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カテゴリ:徒然
高校生が手作り原子炉を作成! 核融合成功に近所はドン引き!
<livedoorニュース> 先日、↑この記事を見て、ほとんどの人は「眉唾」に思ったことでしょう。 随分前に、「常温核融合」ネタで振り回された身としては、流石に簡単には信じられませんよね。(-.-) で、今日↓こっちの記事を見て納得。 写真がその記事で紹介されていた米国の高校生が自作したという装置なる。この装置は(もちろん)原子炉ではなく、Fusorと呼ばれる核融合反応を起こすための実験装置となる。記事によるとオルソン君はこの装置を使って2億度のプラズマを発生させた上で核融合反応を起こしたとも述べている。 <テクノバーン> いや、これでも充分凄いんですけどね。(^_^;) ちょっと、『2億度』って値に騙された感じです。 結局、「プラズマ温度」っていうのはプラズマ中の電子やイオンの運動エネルギーの量であって、実際僕たちが考える「温度」とはちょっと違うようです。 専門家は「~度」ではなく「電子ボルト(でんしぼると, electronvolt, electron volt, 記号 eV)」で表します。 これは、エネルギーの単位で「1 V の電位差がある自由空間内で電子 1 つが得るエネルギーを 1 eV と表す非常に小さな単位」です。 でもそれでは判りにくいので、「運動エネルギーの量」=「温度」と換算した数値を発表するみたいですね。 つまりは、「はったり」を利かせると言うヤツですよ。(笑) ちなみに、1 eVの平均運動エネルギーを持つ気体の温度は絶対温度で「11604 K(ケルビン)」と換算されます。 ・・・・・・う~ん、判りにくい。(^_^;) 身近な例で言うと、 一般家庭にもある「蛍光灯」は、発光時内部が「プラズマ状態」になりますが、このプラズマのエネルギーを温度換算すると「数万度」のレベルに達します。 もちろん、プラズマ温度は高いですが、プラズマの密度が大変薄いためガラスを溶かすようなことはありません。←『50度のお湯には入れませんが、100度のサウナには入れるの法則』 従って、大規模な原子炉でなくてもしっかりとした磁場で封じ込められた真空容器があれば、実験室レベルでもこのレベルのプラズマ形成は可能らしいのですよ。 この、加速されたイオン同士が真空容器内でぶつかれば、核融合が起こる可能性もある、と・・・・。 もちろん、入力したエネルギー以上のエネルギーを引き出すことは不可能で、発電には使えません。 おそらく、彼はこういうモノを自宅で作ったってことでしょう。 当然、核融合反応を維持するのは無理だし、連鎖反応も起こさないので爆発みたいなことはないと思います。 でも、中性子を発生するなら、充分危険ですよね。(-_-;) この辺は、アメリカのスケールのデカさを感じますよ。 何にしても、凄いのです!(O_o)WAO!!! <参考> 京都大学 円筒形慣性静電閉じ込め核融合中性子源 紫色のプラズマって、こんな感じ?(^_^;) 航空機写真を中心とした個人サイトです(^.^) 是非一度、お立ち寄りください。<(_ _)> 宇宙開発関連の写真や、アラスカ旅行記もあります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007/05/24 12:27:50 AM
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