テーマ:お勧めの本(7212)
カテゴリ:有川浩作品
(注:本来12/18のエントリーにする予定でしたが、埋もれるがイヤなのでこの日に転載)
『シアター!』 有川浩/著(メディアワークス文庫刊) シアター! 本ブログ勝手に推奨作家、有川浩さんの新作です。 新作で文庫というのは、もしかしてデビュー作以来? 背表紙の番号は「あ-1-1」 メディアワークス文庫の第1作にふさわしい番号になっていました。 ↑ペンネームの「姓」の方は、その威力がいかんなく発揮されていますw ちなみに、いつも行く本屋では「ラノベ」のスペースではなく、ちゃんと(?)「文庫」のスペースにおかれていましたよ。 演劇モノ。 以前からいろんな媒体からの前情報で、この作品のことを聞いていましたが、個人的にはちょっと不安でした。 演劇の世界なんて、僕が暮らす日常から遠く離れたトコロにありますよ。 もちろん、巨大な塩の結晶が降ってきたり、成層圏にばかでっかい知的生命体が浮いてたり、巨大エビの襲撃を受ける世界から比べれば、そんなに離れていないと言えるかも知れませんが、ここでは精神的な距離のこと。 演劇モノで知っている作品なんて、パッと思いつくのは「ガラスの仮面」くらいしかない。←あれは、ファンタジーw すんなり世界に入っていけるかどうかが肝だと思っていましたが、さすがは有川作品! ズッポリ世界に浸らして頂きました。<(_ _)> ↑おかげで、パソコンの復旧が進まなかったり、長谷川穂積の世界戦を見逃したり(!)しましたが、それは些細なこと・・・・・・orz←相変わらず、有川浩の読ませる力は凄いね。(^_^;) これは、主たる視点に一般的な社会的常識を持った司を持ってきた構成によるものでしょう。 読者のほとんどは、業界の外にいる一般人ですからね。 そのギャップが、かえって面白く見えて来る。 ↑つまり、それだけ演劇の世界が浮世離れしてるってことなんでしょう。←取材の時に「ありえね~~」って叫んでる作者さんの姿が目に浮かぶようだw 特に、外注スタッフさんの重要性なんて、目からウロコ。 外注さんが特殊技能持ってるなんて、どの業界でも同じようなものだと思っていました。 世間では『派遣切り』とかいう言葉がまかり通っていますが、演劇の世界ではさすがに「芸能界」というだけあって、感覚的には『伝統芸能の職人さん』的な存在なんでしょうね。 ↑舞台監督がそーゆーものだったのとは・・・・・(^.^;)←普通に『舞台演劇やる時の監督(映画撮るときは「映画監督」って呼ぶように)』だと思っていましたよ。 そんな、一般人と逸般人のギャップが楽しめる本作、「シアター!」 演劇の世界に興味を持っている人だけでなく、演劇の世界をまるで知らない一般人、そして、業界の方にも(逆の立場で)楽しめる仕様となっております。 まだ読んでいない方は、ぜひご一読を。 おススメです。(^_^) 図書館戦争からこっち、いろいろな分野に広がり続ける有川ワールド。 そんな多彩な「有川ワールド」の中で、常に変わらず、貫かれているポリシーのようなアレ ・・・・・・今回、量少なめだったように思いました。 これって・・・・・・もしかして、続編のフラグだったりします?(^.^;) <追記> 当然のように、千歳の声は、頭の中で沢城みゆきさんの声に自動変換。 アニメから入ったわけでもない作品で、キャラの声が脳内変換されることは珍しいんですよね。 とりあえず、 ぷちこ、真紅、(なぜか)トモカネ(←しかも、妹の方w)、ファーンII、紅真九郎、柴崎麻子(←外面w)、(ちょっと若いが)夏玉蘭、の順に「こんにちは」が聞こえましたw ↑ラスト4つは、さすがに変換できませんでしたが。(^_^;) 少女、少年のバリエーションなら、もっといろいろ聞こえてきたんでしょうけど・・・・・・どっちにしろ、幅が広い。 彼女の凄さは、声の多彩さだけでなく、キャラの醸し出す『空気』というか『息遣い』みたいなものを表現するところ。 ホント、凄いんですよ。(^_^;) ぱにぽにだっしゅ!(6) 個人的「有川浩作品」感想一覧 航空機写真を中心とした個人サイトです(^.^) 是非一度、お立ち寄りください。<(_ _)> 宇宙開発関連の写真や、アラスカ旅行記もあります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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