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病理検査の玉手箱

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2006.10.24
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カテゴリ:日誌
独り病理医をやっていると,果たして自分の実践している方法や診断内容が標準的なものかどうか不安になることがあります.日本では病理診断法のための標準化された手技や方法,適切なガイドラインがないか,あっても現実ばなれの煩雑な方法や規約ばかりです.現場では手探りの毎日です.日誌では日常の診断を振り返り,様々な疑問をつづって行きたいと思います.最初は今日も経験したセンチネルリンパ節生検です.

乳癌の縮小手術の際にセンチネルリンパ節生検がルーチンになりました.施設によっては術中凍結切片でのセンチネルリンパ節の診断はしないと宣言している病理医もいます.確かに小葉癌などでは正確な微小転移の診断は無理かもしれません.しかし,良好な凍結切片であれば永久標本と同じ精度での診断が可能と思います.
 施設ごとに様々な流儀があると思いますが,私はリンパ節の周りの脂肪織を60%前後取り除き,赤道面で半割して包埋し,凍結後に3ステップの切片を作製しています.染色はHEのみです.免疫染色は利用していません.スタンプ細胞診で補助診断をしている病院もあるようですが,組織診の精度を上まわる結果は得られないようです.微小転移が見つかる頻度はstage Iで大雑把に5%程度です(少し低率すぎる?).微小転移の有無は予後に影響しないとの報告もありますが,実際にはどうなんでしょうか?微小転移の基準は長径500μ以下で良いのでしょうか?pN1とpNmic(微小転移)を分けて記載すべきでしょうか?免疫染色してまで孤細胞性転移を探す意義はあるのでしょうか?








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Last updated  2006.10.24 23:26:53
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