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テーマ:バンドマンの語り場(1272)
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ロックが大ブームになっていった1960年代後半には、数多くの巨大な野外ロック・フェスティバルが行われた。
有名なものは1968年のアメリカで行われた「ウッドストック・フェスティバル」で、3日間で50万人を動員した。 これは「ラブ&ピース」を合い言葉とする若者たちのメッセージとしてのロックが、その頂点を刻んだ瞬間ということで、 伝説化している。 しかし、大失敗だったロック・フェスが、イギリス海峡沖の小さな島、ワイト島で1970年の今日、行われたものだった。 1970年で第3回を迎えるワイト島ロック・フェスティバルは、過去最大の60万人を動員するべく、 出演者にはザ・フー、ドアーズ、ELP、ムーディー・ブルース、テン・イヤーズ・アフター、フリー、ボブ・ディラン、 ジェスロ・タル、マイルス・デイヴィス、ジミ・ヘンドリックスら、豪華絢爛なアーティストたちが名を連ねた。 そして主催者側も、ウッドストックのように愛と平和の一大イベントとするべく、 「採算が取れた時点で無料コンサートとする」と宣言し、期待は大いに高まった。 ところがフタを開けてみると、やってきた観客たちは金を払わず次々とフェンスを乗り越え、 思ったほど費用が回収できない状態になってしまった。 そうこうしているうちに、無料コンサートだと思ってやってきた観客たちは、有料と知ったとたん頭にきて暴徒化し、 フェンスをなぎ倒し、警備員と小競り合いを繰り返した。 さらには、きちんとギャラがもらえるか疑わしい、そんな空気を察知したアーティストが 「今すぐギャラを払わなければ演奏せずに帰る」とゴネはじめ、 しかもその楽屋裏の事情をステージで暴露するアーティストも出るといった始末。 また、ライブの目玉だったドアーズのジム・モリソンとジミ・ヘンドリックスは、まさに死の直前でドラッグでボロボロの状態。 もちろんザ・フーやフリー、これがお披露目となったEL&Pのパフォーマンスなど、 個々での名演や見どころはあったのに、全体としては完全なる失敗というものになった。 結局、根負けした主催者は無料コンサートにすることを宣言。 最後にステージに立って挨拶をした主催者は、憔悴(しょうすい)しきった表情で、 「みんな、ありがとう。おれはこれで破産だ」。 そうつぶやいて大きく両手を広げてピース・サインをしたという。 結局、このフェスティバルは、共同幻想としてのロックの終焉と、来るべき商業主義を予感させる、 実に苦い後味を残すことになったということです。 ---------- ●グリーングラスフェスティバル in 日本平 ところで、地元の話題。 今日、『第3回 グリーングラスフェスティバル in 日本平』というイベントが、 静岡市の日本平ホテル野外庭園(雨天時:館内)で行われるということだ。 主催は「グリーングラス実行委員会」。 テレビ、ラジオで盛んに告知しているので、テレビを見ていれば必ず目にしていたはずだ。 それは、「カントリーからポップス、フォーク、ジャズまで幅広い音楽を、 一般アマチュアバンドの演奏でお楽しみください。」というもの。 午後1時から8時までは、アマチュア・バンドの演奏で、 夜6:30からはスペシャルライヴとして、 ジャズライヴが行われるという。 スペシャルライヴは、プロが来ると言っていたので誰が出演するのかと思っていたら、 結局ヴォーカリスト&フリューゲルホーンプレイヤー「TOKU(トク)」と、 TOKUのアルバムのレコーディングメンバーのピアニスト小島良喜(こじまよしき)に、 ヴォーカルとギターで桑名晴子(くわなはるこ)が出演するということだ。 1カ月ほど前までは出演アマチュアバンドを募集していたり、 その告知も、テレビ、ラジオで毎日必ず見聞きするほどのもの。 広告料だけでも普通ならものすごい金額になるはずなのに、 「入場は無料なので、ご家族そろっておいでください」という。 これだけの企画が無料だとは、どこから金がでているんだろうか? 今回は第3回で、これからも秋、冬と、季節ごとにやることが決まっているというが、 実に不思議でしかたがない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 26, 2006 11:09:53 PM
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