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2016年05月22日
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5/15、浅田美代子さんに同行して、

熊本の御船町に行ってきました。

20160519x.jpg

犬猫を抱え、避難所にも入れない飼い主さんも沢山います。

一日に何度も続く揺れや、憔悴した飼い主さんの心情を心配し、

ストレスを抱えている犬猫達も沢山います。

「レスキューさくら会」さんや、ボランティア皆さんによる

このイベントで、どれだけ多くの飼い主さんや犬猫が

精神的にも助けられた事でしょうか…。

忘れてはいけないのは・・・

このイベントを開催した「レスキューさくら会」さんも

参加されたボランティア皆さんも、同じ被災者だという事です。

20160522a.jpg

最初の地震が発生した4/14、

ご自宅で保護している犬猫に「母ちゃん行ってくるよ」と、

被災者の皆さんを助けるために、走り続けた方々です。

いいえ、震災の日からずっと、走り続けているんです。 

1匹でも、1人でも、助けたい…と。 

20160519f.jpg

フードの他にも、おむつや迷子札も無料配布されてました。

震災直後、「ペット同伴避難所」として直ぐに動き出した

竜之介動物病院の徳田竜之介先生。

200名を超える方々が、竜之介動物病院に避難されていたそうです。

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この日は、竜之介先生がペットの健康相談で参加され、

浅田美代子さんと一緒に、

フード等の配布もお手伝いされていました。 

20160519d.jpg 

イベントと並行しながら、さくら会さんと浅田美代子さんと、

避難所を数ヶ所まわりました。

20160519b.jpg 

この段ボールで区切っているところが、

避難されている方の空間なのですが…

各所それぞれに生活感があり、

申し訳なくてカメラを向ける事が出来ませんでした。

20160519a.jpg

プライバシーなんてありません…

私達が普通に着替えて普通に横になる。

この「普通」が、無いんです。

20160519r.jpg

浅田美代子さんとさくら会の皆さんは、

皆さんお一人お一人に声をかけてまわりました。

SMAPの中居さんと香取さんも来られてて、

避難所の皆さんが、「笑顔」になるんです。

この日、ネットでは中居さんと香取さんが

「売名行為」だと叩かれていると知りました…。

この日、熊本は真夏日の猛暑でした。

「売名」のために動いている方々が、

この暑い中、笑顔を絶やさず、

何時間も、何ヵ所も避難所をまわり、

言葉かけを続けられるでしょうか。

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イベント終了後、竜之介先生から「見て欲しい場所がある」と、

ご案内して頂いた益城町の車が離合できない程の被災地は…

20160519k.jpg

一階が完全に潰れている…そんな家が多くありました。

一軒一軒、道路から見える場所に、色別の紙が貼られていました。 

赤紙は「危険」(立入れない)、

黄紙は「要注意」(立入りは十分注意)、

緑紙は「調査済み」(使用可)だそうです。

20160519l.jpg

訪問した地区には、全て赤紙が貼られていました。

危険という事で、一般のボランティアさんは入れないのです。

 20160519n.jpg

ここはご高齢者の多い地区で、

家族だけ、知り合いの方だけで片付けるしかないのです…。

20160519i.jpg 

キャンプ用のテントを、庭に張られている家が沢山ありました。

皆さんそこで生活をされているのです。

ブルーシートを張られている方もいました。

もちろん支援物資もここには届く事はありません。 

 一番必要としている場所に、届ける事ができないのです。

消防団の方や、竜之介先生が一生懸命動いて下さっています。

ペットがいるために、避難所に行けないという方もおられました。

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ここは、元は平らなコンクリートでした。

地震により、地割れしてここまで・・・ 

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このお家の老夫婦は、お家が全壊し、

庭にブルーシートを張って生活されていました。

お花が好きな奥様…

地震さえなければ、今日の今時間、

ゆったりとした気持ちで

お花の手入れをされていたのかと思うと… 

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ボランティアも重機も入れないこの地区に、

ここに住んでいる皆さんに対し、

私に何が出来るんだろう…

何か出来る事があるんだろうか…

この地区の住民の方に聞きました。

あまりにも失礼で恥ずかしい質問だと思いながら…

「伝えて下さい!

支援物資も届かず、ボランティアさんも入れない

場所もあるという事を!

決してまだ終わっていない。

本当に大変なのはこれからなんだという事を、

発信して下さい!」 

20160519q.jpg 

宮崎県日向市の消防団が、

日曜日にボランティアに行く予定だったらしいのですが、

熊本市に断られたそうです。

日曜日はボランティアが多いので…と。

一般のボランティアさんが入れない地区に、

せめて他県の消防団員だけでも、

入れるように出来ないものなのでしょうか…

 

この後、竜之介動物病院に・・・

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飼い主さんと離れ、今も200匹位の犬猫が

竜之介動物病院に居ます。

一緒に暮らしていきたいのに、

今はその当たり前の事すら出来ないんです。

「ペットと離れないで」「一緒に避難して」

と、言葉で出すのはとても簡単な事です。

今の熊本では、いいえ…日本ではそれが出来ないんだと

避難所を回りながら気付かされました。 

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竜之介動物病院にスタッフさんに聞いてみました。

「実際、飼い主さんがいつお迎えに

来られるようになるかも

分からないのが現状ですよね?

これだけ多くの仔を受け入れ、

日々のお世話など大変ですよね?

それでも、スタッフ皆さんが前向きに笑顔で、

同じ方向を向いているのはなぜですか?」 

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「竜之介先生の動物に対しての強い信念。

全くぶれないところですかね…。

先生は、毎朝誰よりも早く出勤して、

一番遅くまで残って仕事しているんです。

きっと…毎日2~3時間しか寝ていないはず。

そんな先生だから、私達スタッフは先生について行くんです」

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竜之介先生の存在が、どんなに大きいものなのか…

私も実際にお会いしてハッキリわかりました。

竜之介先生が、一番強くおっしゃっていたのが、

「同行避難」と「同伴避難」の違いでした。

環境省のガイドラインが推奨しているのは「同行避難」であり、

避難所の屋内にペットを入れる「同伴避難」は

認められていないんです。

避難所によっては、ケージ等に入れれば

「同伴避難」の出来るところもあるようですが、

実際には、犬猫をあまりよく思われていない方からの

苦情も多くあるようです。

ですがそれは、苦情を言う方が悪いのではありません。

私達にとっては大事な家族でも、大事なペットでも、

他人や犬猫苦手な人にとっては、

臭い、毛、声、ストレスでしかありません。

「同伴避難」が認められていても、避難所から出て、

半壊しているご自宅に戻られてしまったり、

車中泊されている方も多いと聞きました。

今の段階で熊本は、いいえ、日本国は「同伴避難」が

難しいのではないのでしょうか…

現段階で一番良いのは、ペットを連れている方専用の

避難所を確保する事ではないのでしょうか?

今、新たに作っている避難所が、「同伴避難」できるといいながらも、

ペットは隣のプレハブ…だそうです。

それでは、「同行避難所」であって「同伴避難所」ではありません。

竜之介先生は、早急にマニュアル本を作りたいとおっしゃっていました。

もしまたどこかで災害があったときのために、

私達飼い主には「準備」が必要だと…。

 

 

今回私が被災地で感じた事は…

テレビやパソコンの中で見る物とは全く違う物でした。

全ての事に対し、人間は五感で感じる事が大事だと思いました。

相手の目を見て体に触れて聞く事で、

頭ではなく心が大事な物を掴むものなんだと思い知らされました。

生きて行く事に「便利」が溢れだした事により、

人間が本来ならば持っていたはずの第六感という力も

自然に失っていったんだという事にも気付きました。

 

さくら会の方がこうおっしゃっていました。

「悩んどったり迷うとる時間はなか!

するかせんかそれだけたい!」 
(悩んでたり迷う時間はない!
するかしないかそれだけです!)

さくら会皆さんも被災者です。

それでも、彼女たちは懸命に動き回ります。

震災直後、保護猫を亡くした方もいらっしゃいました。 

それでも・・・笑顔でした。

「あの人はね、本当は泣きたいのよ。

でもね、その子だけを想い泣く事すら出来ないんですよ。

今生きている犬猫のために…動き続けなきゃいけないんですよ」 

立ち止まる事なく、犬猫のために、飼い主さんのためにと…

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「こぎゃん恐ろしかこつは、熊本だけで終わらせよごた!

自分と同じ苦しかこつや辛かことは、

もう二度とだんにも経験させよごてなか!」

(こんな恐ろしい事は、熊本だけで終わらせたい!
自分と同じ苦しい事や辛い事は、
もう二度と誰にも経験させたくない!)
 

帰り際にこうおっしゃっていました・・・。 

「宮崎県じゃなくて良かったね~」という言葉を、

スーパーやママ友達、あちこちから聞いてきました。

時に悲しくなりながらも…

もしかしたら私自身も、そう思っているのかもしれないと、

自分自身に問う事も沢山ありました。

熊本の人は本当に温かい・・・

被災者になりながらも、

全国の皆さんが同じ目に遭って欲しくないと…

同じ恐怖を味わって欲しくないと… 

心からそう思っているんです。 

 


SNS等で、現場で動いている方々や

どうしてもペットを手放さなければいけない方々への

誹謗中傷やいらぬアドバイス。

「私だったらこうするのに」「こうしたらどう?」

現場におられる方が一番事情を把握し、

その中で最善の方法を決断し、動いているんです。

現場の方々が発信している問いかけは、私達に求めているのは、

「出来る?出来ない?」その二択だけなんです。

現場の皆さんをどうか信じて下さい…

尊重して下さい…

 

現場に居ない私達に出来る事は、

※現場に足を運ぶ事、

※「げなげな話」(○○らしいよ話)ではなく、
本当の情報をシェアする事、

※現場で懸命に動いている皆さんを信じ、尊重する事、

※ 現場からの「声」に応えるか応えられないか二択だという事、

・・・だと私は感じました。 

 


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「浅田さん、少し休憩入れようか?」

「大丈夫!」

その繰り返しでした。

一度も休むことなく、一日中歩き回り、

朝から夜まで食事一回も摂りませんでした。 

終始笑顔で、犬猫に声をかけてまわり、

被災者の皆さんとの写真や握手やサインに

笑顔で応じていました。

いつもながら・・・浅田さんの優しさに感動します。 






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最終更新日  2016年05月22日 23時25分05秒
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