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テーマ:Jazz(1961)
カテゴリ:Album
3. Main Street Electrical Parade(Disneyland) / AKIKO GRACE TRIO
世界的にも高い評価を得る女流トップ・ピアニストのアキコ・グレースによるトリオが、 ディズニーランドのパレードの曲としておなじみの「メインストリート・エレクトリカルパレード」をカヴァー。 コミカルな電子音楽というイメージのオリジナルだが、 ここでは静と動の対比が素晴らしいモダン・ジャズへと生まれ変わっている。 ジャズとはアレンジの音楽と言われるが、 まさにそうしたジャズの持つ自由奔放な表現力が生かされたカヴァーと言えるのではないだろうか。 夜の世界の遥か彼方から、ゆっくりと近づいてくる光の帯。 煌めくライトに照らされてたおやかに流れくるパレード。 その電飾の楽園を夢見るようなまなざしで見蕩(と)れながら、 幻想の旅はときに情熱的に、ときにシュールに、どこまでも広がり高鳴ってゆく。 すると、静寂の真っ只中にたったひとつの楽しい鼓動が聞こえてくる。 なんの音だろう?それは、わくわくどきどきする心を喚起する、私の心臓の響きだった。 そしてほどなく、パレードはスローモーションの映画のフィルムのように、 儚く、目の前を通り過ぎてゆく。 家に帰りベッドに入って目を閉じると、夢のパレードが再びスタートする。 眠りの世界の入り口で、 頭の中に残像となって舞い降りるパレードのひとこまひとこまが鮮やかによみがえる。 そしてほどなく夢路を辿り、別天地へといざなわれる。 その『夢路から別天地へのパレード』を音にしたいと思って創り始めた。 幻想的な現実であるエレクトリカルの世界を、 現実的な幻想であるアコースティックのピアノ・トリオで表現する。 そんな夢幻への冒険なのかもしれない。 - アキコ・グレース - 4. Overture-The Jungle Book(The Jungle Book) / HELGE LIEN TRIO ノルウェーが誇る異才ピアニスト、 ヘルゲ・リエン率いるトリオが『ジャングル・ブック』の序章曲をカヴァー。 ダークで神秘的な印象の出だしから、弓弾きのベースが重厚なムードを奏で、 そしてリエンのピアノはリリシズム溢れる音色を紡ぎ出す。 ロマンティックさとは正反対に位置するクールな美学、そして美の中に潜む一瞬の狂気。 アヴァンギャルドな新感覚ピアノ・トリオとして注目される ヘルゲ・エリン・トリオならではのディズニーの解釈だ。 5. A Dream Is a Wish Your Heart Makes(Cinderella) / orange pekoe 『シンデレラ』挿入曲「夢はひそかに」をカヴァーするのは、藤本一馬、ナガシマトモコによるオレンジペコー。 ポップス、ボサノヴァ、ジャズをミックスしたスタイルでJ-POPファンのみならず高い人気を得るユニットだが、 ここでもジャズをベースにしながらもポップス、ソウルといった要素を随所に感じさせるアレンジ。 切々と歌うナガシマトモコと共に、ブルース・フィーリング溢れる藤本一馬のギターも聴きどころ。 シンデレラのテーマであるこの曲をバンドを迎えて一発録音しました。 まずスタジオでみんなで映画を見て、曲の世界へ入っていくためのイメージングを行いました。 演奏するたび、曲の世界へ入っていくたび、この曲の持つ希望の面と、 そこに内包されている切ない想いの、表と裏というかそんな二面を感じました。 そして演奏していく中で、もともとの3拍子のテイクと新たに4拍子のテイクの二つが出来上がりました。 4拍子では、ギターや、エレピがシンデレラをとりまく動物たちのように、 楽しくスウィングする風景が見えましたが、 なぜか3拍子だとその切ない面が出てきて、ナガシマが感極まって歌えなくなるほどでした。 なのでそれを前半、後半でミックスすることにしました。 その感情のコントラストを楽しんで頂けると嬉しいです。 - orange pekoe 藤本一馬 - 6. A Guy Like You(The Bells of Notre Dame) / IWAMURA manabu 『ノートルダムの鐘』挿入曲をカヴァーするのは岩村学。 DJ / プロデューサーである彼は、2000年にアルバム『私の考えるジャズ』でデビュー。 ラウンジ・ミュージックとジャズをDJ的な編集感覚で繋ぐアーティストである。 ここでは3拍子のジャズ・ワルツに乗せ、サントラ風のストリングス、ボサノヴァ風のギター、 ラウンジ風のピアノが交錯する独特のコラージュ感覚を披露。 かつてイタリア在住だったが、そんなラウンジ感覚に満ちたカヴァーと言えよう。 原曲は男のミュージカルって感じですが、アレンジをセロニアス・モンク的な方向でフィニィシュしました。 - 岩村学 - 7. Baby Mine(Dumbo) / LTC 8に登場するニコラ・コンテのバックを務めるリズム・セクションでもあるLTC。 ピエトロ・ルッス(ピアノ)、ピエトロ・チャンカグリーニ(ベース)、 ロレンツォ・トゥッチ(ドラム)という編成で、 先に『A Different View』というアルバムもリリースした。 ここでは『ダンボ』挿入曲を洒脱なピアノ・トリオ曲へと演奏し直している。 スネアの効いたジャズ・ボッサ調のドラム、スウィンギーに転がるピアノ、 どっしりと脇を固めるウッド・ベースと、ピアノ・トリオの素晴らしさが凝縮されている。 このプロジェクトに参加することはとても興味深く、やりがいのあることでした。 ウォルト・ディズニーの映画ではいつも音楽が重要な役割を果たしています。 サウンドトラックやその中に収録されている曲で映画を覚えることが簡単なくらいです。 この曲、Baby Mineもそういった曲の一つです。 素晴らしいバラードで、いつも心に残っており、映画(ダンボ)を見た時にその効果的さを覚えています。 他のBaby Mineのバージョンも聴いてみましたが、あまりオリジナルとは変らなかったので、 この曲の自分たちのバージョンをオファーされた時にどうやってメロディーを損なわずにリズムを変えれば良いんだろう、 と思いました。 メロディーがこの曲の強みだからです。 そうして出来上がった私たちのバージョン、Baby Mineは、 異なったグルーヴにこの曲の特徴である愛らしさを保った物です。 - LTC Pietro Lussu - 8. When You Wish Upon a Star(Pinocchio) / NICOL CONTE ディズニー音楽でも最も有名な1曲と言えば、『ピノキオ』挿入曲の「星に願いを」だろう。 カヴァーするのは現在のヨーロピアン・ジャズ・ブームの立役者であるニコラ・コンテ。 イタリア出身の彼はブルーノートからアルバム『Other Directions』をリリースするなど、 クラブ・ジャズと言うよりも、もはやモダン・ジャズ・アーティストと言うべき活動を行う。 女性ヴォーカルをフィーチャーした3拍子のワルツ・カヴァーで、 モーダルなアプローチによるドリーミーで美しい世界が繰り広げられる。 9. Love(Robin Hood) / Sunaga t experience feat.Till Bronner 本アルバムのプロデューサー、須永辰緒率いるスナガtエクスペリエンスが登場。 今回はゲストとして、 チェット・ベイカーの再来と言われるドイツのトランペット奏者のティル・ブレナーをフィーチャーしている。 『ロビン・フッド』挿入曲で、哀愁に満ちたトランペットもさることながら、 甘い歌声を聴かせるブレナーの魅力を思う存分味わうことができる。 バックに流れるウッドウィンズやピアノも優美なフレーズを奏で、 全編において品格に溢れた演奏と言えるだろう。 今回のアルバムコンセプトの立脚点となるようなイメージのアレンジにしたつもりです。 クラブジャズから一歩踏み出して「ネオ・モーダル」なポップとモダンの折衷を目指しました。 さらにはtp.&vo.には世界中から注目を集めるティル・ブレナーにお願いし、 素晴らしいプレイを披露して頂きました。 - 須永辰緒 - 10. Some Day My Prince Will Come(Snow White and the Will Come) 8のニコラ・コンテなどのバックも務めるハイ・ファイヴ・クインテットのメンバーで、 ソリストとしてもヨーロッパ随一と高い評価を得るイタリアの若手トランペッター、 ファブリツィオ・ボッソ。ブルーノートからアルバムをリリースするなど、その実力は折り紙付き。 彼が挑戦するのは『白雪姫』挿入曲で、 マイルス・デイヴィスのカヴァーなどでも知られる「いつか王子様が」。 6/8拍の変拍子と4ビートを行き来するネオ・ハード・バップで、 スリリングなソロ回しとスウィンギーなテーマが交錯する展開。 多くの人にとって子ども時代の初めの思い出の一つはディズニーのアニメーション、 そのキャラクターや曲でしょう。 私の人生はずっと音楽に囲まれており、音楽家としても多くの昔の楽曲を演奏してきました。 なので、”いつか王子さまが”のようなカルト的な曲のFabrizio Bossoバージョンを作って欲しい、 と頼まれた時には興奮しました。 “いつか王子さまが”のオリジナルを初めて聴いた時のように強い感情を喚起するようにと思い、 作りました。 この曲は私の中のたくさんの思い出や色を思い起こさせてくれ、 その色を極端に広げつつもオリジナルの持つ詞を保つようにしたかったんです。 - Fabrizio Bosso - 11. Beaty and the Beast(Beaty and the Beast) / Elizabeth Shepherd Trio グラミー賞受賞の『美女と野獣』主題曲をカヴァーするのは、 カナダ出身の女流ピアニスト兼シンガー、エリザベス・シェパードによるトリオ。 軽快なジャズ・サンバ・タッチの演奏で、ラヴ・バラードであったオリジナルが大胆な変貌を遂げている。 ジャズ・サンバから途中4ビートへ変化し、そして後半グルーヴィーに疾走していく構成は、 モダン・ジャズをベースにしながらもクラブ・ジャズにも通じる彼女達ならではの持ち味。 “美女と野獣”、とてもポテンシャルの高い曲。 オリジナルの感傷的なセリーヌ・ディオンとは何か完全に違うものを作りたかったんです。 ただカナダの女性アーティストの音に多様性を持たせるだけではなく。 コリンとスコットはもちろんそれを即座に理解し、ファースト・テイクを撮り始めました。 それがこの美しい女性と二人の野獣とが一緒に作業をすることの美しさだと思います。 - Elizabeth Shepherd - 12. Parte de Seu Mundo〈Part of youe World〉(The Little Mermaid) / ROSALIA DE SOUZA 『リトル・マーメイド』挿入曲をポルトガル語でカヴァーするのは、 ブラジル出身でニコラ・コンテに見出されてイタリアのスケーマからデビューした歌姫ロザリア・ヂ・ソウザ。 爪弾きのギターに乗せてしっとりと歌うボサノヴァ・カヴァーで、 哀感に満ちたバラード調のイントロから、暖かな日差しがこぼれ落ちそうな軽快なボッサへとチェンジ。 何よりもロザリアの優しい歌声がディズニー・ワールドにはピッタリだ。 ライナー・ノーツより 【ジャズ】人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 9, 2008 11:35:55 PM
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