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February 3, 2005
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テーマ:戦争反対(1188)
カテゴリ:カテゴリ未分類
世の中には自分が受け入れたい事だけを歴史として受け入れ、見たくないものは捏造だと主張する人がいる。

例えばこいつだ。こいつは戦時中進められた松代大本営で工事を行った朝鮮人労働者への虐待の故人の証言を「捏造」の疑いがあると主張していた訳だが。

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週刊オブイェクト http://plaza.rakuten.co.jp/obiekt/diary/200501290000/

足の間に棒を入れ、体重をかけて責める刑罰は朝鮮特有の刑罰「チュリの刑罰」というものです。普通、日本人は知りません。この崔小岩(チエソアム)さんの証言は捏造証言、あるいは真実だとしても朝鮮人同士で虐待していた証拠である可能性が高い。
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さて読んでお分かりのように、この人物の主張は「虐待は捏造」と信じるに足る根拠とはまったくいえず、明かに故人の名誉及びその証言を記載した松代大本営の保存をすすめる会「平和資料館きぼうの家」への名誉毀損、誹謗中傷だ。

しかし最近、こいつがこの誹謗中傷文章の「掲載の許可を貰ったぞ」と嬉しそうにTBしてきた。つくづく可哀想な奴だ。まずもってこの男ネットで長野在住の見ず知らずの人に交渉を依頼したというのが情けないし、それでは信用性もどうなのかなという話だ。正式な許可かどうかどうやって判断したのか。

しかも既にこの件は韓国の大使館関係者へも多くの人がメールしている。そこから故人家族へ連絡され、そのままにしていた誹謗中傷名誉毀損の文章を故人の家族から訴えられても自業自得。俺の知ったことではない。

実はずっと「何で反論しないんだよ」ってメールを必死に書いてくるネット右翼(プロ奴隷と言われる)が一人いたのだが、これは俺の問題ではない。すでにこの誹謗中傷、名誉毀損を行った本人と現実社会との問題だ。ネット右翼(プロ奴隷と言われる)は必死に韓国人の事を怒りっぽい馬鹿とネットで中傷しているが、もしその中傷がその通りなら、これら誹謗中傷、名誉毀損は必ず裁判沙汰になるだろう。言っておくが、名誉毀損の件は韓国の賠償放棄とは関係ない。訴えられたら当然裁判になる。そういや南京虐殺の証言者をウソツキ呼ばわりした奴らが先月敗訴してた。暫く厳しい現実社会と向きあうんだな。

ついでに名誉毀損の犯罪的文章を掲げているにも相変わらず「朝鮮人強制連行はなかった」って信じたいようなこいつの言動もまあそのままにしといてもらいたいな。韓国の大使館関係者がみたらどうするか楽しみだ。

ではこの名誉毀損の件はおいといて、現実としての朝鮮人強制連行をみてみよう。資料も残っている夕張の炭鉱を例にしよう。


http://tukamoto.web.infoseek.co.jp/kyosei/renkou.html
(要約し引用)
昭和14年以降の朝鮮人強制連行の形態は、

 1.大量採用期(昭和14年~昭和16年)
 2.官斡旋期(昭和17年~昭和18年)
 3.徴用期(昭和19年~終戦)

の3期に区分される。

第1期は、一応は「募集」という形式。朝鮮総督府が割り当てた地域に日本企業の募集人が出掛けて行き、募集を行ったものである。しかし朝鮮総督府という権力による割り当てであるから、権力の介入した強制連行と言える。

第2期になると、「朝鮮職業紹介令」が公布され、「朝鮮労務協会」が設立されるなど、官による斡旋が行われるようになった。同時に石炭統制会が募集地域割当ての事務を代行するようになり、労務協会と連携して事業主の希望する募集地域、割当人員、供出(!)日程などを朝鮮当局と折衝した。まさに、官主導による強制連行の開始。

そして第3期には、朝鮮においても「徴用令」が適用されるようになり、名実ともに強制連行の形態をそなえることとなった。

 北海道では、道庁が窓口となり、各事業所からの申請に基づいて厚生省に要望を伝える。厚生省が朝鮮総督府に人数の打診をすると、朝鮮国内の道・郡・面などの役所と検討し、募集地域と人員を割り当てた。
 募集の仕方は、まず、予め隊長になる者を選任する。日本語ができ、教育と指導力のある朝鮮人が選ばれた。10人単位の班を構成して班長を指名し、隊長が引率する。逃亡者が出ると班長の責任となるが、同じ募集地域であるので裏切りにくいようになっている。
 徴用は絶対的で拒否できるものではない。同じ村に割り当てが来るので、行かざるを得ない。長男が徴用されると農業を継げなくなるので、次男や三男が身代わりになったりもした。逃走すると、すぐに地元の駐在所へ連絡が入り、配給が止められたり、兄弟たちは解雇や退学となったりした。迷惑がかかるので逃走しようにもできなかった。
 強制を伴うので募集は容易ではない。各事業所でも多くの職員を派遣して募集に当たったが、短期間に大量の人員を集めるのには苦労が伴った。そこで募集斡旋人を使うこととなるが、北炭では、コネを使って朝鮮人の巡査を労務係にスカウトして現地に派遣し、官庁や警察関係へ顔つなぎさせるなどの工夫もした。この場合は自社の労務係による募集ということになろうが、実は朝鮮国内の募集には、法律に基づいたものの他に、民間の斡旋人によるものがあり、実際はこちらの方が多く行われていたようである。支度金を出して高給優遇などという甘言を並べ、それがすべて借金になっていくら働いても返済し切れない、というタコ部屋のようなものである。

夕張の場合、協和寮に入寮するとまず所持品検査を行って私物をすべて取り上げ、寮ごとに名簿が作られる。この坑夫名簿は、労務係、警察の特高係、北海道庁、夕張市、勤労動員署に提出された。逃走があった場合、警察署に報告され、写真付きで全国に手配された。

居室は概ね20畳程度の広さのところに、20人程度が居住させられていた。

寮では、労務係でもある寮長(舎監)が管理を行う。寮長以外にも労務係はいて、寮内の事務、食糧確保、そして稼働の督促などを賄っていた。労務係には、朝鮮人巡査や日本語のできる朝鮮人を採用し、同胞の管理を行わせた。稼働率、すなわち入坑率を上げるために無理矢理入坑させるため、労働者に対する暴力的行為も日常的に行われていた。  

<参考文献>

1.「戦前北海道の史的研究」 桑原真人 北海道大学図書刊行会 1993
 2.「戦時外国人強制連行関係史料集」第3巻 林えいだい監修 加藤博史ほか 明石書店 1991
 3.「北海道炭礦汽船株式会社 七十年史」 七十年史編纂委員会 1958  
              

つまり日本政府もそして日本の民間企業も朝鮮人強制連行に深く関わっていたという事、そして現在のフィリピンやタイ人女性が日本に売春婦として売り飛ばされるのとまったく同じような方法で連れてこられた朝鮮人が多くいたこと、さらには今、韓国で断罪されている「親日」という売国奴の朝鮮人がその日本帝国の手下となって働いていたという事実があったのである。

こういう事実をろくに調べもせず、朝鮮人労務者の証言を「捏造証言の可能性」と判断するいいかげんな人間は到底厳しい社会の批判にさらされるべきであろう。

しかも日本帝国の犠牲となった人々の苦しみ、その帝国の狂暴な非人道的所業の全てに目をつぶり、「朝鮮人同士で虐待していた」などと「全部朝鮮人が悪い」かのごとき恥知らずな文章を掲げるに至っては論外である。朝鮮の同胞を傷つけ、売り飛ばさせたその背後にいるものこそ真の巨悪であろう。

そういう巨悪の存在に目をつぶり、ひたすら隣国への誹謗中傷を繰り返すものには決して現在も見ることはできない。本人が見えると思っていてもそれは現実ではないのだ。

「過去に目を閉ざす者は現在に盲目となる」
(元西ドイツ大統領・ヴァイツゼッカーの言葉より)




※夕張の炭坑に入山した朝鮮人労働者たちは、今の「石炭の歴史村」のある付近の福住地区に造られた協和寮に収容された。協和寮は100~200名を収容し、終戦時には35協和寮まであり、朝鮮人労働者7,800名が在籍していたという。
現場での労働は苛酷を極め、粗末な作りの宿舎には逃走を防止するための鉄格子が張られ、労働時間は毎日10時間以上に及んだ。食事は満足に与えられず、栄養失調での罹患や病死も相次いだ。坑内爆発などで多数の死者が出ると、火葬場が足りないので、ズリまみれの死体は灯油をかけて焼き払われた。逃亡者も多数出るが成功する確率は低く、捕まると半殺しのリンチが待ち受けていた。

しかも終戦後、帰国する際も、会社側の怠慢で自力で帰国船を探す羽目になり、確保できず帰国を諦めたり、運良く確保できても、小さな漁船は台風で沈んだり、機雷に触れて海の藻屑となったりしたという。(要約し引用)
http://tukamoto.web.infoseek.co.jp/kyosei/yu_tanko.html
http://tukamoto.web.infoseek.co.jp/kyosei/renkou.html
  








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Last updated  February 11, 2005 11:42:37 AM


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