怪鳥の【ちょ～『鈍速』飛行日誌】

『シアター！２』
有川浩／著（メディアワークス文庫）刊）


　シアター! 2 (メディアワークス文庫) (文庫) / 有川浩

本ブログ勝手に推奨作家、有川浩さんの新作です。
「シアター！」の続編。
やっぱり続きがありましたね。
表紙の構成を見ると、最初から３巻構想だったのかもしれません。
１巻を無印で出しながら、表紙はあんなに先を見越した構成ですか。
恐れ入りますよ。(^.^;

それにしても今回、予想外の展開でした。
・・・・・いや、展開としては予想通りか？
無印で少なめだった恋愛要素を、取り戻すかのように、大量投入！
ただし、僕が予想したところとは別のトコロにぶち込んでありました。
なんともまぁ・・・・・・(^^;

しかし、そのおかげで主人公達・・・・・と僕が勝手に思ってた（無印で表紙になっている）主要３人以外のメンバーの描写が掘り下げられていました。
劇団のお話にふさわしい、群像劇になってきたと思いますよ。
そのぶん、主人公と思っていた宰相殿の出番は減りましたがね。(^_^;)

借金返済の道のりは険しく状況が改善しない中、劇団員の結束は固まっていきます。
劇団を借金返済後も運営していくために意識改革する者や、役者としての自分のスタンスを見直す者が出てくる中、個々の関係も少しづつ変わっていきます。

恋愛要素も忘れてはいけませんねｗ
今回、予想外に発覚した幾人かの想い。
気付かされた気持ち。
もちろん、無印で撒かれた種も順調に育っているようで、その辺の描写もしっかりありますよ。
つーかおまえら、想いがバレバレじゃね？？
ってか、鈍感なヤツが多すぎる！ｗｗｗ

果たして、借金返済には成功するのか！？
そして、劇団「シアターフラッグ」の運命は、如何に？！

３巻に期待です。(^-^)

＜ちょっと長い追記です＞
劇団員の群像劇。
面白いです。
この作品は、作者の有川さんが実際に存在する劇団「Theatre劇団子」をモデルに書かれた小説になっています。
そしてなんと、小説のモデルとなった劇団が自らその劇団を演じるという、書いていても混乱してしまいそうなことを実際にやるようで・・・・・・。

Theatre劇団子25th act「もう一つのシアター！」｜ 特設サイト

もう、明日からなんですよね。(;^_^A
残念ながら、東京での上演なので観に行けませんが、内容には興味深々です。
なにしろ、作者自身の有川さんが脚本も書いていると言うんですから、きっと読者にはたまらない内容になっているはず！
そして、群像劇として読ませてくれた小説の登場人物から、「Theatre劇団子」の役者さんにも興味が出てきたんですよね。
なにしろ、無印で解説されていた劇団子の主宰である石川さんの台詞が、なんとなく巧に重なってしまうしｗ
そんな感じなのですから、小説の登場人物も、劇団子メンバーに影響されていないわけがない！
しかし、興味があるからと言って、劇団の人たちの生活を観察することなんて不可能なわけですよ。←それは、ストーカー。(^o^;

なので、劇を観たいと思います。
だけど、先にも書きましたが、東京へ観に行くことが出来ません。
↑しかも、明日からだしね・・・・間に合わねぇ。(;^_^A
観れないじゃん！！(ーー゛)
・・・・・・
・・・・・
・・・駄菓子菓子だがしかし、幸いなことにこの劇団、上演した劇のＤＶＤを発売しているんですよね。
今回上演される「もうひとつのシアター！」も、既に発売が決定しているようです。
なので、
このＤＶＤを観たいと思います。(-.-)

発売予定は、この春だそうな。
楽しみに、待ちたいと思います。(^-^)
↑ＤＶＤだけでなく、パンフレットや脚本・・・・いや、台本か？・・・・も販売されると、もっと嬉しいなぁ。_(^^;)ゞ


個人的「有川浩作品」感想一覧


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