現代芸術の巨匠クーンズの回顧展、米ホイットニー美術館で開催
AHP BB NEWS 06月28日(土)09時53分の配信です。現代芸術の巨匠クーンズの回顧展、米ホイットニー美術館で開催 米ニューヨークのホイットニー美術館で開かれた、現代芸術家ジェフ・クーンズ氏の回顧展の内覧会で展示された彫刻(2014年6月24日撮影)。(c)AFP/Timothy A. CLARY 【6月28日 AFP】米ニューヨーク(New York)のホイットニー美術館(Whitney Museum of American Art)で24日、米国の現代芸術家ジェフ・クーンズ(Jeff Koons)氏の作品を一堂に集めた展覧会「Jeff Koons: A Retrospective(ジェフ・クーンズの回顧展)」の内覧会が開催された。27日に開幕する展覧会では、クーンズ氏が30年にわたって創りだしてきた作品が、同美術館の展示スペースほぼ全てを使用して所狭しと並ぶ。会期は10月19日まで。(c)AFP ・・・全文私見です。ジェフ・クーンズ氏は1955年1月21日の生まれ現在59歳の現役の画家彫刻家です。2007年11月14日、サザビーズのオークションで、クーンズの『ハンギング・ハート』が2360万ドルで競り落とされました。これは存命の美術家の作品につけられた最高額でした。競り落としたのはガゴーシアン・ギャラリーで、前日(11月13日)のクリスティーズのオークションでも、クーンズの彫刻『ダイアモンド(ブルー)』を1180万ドルで購入しています。ジェフ・クーンズの作品は両極端の反応を受けています。「(『バルーン・ドッグ』は)最高の存在・・・非常に永続性のあるモニュメント」(エイミー・デンプシー編『Styles, Schools and Movements』2002年、Thames & Hudson)、という評価や、「テクニカルな名人芸と目玉が飛び出すくらいの視覚的爆発で喝采を浴びた」(美術評論家ジェリー・サルツ)と絶賛する人々がいます。『ニュー・パブリック』誌のマーク・スティーヴンスはクーンズのことを「彼は退廃した芸術家だ。自分のテーマや制作時の流儀をありふれたものにしたり、他と区別したりする以上のことをしようという創造性に欠けている。彼は趣味の良くない金持ちに仕える一人でしかない」と、評価は辛辣です。また『ニューヨーク・タイムズ』紙のマイケル・キメルマンは「1980年代の最悪のものの特徴である、ある種の自己PRな売り込みやセンセーショナリズムの最後の痛ましいあえぎ」で「わざとらしく」「チープで」「厚顔無恥にもひねくれている」とこれ以上ない悪口の限りを尽くし切り捨てています。彼の評価を現在考え分類しますと、クーンズが熱狂と辛辣な批判の両極端の評価を受けているという事と、その作品がかなりの高価をつけられているということです。しかし、クーンズは同輩たち美術家や芸術家の評価は既に得ていて、2005年にはアメリカ芸術科学アカデミー会員に選出されています。彼の作品を一同に集めた展示会となりますと、美術館全部が彼の作品で溢れることになるでしょう。 参考:Wikipediaヒゲでした。