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JAL株は、半官半民で誰でも知っている会社で数年前は学生の就職人気も高かったが、投資家は四季報のJALの欄を株主持分比率、利益剰余金、有利子負債、配当金を数秒間見て駄目だろうなという人が多いと思う。一般人と投資家が思うイメージがこれほどかけ離れている会社も珍しかった。
さてこの株ですが、38万人の株主を抱かえているだけあって、株主の勘違いというのが多い。 1、100%減資なのに今買えば、再上場したときに100円くらいにはなるだろう、と考えている人がいた。 →たった今この人と携帯で話しました。私に盛んに「今買えば再上場したときに儲かる」と言っているので何か変だな~、と思って「手数料のほうが高いよ」とか「2円で買えればいいね」と話を合わせていたのですが、根本的なことがわかっていなかったようで、100%減資の意味を説明したら「やはり世の中うまくいかないようですね。」と一変しました。 2、株主優待がまだもらえると思っている。その人は「今買えば、50%割引のJAL航空券が手に入る」と思っていました。 →100%減資、倒産状態で株主は詰め腹を切るだけなのでそんなおいしい話はありえない。私が「株主はこうですよ。」と左から右に刀で切腹している動作をすると、その人はすぐわかりました。 3、これはウチの会社の役員の友達ですが「損失が大きすぎて絶対損切りできない。」といってホールドして株式が海の藻屑と消えたご老人が多数いたという。役員は「あれほど俺が売れと言ったのに馬鹿なやつだ」と毒づいてました。 →でも、ウチの役員は「100円で買ったJAL株が113円になったので今売ったほうがいいかな?w君。」と私に質問してきたのを忘れてはいません。この株をいじくっているようでは、同じ穴のムジナ確定です。 4、昨日PTSでJAL株が37円で数百万株成立したという。 →S安売り気配で数億株の売り注文が残っているのに、どのような思惑で買ったのかよくわからない。 このように実質倒産が決まるまで紆余曲折し、さまざまな報道がなされたので訳がわからなくなった一般投資家が多い。 結局、最終的な生き死にが国によって決まるのであれば、その会社はもはや民間会社という投資対象ではなく、真っ先に視野から外すことが大切だと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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