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November 18, 2005
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テーマ:Jazz(1961)
カテゴリ:カテゴリ未分類
『Moon River』(ムーン・リヴァー)

この曲は、ジョーニー・マーサーの作詞、ヘンリー・マンシーニの作曲によるもので、
オードリー・ヘップバーン主演の1961年の映画「Breakfast at Tiffany's(邦題:ティファニーで朝食を)」
の主題歌になりました。
その中で、ヘップバーンがギターを弾きながら歌いました。

アンディー・ウイリアムスのレコードがヒットしてミリオン・セラーになりました。
以後、彼のショーでは、この曲をテーマ曲として歌っています。

そして、この曲はアカデミー主題歌賞と、グラミーでは最優秀歌曲賞と最優秀レコード賞を受賞しました。

この曲は、もともとはワルツなので、最初はワルツで演奏されることが多かったのですが、
そのうちに、4拍子やボサノヴァなどにアレンジされることも多くなりました。

歌詞のほうは非常に難解で、何のことを言っているのかわかりにくいものです。
ジョニー・マーサーの詞には、何のことを言っているのかよく意味がわからないものや、
どうとでも意味がとれるような歌詞が多いものです。
そんなところにも、彼の詞の魅力があるのでしょう。

アンディー・ウイリアムスも、テレビのショーで、
「じつはこの歌詞の意味にはわからないところがありますが、とにかく歌ってみます」
と言って歌っていたそうです。
アメリカ人がわからないのですから、言葉だけがわかっても本当の意味はわからないということです。

だいたい「Moon River」とは何のことでしょうか?
「Moon River」を「月の川」と訳したところで一体何のことやら・・・。
「月に照らされた川」ということなのか、
「月の光が川のように流れている」ということをあらわしているのか、
それとも、また別の意味があるのか・・・。

「rainbow's end」=「虹の端」も、どういうことやら、やはり、よく意味がつかめません。

「my huckleberry friend」とは、直訳すると「私のコケモモ友達」ですが、一体何のことでしょうか?
「 huckleberry(ハックルベリー)」は「コケモモの実」のことですが、
ジョニー・マーサーはこのことについて次のように語っています。

「“my huckleberry friend”という言葉を思いついた正確な理由は、じつは僕にはないんだ。
たぶん子供のときに野原に出て野性の木の実をつんだりした思い出からきた言葉だと思う。
当時は木の実なんかどこにでもあったからね。
僕はこの歌で南部のことを連想していたんだ。
主人公のホリー・ゴライトリー(オードリー・ヘップバーン)は南部から来たことになっていたからね。
最初はしばらくこの曲を「Red River(レッド・リヴァー)と呼んでいたよ。
というのは、南部の川はみんな泥がまじっていて赤い色をしていたからね。
季節は春で彼女はニューヨークにいるんだけれど、故郷の子供のときのことを思い出している。
それで「huckleberry」という単語が浮かんだんだとき、これだと思ったんだ。
そう、何か変な言葉だけれど、だからこそ何かひきつけられたんだ」

ジョニー・マーサーは南部育ちです。
このことから、「コケモモ友達」は「幼なじみ」と解釈してみました。
この曲の名前は、はじめは「Red River」だったということですね。

私と一緒にやっているシンガー「かおりん」は次のように解釈していました。
これを読むと、かなりわかってきました。なるほど・・・難しい曲です。

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【「Moon River」のシンガー「かおりん」の解釈】

”虹の端っこ”というのは、古いことわざから来ているようです。
どうやら、虹の端っこには、宝物が隠されているって、いうような・・
聖書的に云うと、「虹」というのは、「神様と人間との約束の印」というような解釈が有るので、
西洋人にとって、「虹」とは、東洋人には理解しにくい、特別な意味が有るのでしょう。

差し当たり、この場合の”虹の端”とは「とにかく素敵なところ」・・・。
「天国(パラダイス)ではないけれど、現実的な目標が達成出来る場所」
という意味だと思います。

ムーンリバーとは、どんな川なんでしょうか??
ただ、詩を読んでいるだけでは、この曲は謎だらけで、
何の事やらさっぱりです。。

でも、目を閉じて、静かに歌ってみると、だんだん見えて来るものが、有りますよ。

かなり、抽象的な表現で、おそらく、「心の拠り所」の様な事を指しているのでしょう。
忙しい日常にいつしか流されて、ふと、気がつくと大切な気持ちを忘れてしまいがちです。
そんな、心の深いとこに確かに息づいている『譲れない思い・・・』。
MOON RIVER というのは、まさに、その部分を指しているのではないでしょうか??
信じた道(MOON RIVER)を、信じるままに進んで行けたなら、
いつか、きっと報われる筈だと・・・。
要するに、いつか、この河を渡り切ってみせる。
そして、わたしは「大きな成功」を手に入れるんだと・・
そんな思いが込められているようです。

(MOON RIVER)と、わたし・・・。
(MOON RIVER)は、わたし・・・。
(MOON RIVER)は、もう一人の自分の事なのですね。

甘ったるい曲の割には、前向きに『頑張る』歌なんですよね・・・。
この曲の詩は、驚くほど奥が深くて、今回はこんなところで、終わりにします。
また、歌っているうちに、違う感情が「やってくる」かも、しれません。。。
(2004年8月)

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この映画の中でオードリー・ヘップバーンが歌うところが有名なムーン・リヴァーですが、
じつは、その場面があぶなくこの映画からカットされそうになったという話しがあります。
この映画の最初の内部試写での検討会議で、
映画自体が少し長すぎるということで、どこをカットするかという話になり、
そのときプロデューサーが、一つだけカットできるところがあると言いました。
それはヘップバーンがギターを弾いて歌う「ムーン・リヴァー」の場面だということでした。

*****

●ムーン・リヴァー
Moon River

作詞:ジョーニー・マーサー
作曲:ヘンリー・マンシーニ
1961年


《コーラス》
*“ムーン・リヴァー”、1マイル以上もある大きくて広い川
私はいつか、むねをはってあなたを渡ってみせるわ
あなたは夢を見せてくれた、そしてあなたはそれを打ち砕いてもくれた
私はあなたの行くところにはどこまでもついて行くわ

二人は世界を見て、さまよい歩く流れ者
世界は広いので見るものがいっぱいあるわ
きっと*“虹の端”にある同じものを
二人は探しているんだわ
そして、それはこの大きなカーブを越えた所にあるかもしれない
ムーン・リヴァーは*“私のコケモモの友達(幼なじみ)”(my huckleberry friend)
ムーン・リヴァーと私は・・・





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Last updated  November 18, 2005 12:25:38 PM
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