四国銀行-高知ファイティングドッグス オープン戦 四国銀行グラウン ド
新幹線で岡山まで行き、岡山からアンパンマン列車の特急南風で高知へ。高知駅より少し手前の後免(ごめん)で降りた。ここから各停に乗り換えて、布師田(ぬのしだ)まで行くのだ。 後免からは土佐くろしお鉄道というのが出ている。タイガースのキャンプ地・安芸も、その路線にある。案外近いやん。これやったら、大阪から日帰りもできるな。 くろしお鉄道の各駅には、アンパンマンのやなせたかしさんが創ったキャラクターがいる。安芸の「球場ボールくん」には甲子園で会ったことがあるけど、後免には「ごめん えきおくん」がいた。 くろしお鉄道はまたの機会として、JRのワンマン電車で布師田へ。布師田はホームが片側にしかない無人駅やった。 駅を出ると、そこは川沿いの道路で、しかし車は少なく店もなかった。地図の看板くらいはあるかと思っててんけどな。困った。道を聞く人もいない。 携帯のGPS機能を使うしかなさそうや。初めてEZナビウォークを起動させて、四国銀行グラウンドの住所を入れる。現在地と目的地までの道筋、所要時間などが表示された。1日95円で使えるらしい。 携帯に現れた地図を見ながら歩き始めた時、タクシーが目に入った。とっさに手を挙げる。このチャンスを逃すと、今度はいつタクシーを見付けられるかわからない。前に高知に来たとき、多ノ郷で思い知らされた。 しかし、そのタクシーには客が乗っており、そのまま行ってしまった。 まあ、いいか。携帯を頼りに再び歩く。けっこう遠そうやけど。 程なく、一台の車が近付いて来た。さっきのタクシーが戻って来てくれたのだ。ありがとう。 温厚そうな、白髪に眼鏡の運転手さん。大阪から四国アイランドリーグのチームを見に来たことを告げると、「それじゃあ、このへんは勝手がわからんでしょう」と親切に接してくれる。「ここが刑務所なんですわ」という建物に面した山を上って行く。狭い道もあって、歩いてたら大変やったな。助かった。 料金は1030円。帰りもタクシーを呼べるように、運転手さんに電話番号を書いてもらってから降りた。 そこはバックスクリーンの左で、駐車場になっていた。センターからホーム方向の写真を撮っておこう。と思ったところが、ない。いくら探しても、携帯がない!どうやら降りる時にタクシーの中に落としたらしい。 ああ、どうしよう。あのタクシーに問い合わそうにも、ここからの帰りにタクシーを呼ぼうにも、電話がないのだ。ホテルの連絡先も携帯にしか入れてない。高知の地図もみんなとの連絡手段も岡山と後免で撮った写真もスケジュール帳も失ったわけだ。 ショックを引きずりながらも、試合は見たいので内野の方へ行く。 3塁側のグラウンド外にスポーツバッグがいっぱい。ファイティングドッグスの物らしい。着替えとかもここでしたのかもしれない。こういったNPBとの境遇の違いも、発奮材料やんな。ベンチ横には熱心なファイティングドッグスファンらしき人たちがいた。 ネット裏の入り口付近で控え目にしていると、ファイティングドッグスの首脳陣やスタッフが招き入れてくれた。めっちゃ親切や。首脳陣と親しげに話しているファンもけっこういて、気さくに地元にとけ込んでるねんなと感じる。 ファイティングドッグスの3塁ベンチ前とネット裏では火がたかれている。快晴やけど、山に囲まれたグラウンドだからか、風がきついのだ。 四国アイランドリーグと社会人の交流戦ということで、いろんな胸マークの審判が集まり、試合前にフォーメーションの確認をしている。 ファイティングドッグスはノックでよく声が出ている。この前の香川オリーブガイナーズと合わせて、四国アイランドリーグは元気よく野球してる印象や。 試合前に贈呈式。ファイティングドッグスから四国銀行へ、トンボ10本とボール3ダースが贈られた。 両チームがベンチ前に並んで礼をし、予定より早い12時50分頃プレイボール。 選手名表示やアナウンスはなし。聞いてみたけどやはり、ここに公衆電話はないと云われ、不安を抱えたまま観戦開始。 高知 000 010 010 2 四銀 200 100 00X 3 FD:西川(6)→捻金(1)→上里田(1) 四銀:野口(5)→大磯(1)→東出(2)→土居(1) 1回裏。2番センター前先制タイムリー。5番谷脇センターオーバータイムリー二塁打。 4回裏。エラーで1点追加。 5回表。6番古卿左中間ソロホームラン。 8回表。4番センター右前テキサスタイムリーヒット。 (つづく)