怪鳥の【ちょ～『鈍速』飛行日誌】

　小惑星イトカワに着陸した探査機「はやぶさ」が持ち帰ったカプセルには、１ミリ・メートル以上のイトカワの砂粒や石のかけらは入っていないことがわかった。
　宇宙航空研究開発機構が１８日、エックス線を使った検査で確かめた。
　宇宙機構のはやぶさプロジェクトチームは同日夕、カプセルが破損していないかをエックス線で検査した。１ミリ・メートル間隔で調べたところ、カプセル内の密封容器は壊れていなかったが、その中に砂や石などの試料はみつからなかった
(「はやぶさ」カプセル、１ｍｍ以上の試料は無し : ニュース : 宇宙 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）)

あくまで回収カプセルが破損していないかどうかを調べるX線検査ですが、大きな物体が入っていれば判りますよ。
それが見つからなかったのは残念ですが、まだ密封容器を実際に開けて詳細検査をしたわけではありません。
小惑星イトカワ上の表面堆積物は月面のレゴリス同様、物凄く細かいものと推測されています。
その粒子は非常に小さく、平均50μm（1mmの20分の1）程度。
しかも、電気を帯びやすく磁石にもくっつく、というやっかいな性質を持っているそうです。
そのため、アポロ計画の宇宙飛行士は非常に苦労したとのこと。
↑払っても払っても宇宙服にまとわりつき、精密な実験装置にも入り込んで故障を引き起こしたくらい。
つまり、X線検査程度では見つけることが出来ない、超微粒子の試料が入っている可能性は充分あるということですよ。

密封容器内に試料が入っているかどうか判明するには、数カ月かかるとのこと。
期待して待ちましょう。(^.^)


隕石　月の石

＜追記＞
たとえ試料を全く回収出来ていなかったとしても、はやぶさは既にたくさんの世界記録を樹立しており、さらに様々な賞を受賞していますよ。
充分な仕事をこなしていると思うんですけどね。(^-^)

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