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2016年04月28日
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カテゴリ:保護家の仔達

2012年11月21日。

収容されていた犬達の写真を撮り、

管理所を出ようとしたタイミングで、 

保健所の車が管理所に入ってきた。

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また犬の収容か・・・

犬が降ろされるのを待った。 

車から降りてきたのは・・・ 

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左腕に、大きな腫瘍を抱えている老犬だった。

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飼い主の持込み

手術費用がない…という理由で棄てられた。

いいえ、

「殺して下さい」とサインをしたのです!

10年間一緒に過ごしてきたはずの家族が。

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ギュウギュウに締められた首輪。

何年も替えてもらってなかったひび割れた首輪。

触られ慣れていない体が、孤独を物語っていた。

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それなのに、家族を信じているこの子の健気さ、

なぜ、この子はここに連れて来られなきゃ

行けなかったんだろう…

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2012年11月28日、レスキュー。

命名「コナン」 

検査の結果、悪性腫瘍でした。

苦痛を取り除きながら、このまま見守るのか、

肩からバッサリと切断するのか… 

どちらかの選択しか残されてない。 

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コナンの腫瘍は、一日二日で異例のスピードで大きくなり、

皮膚が追い付けず、裂けるほどだった。

 

 

既に10歳…

前脚が無くなる事で直ぐに歩けなくなるだろう…

それが引き金となり、そう長く生きれないだろう…

分かってはいましたが、

「切断」を選択しました。

 

 

実は・・・

いつもならば、術後の経過を写真に撮って記録を残すのですが、

コナンにだけは、カメラを向けることが出来なかった。 

コナンは、弱っている姿をみられたくなかったのです。 

自然界で生きる者の、本来の姿のように感じました。 

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コナンを尊重し、切断した部分が完治し、

毛が生えそろうまで、カメラを一度も向ける事はなかった。

 ko19.jpg

コナンは、群れがあまり好きではなく、

むしろ、自分以外興味がありませんでしたが、

自分と同じ三本足の犬達にはとても優しく、

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そして、自分と同じ老犬にも優しい子だった。

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形で出す優しさではなく、

優しいオーラがコナンから出ているのです。

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若くて健康な犬には、こんな調子。

近寄るだけでいつも怒っていました。

「どけっ!」…って。(笑)

 

 

2016年になり、コナンの老いは急激に進み始めた。

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白内障も始まり、目もほとんど見えなくなった。

歯もどんどん抜けていった。

脚もどんどん弱っていき・・・

コナンは、寝たきりになった。

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「コナンが寝たきりになったらどうしようか?

抱っこすると怒るもんね(笑)」

こんな事をみんなで笑って話してたのですが…

コナンは・・・もう怒る事がなくなりました。

抱えて移動したり、体位交換しても、コナンは怒らない…

それが逆に「老い」を感じ、淋しかった…。

「コナン、怒れ!ちゃんと謝るから…頼むから怒ってよ!」

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2014年10月~「老犬ホスピス」が完成し、

コナンは老犬ホスピスに移動した。

ボランティアで運営している「老犬ホスピス」は、

九州地方では初だったらしく、

当時、NHKニュースの生中継で放送された。

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「介護と看取り」の大切さを訴えるために、

私達はカメラに向かって話した。

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老犬ホスピスの犬達は、体でカメラに訴えかけた。

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そんなパグ蔵も・・・

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マルオも・・・ 

老犬ホスピス設立当初のメンバーは…

もう誰もいなくなった。

コナンだけが、保護家の長老のコナンだけが、

頑張って生きていた。

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お金がないからと、コナンを棄てた飼い主は、

あのテレビを観ただろうか…

今、こうして生きているコナンを観ただろうか…


今年2月にも、NHKニュースで「老犬ホスピス」の放送があった。 

ko1.jpg 

寝たきりになり、介助がないと何も出来なくなった。

そんなコナンを、飼い主は観ただろうか…

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あなたが「殺してくれ」と保健所に持ち込んだ犬は、

4年経った今、こうして生きている!

力強く生きている姿を、ちゃんと観ただろうか。

コナンは、確かに寝たきりにはなった。

でも、コナンは何一つ諦めていなかった。

「生きる事」に前向きだった。

 

 

 

2016年4月18日12時54分

コナン永眠

ko5.jpg 

コナンが息を引き取った時間帯、

本来ならば、保護家は忙しい時間帯だった。

1~2名で、犬猫60匹のそれぞれの部屋の掃除や消毒で

バタバタと走り回っている時間帯だった。

それなのに・・・

コナンは、逝く前にスタッフを呼んでくれたのです。

「もう逝くね!」吠えて呼んでくれたのです。

コナンは、スタッフに抱かれながらお別れをしました。

 

 

私は・・・

コナンを棄てた飼い主の事が、

一度も頭から離れる事はなかった。

 

何かあると、会った事もない飼い主を思い出すのです。

 

それは・・・きっと、

コナンが飼い主の事を引きずっているからだと感じた。

 

憎しみや恨みではない・・・

「飼い主に会いたい」気持ちが、

コナンから離れる事がなかったのです。

 

それがコナンから伝わってきていたから…。

4年間もの長い期間ずっと…ずっと…。  

ko14.jpg 

 

「コナンは幸せだったと思いますか?」

先日取材でそう聞かれましたが、

「幸せだったと思う」ハッキリ言えなかった…。

 

だって、コナンは一度も飼い主を忘れた事なかったから。

どんなに酷い仕打ちを受けてても、棄てられても、

コナンから飼い主の影が消える事がなかったから…。

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そして、私自身、飼い主への憎しみの感情はない。

それは、コナンが飼い主に抱いていた感情が

優しくて温かな物だったから…だと思う。

コナンが私に残した物は、

「飼い主の事を悪く思わないで」

という「感情」でした…。

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コナンのために、私は誰も憎まない。

 悔しいけど・・・

それがコナンの望みならば・・・。

 

※成犬フード、成猫フード、老犬フード、

沢山のご支援ありがとうございましたm(__)m 

 

皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。

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最終更新日  2016年04月29日 14時13分51秒
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