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カテゴリ:有川浩作品
『アンマーとぼくら』
有川浩/著[講談社刊] 【楽天ブックスならいつでも送料無料】アンマーとぼくら [ 有川浩 ] 本ブログ勝手に推奨作家、有川浩さんの新刊です。 久しぶりの有川作品。 ちょっと出遅れましたが、ようやく読みました。 今回は、本の外観からガツンとやられた感じ。 青!蒼!碧! 強烈なインパククトを持つ、海の写真が装幀に使われています。 この時期、海が恋しくなる人間としては、惹かれないわけがない! 素晴らしい装幀ですね。 有川作品の中では、個人的に「空の中」の装幀が好きだったんだけど、これは持って行かれたわ~~。 期待させてくれる。 そんな風に思いつつ、ページをめくりました。 今回の作品、『かりゆし58』というバンドの名曲、『アンマー』から着想を得たということを事前情報から知っていた。 その時の僕は、曲を聴いた覚えはなかったものの、そのタイトル『アンマー』の意味は理解できていました。←本を読む前に、実際に聴いたら、おや聞き覚えがある曲ではないですか。コレはアレだ。詩を改めて読んでみると、泣いちゃうヤツだ。 きっと、この「アンマー」という言葉がキーとなっているんだろうな。 そう予想をつけていたのですが、それはあながち間違いじゃないですw お話は、いわゆる家族愛。 それも、親子愛に関する物語だ。 ・・・・・・とだけ書いておきましょう。 このお話、なかなかあらすじを書くのが難しいんですよね。 ↑すぐにネタバレになってしまうから。(^^;) 主人公がおかあさんに親孝行するため、地元の沖縄に帰って3日間だけ観光する・・・・・・簡単に言えばそんな感じ。 ただ、その観光旅行では何度も不思議な事が起こって・・・・・・。 相変わらず読ませてくれます。 最近、本を読んでいるとそのうち眠くなって寝落ちしたり、続きを読むのを翌日に持ち越すなんてことが多くなってきた。 でも、有川さんの作品は、それを許してくれない。 読み始めたら、グイグイ引っ張っていってくれる脅威の吸引力。 一気読みしてしまいましたよ。(^^;) 物語で沖縄を観光するわけだから、沖縄の観光名所が次々に出てくるわですよ。 それに、美味しい料理も。 これは、沖縄に行きたくなる! 取材力に定評のある有川さんのことですから、きっと何度か沖縄に足を運んで、登場した舞台を自分の足で歩きまわって、その雰囲気を描写に落とし込んでいったんだろうな。 そして、きっとその場所は有川さんが気に入った場所になったに違いない。 そうでなければ、作品を読んで、こんなに沖縄の現地へ飛んで行きたくなるわけがない! 沖縄に一度も行ったことがない僕ですが、もし行くとしたら、この本をお供にすること間違いなしでしょう。 レンタカー借りてね。 主人公たちの足跡を追ってみたいものです。 そうすれば、おそらく沖縄の魅力溢れる場所にはたいてい行けるような気がするから不思議。 ↑あ、出てこなかった場所で美ら海水族館だけは別格。僕は水族館好きなので、ここだけはどうしても見逃せないのですよ。 話を物語に移そう。 このお話には、主要な登場人物が3人出てくる。 主人公とその父親、そしておかあさんだ。 タイトルからして、主人公とおかあさんが中心のお話になっているかとおもいきや、結構なウエイトを父親が持っていく。 そして、この父親に癖があるんだ。 正直、こんな人が父親だったらと思うと、ため息が人生の友となるんだろうな。 でも、嫌な人物じゃないんだよね。 愛され上手というか・・・・・まあ、作中で何度も語られるけど本当に「子供」なんだよね。 良い意味でも悪い意味でも。 そんな父親に振り回されながら、主人公が家族とは何なのかを感じ、学びとっていく。 そういう物語。 僕には、そんな風に感じられました。 そして、ラスト。 ある意味、予想していた通りの展開でした。 まぁ、アレだけヒントが散りばめられていたらね。←ミスリードを誘うトコロもあったんですが。 だからって、拍子抜けになるわけでもなく、最後までしっかり読ませてくれるのが、有川作品。 最後は当然、涙、涙でした。 鼻が詰まって、息苦しくなるくらい泣いたのは、久しぶり。 面白かったです。 この物語、とあることわざがぴったり当てはまるのですが、それを書いてしまうとネタバレになってしまうので、あえてここでは書きません。 読んだ人は、きっとピンとくることでしょう。 自分も、今のうちにやっておかないとね。←なかなかできていない・・・・・と言うか、むしろ逆のことばかりやっている。ダメダメな息子なんだけどさ。(´・ω・`) 両親と離れて暮らしているだけに、この辺は主人公の現状と被って、身につまされるものがある。 そんな風に思わせてくれる物語でした。 <追記> 先日実写化された『植物図鑑』を書いた有川さんらしく、今回も植物の知識の豊富さを感じさせてくれましたね。 沖縄の植物にも造詣が深いとは・・・・・。 いや、お見事です。 個人的「有川浩作品」感想一覧 航空機写真を中心とした個人サイトです(^.^) 是非一度、お立ち寄りください。<(_ _)> 宇宙開発関連の写真や、アラスカ旅行記もあります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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白い怪鳥さん、おはようございます(^^)。
かなり遅ればせながらで、読みました。 そして終盤、ティッシュを大量消費しました(^^;)。 泣きながらも、とても暖かい気持ちになれました。ラストは予測できてはいましたが、それでもハッピーエンドだったと思います。 沖縄、行きたくなりますよね~。 沖縄グルメも心惹かれるし、観光名所も、野に咲く花々も、見てみたいものがたくさんできました。そうですね、行くときは、ガイドブック代わりにこの本を持っていきたいです。 (2017/01/16 10:09:43 AM)
すみません、よかったらなんですが、私もレビューをUPしましたので、トラックバックして頂けると嬉しいです。
よろしくお願いします。 (2017/01/16 10:11:40 AM)
す、すみません、先ほどから何度も・・・。
私のレビューのURLですが、 http://mina-r.at.webry.info/201701/article_4.html です。よろしくお願いします。 (2017/01/16 10:15:06 AM)
水無月・Rさん
お久しぶりです。 毎度、コメントどうもです。 >そして終盤、ティッシュを大量消費しました(^^;)。 泣きましたね。 僕も相当泣きました。 母の愛ってヤツは・・・・なんとも表現できない奥深さがあるものです。 このお話を読んで、改めてそう思わされましたよ >沖縄、行きたくなりますよね~。 行ったことないんで、凄く行きたくなりました。 表紙のような、青い蒼い碧い海に憧れます。 >行くときは、ガイドブック代わりにこの本を持っていきたいです。 行くときには、この本を是非持っていきたいものですね。 (2017/01/18 07:31:47 PM) |
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