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七 人類の歴史、その1 (そのほか)楽天ブログ 【ケータイで見る】 【ログイン】

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矢国 建の日記

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2008.02.14 楽天プロフィール Add to Google XML

七 人類の歴史、その1
[ カテゴリ未分類 ]    

榊師は小柄な老人だった。しかし聞いていたような高齢にはとても見えず、背筋もしゃんと伸びていたが、頬と額に刻まれた深いしわだけが長い年月を生きた痕跡を伺わせる。長い白髪を後ろで束ね、ベージュのローブをはおり共布を腰に巻いてたらしていた。縁なし眼鏡を下にずらせるようにして僕を見上げ両手を差し出した。

なにか昔の友人でも迎えるような仕草に僕は戸惑ったが、そのまま老人の小さな手を外側から抱きしめていた。すると何故か言いようのない暖かさが僕の体を駆け抜けた。そしてその暖かさは安らぎへと変わっていった。初対面のはずなのに、この安らぎは何だろう。とても懐かしい不思議な安心感だった。

「まあ、よく来なさった。さあどうぞお掛けなさい。」
「あなたのことは良く存じております。私にお聞きになりたいことも分かっています。知っていることは何でもお話しましょう。今日は時間も充分ありますからゆっくりなさるといい。」

僕をソファに掛けさせて。彼はお茶の支度を始めた。古びた急須にポットからお湯を注いでいる。薬草のような香りが漂いはじめていた。そして、これも年代ものの湯飲みに先ほどのお茶を注ぎ勧めてくれる。薬草の独特の香りが鼻をついたが嫌な香りではない。思い切って一口飲んでみた。想像したよりは甘い味だったが、今まで味わったことのないような感覚で頭がスッキリとしてきた。
「野山に自生するハーブを摘んで作った自家製です。」

僕は不思議な安らぎと感覚に浸りながら部屋を見回していた。シンプルな部屋で、大きな書棚と机、来客用のテーブルとソファー、壁にはアメリカインディアンらしい肖像画が掛けてある。他には何もなかった。出窓の上でキジトラの太った猫が気持ち良さそうに眠っていた。

「今から百年前といえば私も若かった。でもよく覚えています。一口に百年といえば長いようですが、過ぎてしまえばそうでもありません。あっという間のことです。あなたを見ていると、つい昨日のことのようにも思えてきます。」
窓の外には青空が広がり白い雲がひとつふたつとゆっくりと流れてゆく。榊師は雲の流れを追うように目を細めて窓の外を暫くみつめてから話始めた。

「あなたにお話する前に是非聞いておいていただきたいことがあります。それは地球とそこに生きてきた生命と人類が辿った歴史、それから何故そうなったかを話しましょう。百年なんて宇宙全体の時間の流れからはほんの瞬きのようなものです。目の前の事象を見ていただけでは真実は分からないからです。今起きていることは過去にも同じように起きてきたことです。新しいことはひとつもありません。知りうるかぎりの歴史を振り返り、時の流れのサイクルを知ることはとても大切なことです。さまざまなサイクルが複雑に絡み合いながら全てのものは進化の道をたどっているのです。このことを頭の隅に入れておいて話を聞いてください。

「地球が誕生してから40億年が経つといわれています。灼熱の火球が冷えて海が出来。35億年前原始的な生命がうまれました。その仲間に光合成して酸素を吐き出すバクテリアが現れた。それが大気中にたまるといろいろな生物が発生しオゾン層が出来ると海から陸へも生活の舞台を広げていった。これが4億年ほど前のことです。そしてついに今から一千万年前、この星に向けて人類という新しい種が発現するべく意識の投射が行われた。想念体として地上に現れた人類ですが、三次元物質界に適合するためにバイブレーションを落として肉体の形を整えていきました。」

「現在とほぼ同じような形になったのは百数十万年前のことです。地球の五つの場所に五種類の人種として同時に現れました。今とは大陸分布は違っていますが、分かりやすく言えば、白色人種はカルパティア山脈の近く、黒色人種はアフリカに、褐色人種はレムリアに、赤色人種はアトランティスに、黄色人種はゴビ砂漠近辺で生活を始めました。人類は猿が進化したのではありません。猿と人類とは生物学的には似ていても全く別の生物です。」

「この星に住む全ての生物のリーダーとしての使命を帯びて、地球に最後に発現したのが人類です。その頃は、まだ巨大獣が至るところを徘徊していました。人類は体力では他の生物に劣りますが、知力を備えていましたし、なによりも理力を使うことが出来たのです。理力については天城さんからお聞きになったでしょう。私たちは誰も理力を持っています。しかし、残念ながらあまりに長く物質世界での生活に慣れて錆び付かせてしまったのです。」

「今から数万年前、人類の努力が実を結び、子孫は増え自然とも調和して素晴らしい時代を迎えました。第一次文明の開化といっていいでしょう。古代文明についてはアトランティスの物語をするのがいいでしょう。なぜなら、かの地こそ思念体として人類が最初に投射された場所であり、もっとも文明が栄えたところですから。アトランティスは現在の位置からいえば北大西洋にあり、西海岸はバミューダから東はジブラルタルにも及ぶ広大なものでした。文明の発祥地として理想的な自然環境に恵まれていたのです。」

「驚かれるかもしれませんが、その頃すでに電気エネルギーや霊子エネルギーが使われ、航空機が空中を飛んでいたのです。レーザーメスを使った手術が行われていたのです。いわゆるあの世と言われる多次元宇宙からの知識を取り込むことも出来ましたし、理力が使えましたからあなた方が科学文明と呼んでいる文明以上の文明が完成していたのです。文明の開化は、何かきっかけがあれば短時間で飛躍的に発展するものです。」

「産業革命以後の西洋文明の発展を思い出してみてください。彼らはクリスタルを媒体にし、霊子エネルギーを増幅して利用する技術を獲得したのです。ドームの中心に巨大なクリスタルを備え多次元世界からエネルギーを取り込んで増幅し、各地の中継所に送っていました。エネルギーを電波と同様に扱えたのです。」

「しかし、ある日、エネルギーの中枢で事故が起きてしまいました。それは原子力発電所で起きるメルトダウンにも匹敵する大事故で、地球のマグマにまで影響が出るような大事故で、ポールシフトと呼ばれる地軸の移動が起こりました。それ以前にも、それ以降も地軸のずれはしばしばありましたが、人類が誕生してからは最大級のポールシフトだったといえましょう。」

「それまでの北の極は現在のモザンビークあたりにあり、南の極はハワイ諸島の南東2000キロあたりにあったのですから。これに伴う地殻変動は大変なものでした。火山は噴出し、地震、津波、大陸の隆起と陥没、空は噴煙で暗くなり、地上は冷えて作物は実を付けず、生き残った人々も餓えの恐怖に付きまとわれたことでしょう。今から5万2千年ほど前のことです。」

「アトランティスは引き裂かれて大きな島々に形を変え、一部はサルガッソー海に沈みました。しかし人類は滅びたわけではなく、残された人々の努力で再び繁栄し始めたのです。時間というのはなにものにも代えがたい治癒力があるのです。」(続く)



Last updated  2008.02.14 11:58:45





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