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日常あるいは乗馬な日々♪

日常あるいは乗馬な日々♪

150207_vsコジロー


昨年の1月、一緒に千本松牧場へ外乗に行ったIさんとSさん。

Iさんは今度の4月に転勤なので、「その前にもう一度どこかに外乗行きましょうよ!」ということになり、”駈歩ががっつりできるところ”ということで、九十九里にある「サンシャインステーブルス」に行くことになりました。

以前からサンシャインの存在は知っていたものの、私は初めてだったので、いろいろと物珍しく、新鮮で、勉強になる外乗となりました。




予約は13:00からの90分コースだったので、少し早目に腹ごしらえをし、12時過ぎにはクラブに到着。
ウェスタンのクラブなので、いかにもな造りが実に新鮮。
厩舎にしても、ゲートや更衣室なんかも、手作りなのかな。
多少DIYをかじってる私は、そんなところが気になってしまい、馬房にいるコたちよりも、そっちを見てばかりいました。

どうせ個体識別できない私は、乗らないと違いが分からないのでね。




さて。
用意ができて馬場に行くと、出てきたのは
   さくら(Iさん騎乗)
   アクア(Sさん騎乗)
   コジロー(私が騎乗)
の3頭。

まず、コジローのファーストインプレッションは、「でっかいなー」でした。
と言っても、KRPのゾロと同じくらいかな。
数年ぶりの騎乗・・・というわけではないので、見た目ではこれと言って思うところもなく。

で、よっこしょとまたがってみると、なんていうか、こう、「・・・?」よく分からん感じ。

最初からインストラクターさんに「強いハミを付けているので、手綱を握りすぎないで。ゆったりめで。」と言われていたのだが、『強いハミを付けている』ことが頭で理解できないまま、なんとなく馬場を軽速歩で一周してみる。

んー、やっぱりよく分からん。

脚にはなんとなく反応するのだが、それだけでどうこうできるほどではないし、鞭が必要なほど重いわけでもない。
まぁ、外乗用の馬なんだし、どっちかってーと重めなんだろう、くらいに思ってました。
このときまでは。


しかし、この後すぐに、私がいろいろ間違ってたことに気づかされました。





インストラクター、さくら、アクア、コジローの順です。
てくてく歩くとすぐに砂浜に出ます。
いやもう、太平洋がどーーーんと目の前に広がっとるわけですよ。
天気はというと、やや雲が多いけど晴れと言っていいんじゃない?て感じ。
海風が結構吹いてるけど、このロケーションと馬に乗っていれば、多少のことは気になりません。



走り出す前の注意事項は2つ。
  1.馬間距離は1~2馬身。前の馬に並びかけないこと。(ブッ飛ぶので。)
  2.コジローは、手綱を握りすぎない。ゆったりめで。(ハミが強いから。)


最初に軽速歩で少し進み、ほどなくして最初の駈歩。
とりあえず、こぶしの位置と、脚がバタバタしないように気をつけながら乗ろう。
なんてことを考えながら、前の馬に続いてオートで駈歩しだしたわけですが。


走り出して、すぐに気づきました。



  コジロー、なんかヤバイ!!



前を行く2頭よりも馬体が大きいため、当然一歩も大きいコジローは、普通に走っているだけで距離が詰まってしまうのですよ。
なので、駈歩をしたままスピードを抑える作業が必要になるんだけど、強いハミが付いているために、うっかり手綱を引きすぎると、とても嫌がって(そりゃそうだ)、逆にスピードが上がってしまうのです。

その結果、あっという間に前のアクアに並んでしまい、そうなるとアクアも黙ってないのでどんどんペースが上がり、抑えようとして手綱を引かれたコジローが反抗してさらに加速し、アクアと並んだ挙句、「オレの方が速ぇんだよ!!」と言わんばかりにさらに加速して、一気に差し切る・・・という悪循環に陥りました。



しかも、ね。

コジローのやつ、最初っから私のことが気に入らなかったらしく、一本目の駈歩でハミに反抗してぶっ飛んだ挙句、何かにビビッたフリをして加速しながら斜行した上、目一杯引かれた手綱にも反抗してロデオのように暴れて、完全に私を落としにかかりました。

幸か不幸か、そのテの馬には何度か乗ってきたので、落ちませんでした。
が、鐙が両方とも脱げた状態でようやく停止となったので、アブナイところではありました。


コジローは、頭がいい馬なんだと思います。
なので、もしあのロデオで振り落されていたら、すっかりナメられてしまい、その後は駈歩どころではなかったと思います。




とはいえ。
振り落とされなかっただけで、コジローとの折り合いをつけられたわけでも、そのポイントを見つけたわけでもないので、実は何も解決してないのでした。

すれ違う軽トラックや、浜辺を行く人たちに注意しつつ、駈歩と常歩を交互に織り交ぜながら我々は進んでいくわけですが、片道5キロの外乗は思いのほか長くて、とてもしんどかった!


とにかく、駈歩をやるたびにぶっ飛ばれて、どうにも折り合いがつきません。
インストラクターさんが見かねて、「どっしりと深く座って、手綱は握りすぎず、速くなるようだったら、じわ~~と握って、また緩めて、またじわ~~と握って、また緩めて、を繰り返してみて。」と教えてくれたのですが。


   できないよ、それ!!


あとから考えれば、ウェスタンなので、軽い力で制御できるように強いハミを付けているのだから、手綱もゆったりめでいい・・・という理屈はわかるけど、ブリティッシュの乗り方が染みついている身としては、手綱はピンと張ってないといかん・・・というか、落ち着かないのですよ。

なので、ついつい手綱を張ろうとしてしまい、コジローがそれを嫌がって激走する、と。



トータルで7,8回くらい駈歩をやったと思うんだけど、落ち着いた駈歩ができたのは、一番最後の駈歩の前半だけだったなぁ。
それも、最後は結局ペースが上がってしまい、コジローがほかの馬たちを差し切ってしまったので、もう、なんというか、言葉にならない敗北感で一杯ですわ。


そして、毎回毎回、全身の力で全力で引いて常歩まで落としていたため、握力・二の腕の外側・首・肩・肩甲骨周り・腹筋・背筋がバキバキに痛くなりました。
帰り道に差し掛かったあたりですでに「ヤバイ・・・(汗)」と感じていたので、筋肉痛は確実です。


乗ってる最中に「早く終わってほしい」と切実に願ったのは、初めてかもしれません。
それくらい、生きた心地のしない外乗でした。

這う這うの体でクラブに戻り、下馬したときは、心底「生きてるってすばらしい。」と思いました。





そんなわけで、予想に反してスリリング&ハードな九十九里外乗でした。
先にゾロに乗っておいて、本当によかった。
ぶっつけ本番でコジローだったら、一撃で沈められていたでしょうねー。


今度サンシャインで乗るときは、さくらかアクアに乗りたいです。

(おわり)




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