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3月9日 山形駅でキヨシさんに迎えられ、蔵王に向かう。待ち合わせの時間に早いので、旧市街のような場所を歩いて、山頂駅前の食堂で蕎麦を食べた。山麓線駅下の待合室で集合し、出発する。午後1時半過ぎ、ロープウエイを乗りついで、山頂駅着。天候は悪くないのだが強風。コ―ボルトヒュッテは山頂駅の反対側、八方沢を標高で100mほど下った樹林の中にある。1/3は小屋に直行した。私はゴアの上着の上に羽毛服を重ね着する。抱えた板ごと、風に吹き倒されつつ、地蔵岳山頂に到着。1/3が、そこから小屋側の左手におり、残り5名が樹氷原をすべることにした。 熊野岳の左肩にはユーフォーのような形の笠雲がかかり、明日の荒天が予測された。 滑り出しはカリカリの斜面。慎重に、ゆっくり下りた。樹氷原は、4,5回滑ったが、それは2月だった。3月になったせいか、樹氷がやせているように見えた。 樹氷原は2月よりも雪が浅かったが、それなりに滑りを楽しめた。前回よりも左寄りのコースをとったようだ。
やっぱり、来てよかった!(本間さん撮影) たちまち林道に出た。振り返れば地蔵の山頂は高く、樹氷原は黒っぽい。対面に、沢を挟んで熊野岳の北西斜面が広大で、輝いている。 同行の一人が、熊野岳の斜面を、“スキーによさそうな斜面でしょう”と、言ったので、深く考えずに、相槌を打った。熊野岳から下って来られそうだ。その少し先で、その斜面を前に、お菓子を雪面にならべた(?)。真意を測りかねていると、対面の斜面で、3年前の3月11日に、仲間が雪崩遭難され、三日月状のくぼみの所で発見されたという。黙とうした。お供えの羊羹をわけあった。右手の樹林の中を入る。湖のように平らな観松平の脇を通って、ユートピアゲレンデに出た。樹氷高原駅からロープウエイで山頂駅まで戻った。地蔵の肩まで登り返してから、コ―ボルトヒュッテに下った。 15時過ぎ、ヒュッテ着。思ったよりも小さく、素朴な小屋だった。
気心の知れた古くからの山仲間たちの、山菜料理や歌など、暖かいもてなしを受けた。居心地の良い小屋である。
和子さんは、さらさらとスケッチする。素晴らしいできばえなので感心してしまう。
夕空と、直線的な白い航跡が美しかった。
樹氷ももちろんです。高いし、北側のせいか、ボリューム感があります。
3月10日 朝焼けの地蔵岳。 起床時の天気は悪くなかったが、天候予報は悪く、中丸尾根は行かないことになる。8時過ぎ、全員で山頂駅まで行く。強風でロープウエイは止まっていた。残留組は小屋へ戻り、下山組は下ることにする。吹雪の中、お互いの影を見失わないようにしながら、ゲレンデを滑り降りたのだった。
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