テーマ:宇宙(894)
カテゴリ:航空・宇宙
NASAは27日、先日打ち上げに成功したスペースシャトル「ディスカバリー」が上昇中、外部燃料タンクから約84センチにわたって断熱材が剥落していたことを明らかにしました。
これはコロンビア事故(03年2月1日)の直接原因となった断熱材に匹敵する大きさで、NASAは同日、この問題が解決するまで、次のシャトル打ち上げは見合わせる方針とのこと。 残念ですね。 また、しばらく凍結のようです。 少なくとも、次のアトランティス打ち上げは延期ですね。 断熱材が剥がれ落ちたって言ってますが、「断熱材に付着した氷塊」が正しいのではないのか? もしくは、付着した氷塊ごと断熱材が剥がれたか・・・・。 昨日も書きましたが、タンクの断熱材は発砲性の「PIF」と呼ばれるものです。 そんなに重いものではありません。 ほんとに発砲ウレタンみたいな感じです。 それが剥がれてぶつかっただけでは、そんなに被害は出ないでしょう。 一体、シャトルの外部燃料タンクには、どのくらいの厚さの断熱材が塗布してあるんでしょう? H-2Aはせいぜい厚さ2~3インチくらいだと思います。 スペースシャトルはH-2Aロケットと同じ「液体酸素/液体水素燃料」のエンジンだから、断熱材の厚さもあまり変わらないと思いますが、コロンビアの事故時の破片は厚さ6インチとなっていました。 これは、剥離したバイポット部分の断熱材がそれだけ厚かっただけかもしれません。 でも個人的に思うのですが、おそらくはタンク内の超低温推進剤によって空気中の水分が凍って断熱材に着氷していたのではないかと思います。 断熱材のみを剥がれなくする方法はあるかもしれませんが、付着した氷塊は上昇中の振動で、簡単に剥がれ落ちるでしょう。 これがオービターに損傷を与えているのだとしたら、「剥がれなくする」のは不可能です。 外部燃料タンクにピギーバック方式で結合されている限り、オービターが損傷を受ける可能性は避けられないと思います。 だから、「落下物からオービターを守る」手段を考えた方が良いのではないでしょうか? その方が、「剥離を防ぐ」よりもベターな方法かと思うんですけどねぇ・・・・。 さて、NASAの技術者たちは、どのような解決策を提示するのでしょう? ここが腕の見せ所だと思いますよ。 がんばれ、エンジニア!! <追記> しかしこの問題は、次世代物資輸送用ロケットの計画にも影響を与えそうですね。 すくなくとも、ペイロードをピギーバック方式で取り付けるのはなくなりそう。 従来の多段式ロケットのような形態になる線が濃厚ですね。 <追記2> 『きぼう(JEM)』の打ち上げにも影響が出そう。 これが一番心配。 さて、一体いつになったら運用が始まるんでしょうか? 僕はいつまで待てばいいの?(-_-;) ↑個人サイトです(^.^) 是非一度、お立ち寄りください。<(_ _)> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005/07/28 07:46:55 PM
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