目当てに乗車する乗客はもちろん、たまたま来て内宮に行くのに神都バスがちょうどよい、ということで乗車する乗客もおり、10~15名程の利用があったようです。バスの乗車券を持っていない乗客は運賃・料金合計700円を、私のようにバス乗車券を持っていれば料金290円を車内で係員に支払います。そのためこのバスはワンマン運転ではありません。 途中、外宮前にも停車します(乗車のみの扱い)がここからの乗客はいません。そしてこの先、御幸道路(外宮前から伊勢市役所前、神宮徴古館、五十鈴川駅前を通過して内宮前へ行くルート。天皇が伊勢神宮を参拝される時にこのルートを通るので、この名が付いています。)を通って内宮前へ向かいます。 車内では自動放送、また係員の方の案内を聴きながら、車内の雰囲気をじっくり味わいます。このバスの改造にも多額の費用がかかり、また自動の洗車機にかけられない等々、普通のバスにはない苦労もあるとのことですが、そのおかげでこの雰囲気を醸し出せているのでしょう。 特に渋滞にも巻き込まれず内宮前へ。本当にあっという間の乗車でした。ちなみに、かつて三重交通神都線があったルートとこのバスのルートは一部重複するのみです。もっともその神都線のあったルートを通ると遠回りになってしまいますからね。 内宮前で今日はすぐに折り返し、11:00発の路線バス55系統伊勢市駅前方面行きに乗車します。まだ午前だというのに、参拝やおかげ横丁での観光から戻る乗客でごった返します。 この55系統は庁舎前経由で、五十鈴川駅前は経由しないと案内されます。ルートは御木本道路を経由します。この御木本道路とは、猿田彦神社から勢田(せた)、岡本を経由して外宮前に至る道路で、かの有名な真珠王こと御木本幸吉がこの道路の整備に資金を提供したことから、この名が付いています。 ちなみに、内宮前と外宮前・宇治山田駅・伊勢市駅方面を結ぶバスはもう一つ経路があり、前述の御幸道路を経由する51系統があります。55系統とあわせて平日日中は毎時片道6本(51系統4本、55系統2本)運転されています。ただし土休日は事情が異なります(明日の旅行記で詳述する予定です)。 外宮前で乗客が減りますが、宇治山田駅前でやや乗客が増加します。そして伊勢市駅前にて降車します。 ランキングへお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.10.11 21:07:59
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