わたしのブログ

　自己啓発書。昔から何かに行き詰まるとソレ系の本を手に取り、フンフンと頷きその後しばらくすると、キレイサッパリ忘れて変わらぬ生活をしてまた行き詰まる。そんな繰り返しをして30代半ばを過ぎた二年前の春、友人との待ち合わせに早く着き過ぎてしまい、書店で暇つぶしのために何気なくとった薄手の本が野口嘉則氏の「鏡の法則」だった。

友人のことは二の次に、その場で読みふけってしまった。「ヤバイ泣きそう」一冊の本でこんなに感動した事は無かった。この本で学んだ事は「自分も含めて人をゆるすことの大切さ」だった。当時、自分も父の借金を他の兄弟たちに頼らず払っており、なんでいつも自分ばかりが犠牲になるのかと少なからず恨めしく思っていた。すぐには無理だったが、父や兄たちの事を非難するのは止めようと決心した。この本との出会いが大袈裟かもしれないが本の持つ力に素直に驚き、実生活に生かそうと思った始めての経験になった。後日あらためて書店で、この本を買い、当時家族の事で悩んでいた友人にプレゼントした。何はともあれ、趣味といえば飲酒と惰眠だけだった自分に「読書」が新たに加わった。