テーマ:宇宙(894)
カテゴリ:航空・宇宙
目的地も任務も極秘のまま米空軍が先月打ち上げた謎の無人スペースシャトル「X-37B」、覚えてます?
もしかして攻撃用か...と盛り上がり中のところ誠に恐縮ですが、あれってただの非殺戮用偵察機みたいですよ? しかもこのステルスっぽいシャトルの現在地は、なんとアマチュア天文愛好家たちが完璧に把握してるんです。 アマチュアを甘く見るなよと。 (天文愛好家の快挙! 米軍超極秘シャトル「X-37B」の現在地判明 : ギズモード・ジャパン) これが、本当にステルスとして計画されていたシロモノなら完全な失敗ですが、太陽電池パネル装備ということですから、隠密行動は前提とされていませんよ。 これは、高高度偵察機と偵察衛星のハイブリットを目指した機体なんじゃないでしょうか? 元々、偵察衛星というモノはその任務の特性として、他の衛星と比べてもかなり地上に近い低軌道を飛びます。 衛星軌道とは言っても、そのような低軌道になると、空間の真空度は低くごく薄い大気の層が存在するため、時間とともに速度をそがれてより低軌道へと落ちてくるんですよ。 そのため割と頻繁に、スラスターの噴射によって軌道を修正するのが普通。 軌道修正が不能になった場合、大気圏に落下する可能性があるため、この軌道修正用推進剤の残量が偵察衛星の寿命を決めてしまいます。 そんなわけで、偵察衛星の寿命は、短いのが宿命なんです。 また、地上の撮影対象物の拡大映像を接近して撮る為に必要に応じて軌道を下げることもあり、任務によってはより大量な推進剤を消費し、そのままお役御免になることもあるわけですよ。 その辺を前提に、総合的に考えれば、今後の偵察衛星というものは、 ・長期間に渡って定常的に一定の範囲を監視する戦略的な衛星 ・突発的に発生する任務に即時対応でき、寿命が短期間でも問題ない戦術的な衛星 以上の2種類に分化されてくるのではないでしょうか? つまり、この「X-37B」は後者の任務に特化した、再使用可能な即時対応型偵察衛星と言うわけです。 この機体の誕生により、前者の衛星は現状より寿命が長期化され、計画的に運用出来るようになりますね。 そして、高高度偵察機よりもはるかに長時間運用でき、既存の偵察衛星よりもピンポイントの偵察を可能とするシステムが誕生するわけです。 もちろん、後者の即応性を保つため、X-37Bは常に打ち上げ体制になければなりませんが、冷戦時代にICBMを維持してきたことに比べれば、そう難しいことはないと思います。 空軍による運用なら、航空機からの空中発射という選択肢も考えられるわけですし。 ・・・・・・まぁ、個人的な分析で見当はずれかもしれませんが、その辺ではないかと考えている次第です。_(^^;)ゞ センチュリーウィングス別注品1/72ダイキャスト完成品モデルロッキード高高度偵察機 SR-71ブラックバード米空軍第9戦略偵察団所属機「ラピット・ラビット」 【他に気になったニュース】 ・神奈川県警が次に事件が発生する場所を予測し、強制わいせつの容疑者を逮捕 - GIGAZINE 一時期、「プロファイリング」と言う言葉が流行りましたが、次は「コムスタット」がくるかもしれませんね。 ・Business Media 誠:ANAの目玉サービス、クレームの殺到で中止のトホホ クレームの内容をフィードバックして、より良いサービスを提供できてこそ一流! ・・・・・・とはいえ、これは準備不足な感がアリアリですよ。(--;) ・神田明神が「巫女さん入門講座」-日本女性としての豊かな情操を養成 - アキバ経済新聞 多分、間違った目的で通う人がいると思う・・・・。(^_^;) 人気ブログランキングへ 航空機写真を中心とした個人サイトです(^.^) 是非一度、お立ち寄りください。<(_ _)> 宇宙開発関連の写真や、アラスカ旅行記もあります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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