偐万葉・雑詠篇(その4) 本日は偐万葉・雑詠篇であります。雑詠篇というのは「雑に」「詠んだ」ということではなく、個人篇とするには作歌数が少ないことから複数人分を纏めて編集したものであります。なお、掲載写真は各氏のブログからの転載です。
◎nanasugu氏
偐家持がnanasuguの郎女に贈りて詠める歌2首
赤飯に にゃっとうもよし にゃでしこの
快挙祝へる 足痛き妹 (にゃでしこのジャムパン)
我妹子の 春の幸きけと 立つ虹の
さやにぞありて 年の明くらし (旧家持)
(注)nanasuguさんは長らくブログを休止されています。過去の
偐万葉・nanasugu篇はコチラからどうぞ。
◎るるら氏
るるらの郎女が贈り来れる歌1首併せ偐家持が返せる歌1首
るるらの郎女が贈り来れる歌1首
花たちの ように季節を 遊びつつ ふと気付いたら 初夏の始まり
偐家持が返せる歌1首
草枕 旅なる妹は 蝶ならむ 花放浪の 初夏の日々
(注)るるらさんも同様に長らくブログを休止されています。過去の
偐万葉・るるら篇はコチラです。
◎pado7934氏
偐家持が越のパド麻呂に贈りて詠める歌3首併せ俳句1句
牡蠣食へど 鐘は聞こえぬ 越の寺 (抹茶岡磁器)
えっ牡蠣鍋 いや蒸し鍋と 人言へど
食へぬヤカモチ 菜のみしあらむ (柿の本駄目麻呂)
マディソンの 橋渡らねば 鍵刺しし
奴連れ行く 黄葉の山道 (橋渡兼媛)
光降る 弥陀の本願 身に浴びつ
行かばやわれも 南無阿弥陀仏 (他力家持)
(注)pado7934氏のブログはコチラです。
◎タンちゃん氏
偐家持がタン麻呂に贈りて詠める歌3首
立山の 君や来たりし 水無月の 月立つ今日は 嬉しかりける
(注)月立つ=つきたち→ついたち、で1日のこと。立山に掛けた。
歌詠むも 詠まぬもよかり 来し人は
みな我が友と 思ひてあれば (偐不詳詠人)
よき人に よしとよき人 よき野菜
持ちてよき日に よき人よく来つ (偐武天皇)
(本歌)よき人の よしとよく見て よしと言ひし
吉野よく見よ よき人よく見つ(天武天皇 万葉集巻1-27)
(注)タンちゃん氏は昨年6月に当ブログにご訪問下さった方です。
同氏のブログはコチラからどうぞ。
◎スギゴン氏
スギゴンの郎女が贈り来れる歌2首並びに偐家持が返せる歌2首
スギゴンの郎女が贈り来たれる歌
新春の 光あふるる 大空に 花びらのごと 粉雪は舞う
偐家持が返せる歌
あらたしき 年の始めぞ 空清み 散り来る雪も 花と舞ふらし
スギゴンの郎女が贈り来たれる歌
みちのくの 青き海辺や 緑葉に 思いはせれば 涙こぼるる
偐家持が返せる歌
青葉なる 杜の都は 我妹子の 若き日の街 いざ立ためやも
(注)スギゴン氏関連歌が掲載されている過去の偐万葉・雑詠篇は
下記の通りです。(その1) (その3)
◎カンジ氏
偐家持がカンジ氏に贈りて詠める歌1首
見渡せば いまはた寒し 西空の 茜も冬ぞ 俣野の日暮
(注)カンジ氏関連の歌が掲載されている過去の偐万葉・雑詠篇
(その2)はコチラです。同氏のブログはコチラです。
◎naive06氏
偐家持がナイーヴ06氏に贈りて作れる俳句1句
玉兎まだ 熱夜に身をば 削り居り (筆蕪蕉)
(注)naive06氏から2010年9月2日に当ブログへのコメントを戴
き、その答礼訪問で同氏のブログへのコメントに添えさせて戴
いたのが上記の句です。同氏のブログはコチラです。
◎ゆめこ5948氏
偐家持が夢郎女に贈りて詠める歌1首
妹が家の をさぎのごとや 白雲の
立ちて梅雨明け 近付くらしも (偐ぴょん麻呂)
注)をさぎ=うさぎ
◎SPジュリエッタ氏
偐家持がジュリの郎女に贈りて詠める歌1首
世が世なら 神にもあるを 白き熊 人のさばりて 飢えるこの頃
◎月のひかり氏
偐家持が月郎女に贈りて詠める歌1首
敷島の 大和茶粥の なつかしき 昔河内も 朝はこれなり
◎柴田428氏
偐家持が柴麻呂に贈りて詠める歌1首
降る雨や バレンタインも いや遠に なりて昭和の 春しのびけり