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怪鳥の【ちょ~『鈍速』飛行日誌】

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2005/12/24
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テーマ:宇宙(894)
カテゴリ:航空・宇宙
うちのブログでも、複数回に渡り取り上げている満身創痍の小惑星探査機「はやぶさ」ですが、
NETアイ プロの視点という、日本経済新聞がネット上で公開している論評記事で取り上げられたようです。
この記事に対して、

各所で反論が上がっています。

筆頭はノンフィクション・ライターである松浦晋也さんが書かれているブログ『松浦晋也のL/D』でしょう。
僕もこのブログを読んで、この件を知りました。

どうも、酷い記事らしい。

ということで、僕も読んでみました。

「研究の失敗に寛容な風土はできるか」

・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
ナルホド、確かに反論する人が多いのも分かるような気がします。(-_-;)

結びの一節だけを読むと、凄く共感できるし、納得の結論なんですよ。
でも、
そこに至るまでの記事が、よく解りません。
どうしてあの文章から、この結論が導き出されるのでしょう?
日本語って難しいです。(^_^;)

論者である日経新聞の編集委員は、記事の冒頭でこう書かれています。

日本の小惑星探査機「はやぶさ」による小惑星イトカワの探査ほど、成功したのか、失敗したのか分からないプロジェクトはない。

確かに、現状ではそうかもしれません。
でも、それは仕方ないことです。
だって・・・・・・
「はやぶさ」の探査は、まだ終了していませんから!
こういう事書くなら、すべてが終わった後にして欲しかったです。
それに、「はやぶさ」の目的は多種多様に渡るため、JAXAは個々の目的に対する評価を公表しています。
一般人がその発表を聞いて混乱するのは仕方ないとして、「プロの視点」という記事でこのような発言はいかがなものでしょう?
プロならプロらしく、それらの公式発表を噛み砕いて、一般人に解るような記事をくのが仕事だと思うんですがね。

さらにこの論者は上記の一節から続けて、こんなことを書いています。

成功も失敗もあやふやにして逃げを打つようなプロジェクトの進め方は、科学技術への失敗に寛容な風土を築くという点ではマイナスではないか。

この文章だけ見ると、納得してしまいそう。(笑)
でも、現状であやふやなのは仕方ないことでしょう。
何度も書くようですが、
「はやぶさ」の探査は、まだ終了していませんから!
それを現時点で「成功」か「失敗」か二元論で言えっていうのは酷ですよ。
なんか、この論者が書いてることって、自分が記事にしやすいよう、発表を簡潔に二元論で行えと言っているみたいに読めてしまいます。
「プロ」の記事として、これはいかがなものでしょうか?

さて次の章です。

『失敗を成功と言い繕っていないか』

「成功」なんて言ってないと思うんですが。
確かに「失敗」って言葉を使いにくいことは確かでしょう。
「ミネルバ」の件は、個人的には「失敗」の範疇に入るのだと思います。
でも、だからこそJAXAはその経緯をしっかり説明したんだと思います。
それを「言い繕う」と表現するのは酷いんじゃないでしょうか。
だってなんの説明もせず「失敗」ってだけ言ったら、それこそ「税金の無駄だ!」って話になるでしょうし、その後の予算もつきませんよ。
JAXAは義務を果たしただけだと思います。

 科学技術の研究開発には新発見やイノベーションにつながる発明、そして一つ一つの技術を組み合わせ、全体システムをつくりあげるような技術開発プロジェクトがある。前者は未知の世界の挑戦という性格があり、失敗なしに成果を挙げるのは至難の技である。一方、後者は着実にシステムをつくることが前提であり、出来上がったシステムが動かなかったり、目標を達成できなかったりすれば失敗であり、無駄な研究開発ということにもなる。
 つまり、前者では失敗は許容され、後者では失敗は許されないということになる。はやぶさは後者になるが・・・・・・


何故?!(*_*;
素人目に見ても、「はやぶさ」は前者でしょう?
この文章については、もう僕の常識から遠く離れた考え方ですよ。
「プロ」ならば、どの辺がどう「後者」なのか説明して欲しいものです。

 科学技術は「勝てば官軍」の世界である。世界的に業績が認められ評価されれば、失敗も業績に連なる美談になったりする。ノーベル賞受賞者の白川英樹氏も小柴昌俊氏も田中耕一氏も失敗が生きて業績につながった。しかし、ノーベル賞のような権威ある賞を受賞すればともかく、そうでなければ失敗は評価されることもない。失敗には冷たいのが世間の風潮だろう。

この文章を読むと、彼的に「はやぶさ」の業績は認められないと言っているように思えますね。
論者は過去に「日経サイエンス編集長」、「日本経済新聞社 科学技術部長」を歴任している方だそうです。
言ってみれば、科学畑の記者としてはかなりのベテランです。
そんな人が言うと、「はやぶさ」の果たした業績がたいしたことないように思われるかもしれませんが、そんなことはないと思います。

『はやぶさも-今年の科学ベスト10・米サイエンス誌』

少なくとも、『米サイエンス誌』は評価してくれているようです。

さて、あなたは「はやぶさ」の業績をどう判断しますか?
『成功』? 『失敗』?・・・・・それとも・・・・・・・。


<追記>
いろいろ書きましたが、実は一番ツッコミたかったのはこの文章↓

安い開発費では目標を達成できないというのであれば、失敗しないだけの開発資金を要求すればよかったではないか。

・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・あんたは『マリー・アントワネット』かっ!!(-"-)


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最終更新日  2005/12/24 01:01:14 AM
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