的ばかい
1月16日、朝の気温が氷点下まで下がった中、熊本県長洲町の的ばかい・破魔弓神事が開催されました。“ばかい”とは、奪い合う(ばかい合う)の意味です。締め込みの男たちが稲藁(いなわら)で作られた直系60cm、重さ6kgほどの円形の的を中心にもみ合います。この的の稲藁を持ち帰り一年の健康と家内安全のお守りとします。この神事に参加すると一年間健康に過ごすことが出来るとも言います。昼になっても気温は1℃と上がりません。時折小雪が舞う中いよいよ的ばかいの始まりです。勢い水が裸の男たちに向かって掛けられます。勿論、側に居るみんなにも冷たい水は飛んできます。男たちの熱気で湯気が上ります。小さな子供も勇敢に大人の中に入って行きます。「おかあさん見てる。僕登れたよ。」とでも言ったかどうか…。私の寒さ対策は完全だと思っていましたが、暴風注意報の風は冷たく手もかじかんでしまいました。この後は、少し足を延ばし温泉でじっくり温まって帰りました。