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June 12, 2007
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テーマ:洋楽(3288)
カテゴリ:Album
スティーヴィー・ワンダーの傑作3部作の第1弾
ニュー・スタンダード・ナンバーの誕生

Talking Book

トーキング・ブック / スティーヴィー・ワンダー
Talking Book / Stevie Wonder


オリジナル盤発売日:1972年10月27日
レーベル:Motown

1.You Are The Sunshine Of My Life サンシャイン
2.Maybe Your Baby メイビー・ユア・ベイビー
3.You And I (We Can Conquer the World) ユー・アンド・アイ
4.Tuesday Heartbreak チューズデイ・ハートブレイク
5.You've Got It Bad Girl バッド・ガール
6.Superstition 迷信
7.Big Brother ビッグ・ブラザー
8.Blame It On The Sun ブレイム・イット・オン・ザ・サン
9.Lookin' For Another Pure Love アナザー・ピュア・ラヴ
10.I Believe (When I Fall I Love It Will Be Forever) アイ・ビリーヴ

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全米アルバム・チャート3位

「迷信(Superstition)」
全米ポップ・チャート1位、R&Bチャート1位
1973年度グラミー賞:最優秀R&Bソングライター賞、最優秀R&Bヴォーカル賞

「サンシャイン(You Are The Sunshine Of My Life)」
全米ポップ・チャート1位、R&Bチャート3位
1973年度グラミー賞:最優秀ポップ・ヴォーカル賞

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スティーヴィー・ワンダーが、1972年10月に発表した通算17枚目のアルバム。
このときスティーヴィーは22歳。
このアルバムは、全米アルバム・チャート3位になりました。

前作『心の詩(Music Of My Mind)』でアーティストとしてのアイデンティティーを確立したスティーヴィーが、
その才能を存分に開花させた大傑作アルバムです。
スティーヴィー・ワンダーの傑作「3部作」と呼ばれる3枚のアルバムの1枚目で、
まさにスティーヴィーの“黄金期”の幕開けとなる記念碑的作品です。

この作品『トーキング・ブック(Talking Book)』、
次の1973年発表の『インナーヴィジョンズ(Innervisions)』、
そして1974年発表の『ファースト・フィナーレ(Fulfillingness' First Finale)』の3枚のアルバムは、
「3部作」と呼ばれ、
そして続く1976年に発表した大作の2枚組LPアルバム『キー・オブ・ライフ(Songs In The Key Of Life)』までが、
スティーヴィー・ワンダーの才能が怒涛(どとう)のごとく爆発した“黄金期”の傑作群で、
スティーヴィーのまさに驚異的な快進撃が、ここから始まります。

前作『心の詩(Music Of My Mind)』において運命的な出会いをした二人のミュージック・エンジニア、
ロバート・マーゴレフとマルコム・セシルとの共同作業の成果が大きく花開いた、初めての“傑作”になりました。

成功したミュージシャンには、必ずといっていいほど、自身の音楽を的確に理解し、その才能を引き出してくれる
「パートナー」といったものが存在するものです。
例えばビートルズのポール・マッカートニーとジョン・レノンは、
それぞれお互いにその才能を引き出しあい、刺激しあう最高のパートナー同士でした。
マイケル・ジャクソンは、クインシー・ジョーンズという音楽プロデューサーのもとに、
その音楽的才能を開花させ、それをきっかけに世界のスーパースターになりました。
スティーヴィーにとっては、この二人のエンジニアがそういう存在だったと言えるでしょう。
前作からチームを組んだスティーヴィーと二人のエンジニアは、
この作品以降、続けざまに傑作を発表し、音楽シーンを快進撃していきます。

このアルバム・タイトルの『トーキング・ブック』とは、
目の不自由な人のために本を朗読してテープやレコードなどに録音した「音声図書」のことです。
そして、そのタイトルは、マルコム・セシルが思いついたもので、
スティーヴィーとちょっとした口論をしていた中から生まれたものだったと言います。
スティーヴィーは、曲のアイディアを思いついては次々と多くの曲を作曲していき、録音していきました。
そして、いろいろなアイディアが湯水のごとく湧いてくるので、
スティーヴィーはあれもこれもと、実に多くの曲をアルバムに詰め込もうとしました。
そこで、セシルはスティーヴィーにこう言ったのです。
「スティーヴィー、いい加減にしろよ。これはアルバムなんだ。トーキング・ブックじゃない。」

そして、「スティーヴィーが音楽を通して語りかける一冊の本」という意味のアルバムになりました。

このアルバムに収録された曲はどれも素晴らしいものばかりで、まさに名曲ぞろいです。
このアルバムの中から数々のニュー・スタンダード・ナンバーと呼べるものが誕生しました。
まず、ロックとソウルが見事に融合したファンキーな名曲「迷信(Superstition)」がシングル・カットされ、
1963年の「フィンガーティップス」以来の全米ポップ・チャート1位を獲得します。
そして、ボサノヴァ・タッチの「サンシャイン(You Are The Sunshin Of My Life)も続けてシングル・カットされ、
これも全米ポップ・チャート1位を獲得しました。

これらの2曲でスティーヴィーは、1974年3月に開かれた1973年度グラミー賞の授賞式で、
初めてグラミー賞を手にします。
これ以後、スティーヴィーはグラミーの常連として、毎年のようにグラミー賞の授賞式に顔を出すことになります。

またハービー・ハンコックやクインシー・ジョーンズにもカヴァーされた「バッド・ガール(You've Got A Bad Girl)」や、
シンセサイザーを効果的に使ったラヴ・バラード「ユー・アンド・アイ(You And I)」など、
どれもが素晴らしい名曲ばかりで、多くのアーティストに取り上げられています。
それらは、新しいスタンダード・ナンバー、ニュー・スタンダード・ナンバーと呼べるものでしょう。

また、ジェフ・ベック、デヴィッド・サンボーンといった、豪華ゲスト陣の参加も話題になりました。

アルバム・ジャケットは、アフリカ衣装を着たスティーヴィーの写真が印象深いもので、これも話題になりました。
「大地とのふれあい」がテーマとされていますが、
このジャケットは、スティーヴィー自身の成長の跡と、この当時の心境を表しているものだと言います。

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Last updated  June 12, 2007 07:58:41 PM
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