テーマ:宇宙(894)
カテゴリ:航空・宇宙
気象庁が6~8年後に打ち上げを予定している米国の気象衛星GOES-9(ゴーズ9号)による代替運用が気象衛星「ひまわり」後継機2基の調達の見通しが立たず、30年以上も日本の空を宇宙から見守ってきた気象衛星が消えてしまうかもしれない事態に直面している。
現行2基の予算の7割を分担した国土交通省航空局が計画から外れることになったため、管理運用を含め1基400億円とされる予算の確保が気象庁だけでは難しいためだ。 <読売新聞> 正直、目を疑った。 宇宙開発関係の予算不足は、世の常だと思い知っているが気象衛星だけは別だと思っていた。 何故なら、宇宙開発に興味がない人も、「ひまわり」だけは日常の一部だと思っていたからだ。 おそらくは、日本が打ち上げている衛星の中で・・・・・いや、日本の宇宙開発の歴史の中で、これほど国内外に認められているものはないだろう。 それなのに・・・・・。(-_-;) ↑いつぞや、H-2ロケットの打ち上げ失敗で気象衛星不在の危機に大騒ぎしたのは、一体何だったんだろう? 本件に関しては、サイエンスライターである松浦晋也さんのブログで詳しく述べられている。 是非、ご一読いただきたい。 気象衛星の危機的状況 驚いたのは、現行2基の予算の7割を国土交通省航空局が負担していたことだ。 運輸多目的衛星MTSATが、「気象観測」だけでなく「航空管制機能」を備えているのは知っていたが、予算の大半を国土交通省が負担していたという事実を、僕は知らなかった。 逆に、国土交通省が気象衛星に乗っかっていると思っていたくらいだ。 なぜ、こんなに重要な存在に予算が付かないのだろう? 国の財政が危機的状況だと言うことは知っているし、歳出の削減は急務だけど、削減すべきは「無駄なお金」である。 必要なモノには、それにふさわしい予算をつぎ込むべきだと思う。 そして、気象衛星こそ『必要なモノ』だと思うのだが・・・・・。 <追記> 日本各地に設置されている気象レーダーの発達は、確かに目を見張るモノがあるだろう。 しかし、日本は島国である。 生命線であるエネルギー資源や食料は、海運、空輸に頼らなければならない。 気象衛星を失って、広範囲に安全で確実な航路を保てるだろうか? 最近は、航空機や船舶にも高性能な気象レーダーが搭載されているが、それはあくまで自機の周囲だけである。 広範囲に渡って航路を設定しなければならないタンカーや貨物船、航空機には、やはり気象衛星の情報が不可欠なのではないだろうか?。 ガソリンの暫定税による道路開発の要・不要が議論されていましたが、個人的には道路どうこうよりも、こちらの方が遥かに重要であり、危機的状況だと思うのですが・・・・・・。(-_-;) 気象衛星画像の見方と使い方 航空機写真を中心とした個人サイトです(^.^) 是非一度、お立ち寄りください。<(_ _)> 宇宙開発関連の写真や、アラスカ旅行記もあります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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