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テーマ:Jazz(1961)
カテゴリ:カテゴリ未分類
【スタンダード・ナンバー】
クライ・ミー・ア・リヴァー Cry Me A River いい気味だわ、川のようにお泣きなさい・・・ これは、アーサー・ハミルトンが作詞、作曲にした曲で1953年に作られましたが、 実際には、ジュリー・ロンドンが歌い、 リバティー・レコードから、1955年にリリースしたレコードがヒットしたために、 世の中に広く知られることになりました。 そのため、この曲の登録は1955年になっているものもあるということです。 なるほど、私が持っている楽譜には「1953&1955」となっています。 ジュリー・ロンドンが歌ったレコードは、リリースされてすぐ1955年末からたちまちヒットし、 1966年までに300万枚を超えるミリオンセラーになりました。 このヒットによって、ジュリーは一気に人気歌手の仲間入りになりました。 この曲は、ジュリーにとって後にも先にも唯一のミリオンセラーでしたが、 この一曲でシンガーとしては無名だった彼女が不動の人気を確立したのですから、 よほど、強烈なインパクトを持った曲だと言えるでしょう。 このブルー・ラヴ・バラード・ナンバーと彼女のスモーキー・ヴォイスの魅力、 それにバーニー・ケッセルのギターのサウンドが見事にマッチした結果でしょう。 その後、ジュリーは人気絶頂で、テレビの音楽番組や、映画などに多く出演するようになり、 1957年のジェーン・マンスフィールド主演の映画『女はそれを我慢できない』では、 ジュリーの「クライ・ミー・ア・リヴァー」が主題歌に使われ、 出演もし、この歌を歌いました。 そして、この曲は、多くのシンガーによって歌われ、スタンダード・ナンバーになりました。 「cry me a river(クライ・ミー・ア・リヴァー)」をそのまま訳そうとすると 「泣け、私に、川に」というわけがわからないものになってしましますが、 この「a」は不定冠詞の「ひとつの」という意味ではなく、強調表現になるようです。 感情表現を自然現象に形容したもので、日本語にも「滝のように泣く」という表現があるように、 「川のように泣け」ということで、 「私のために川のようにお泣きなさい」、「泣いて泣いて川ができるくらい泣けよ、このやろう!」 ・・・すみません、ちょっと言い過ぎました。 「寂しくて一晩中泣いたですって? あなたは私を裏切って捨てたのよ! 今さら愛してるだなんて何言ってるの? 私は、あなたのために、さんざん泣かされたんだからね! 私のために川ができるぐらいに泣くといいんだわ! いい気味だ!泣け泣けっ!」 ・・・こわいですね~。 でも、最後に「愛しているってことを証明してみせて」と言う彼女は、 それでも彼をどこかで許そうと思っている女心を感じますね。 しかしまあ、ここでは最後まで、 「Come on, an’ cry me a river, cry me a river」 「さあさあ、川のように泣けよ、川のように泣いてもらおうじゃないの!」 と、今までの恨みをはらします。 このあと二人はどうなったか? それは、みなさんのご想像におまかせしましょう。 私が思うには、たぶんハッピー・エンドでしょう。 メジャー・コードで終わりますから。 ***** ●クライ・ミー・ア・リヴァー Cry Me A River 作詞:アーサー・ハミルトン(Arthur Hamilton) 作曲:アーサー・ハミルトン 1953年 今になって、あなたは、寂しくて一晩中泣いたですって? それなら、川のように涙を流してお泣きなさい 私もあなたのために川のようにずいぶんと泣かされたんだから 私を裏切って捨てたことを 今はすまなかったと言うのね それなら、川のようにたくさんお泣きなさいな 私だって、あなたのために川のようにずいぶんと泣かされたんだからね 私は気が狂うほどあなたに夢中だったわ なのに、あなたは涙ひとつ見せなかった 私はあなたが言ったことを何もかもすべて覚えているわ あなたは恋なんてバカらしいとか、私たちは終わったんだとか言ったわ それなのに、今さら愛してるですって? それじゃあ、愛してるってことを証明するために さあさあ、たくさんお泣きなさいよ、川のように、涙で川ができるくらいにね 私もあなたのために川のように、涙が川になるくらいに泣かされたんだから・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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