山1山の手入れ
先日、新聞の書籍欄で目にした本を買いました。 その概要について 今年の花粉は昨年の30倍!? 今年は花粉の飛散量が観測史上最高になると 予測されるなど花粉症の人は特に要注意! ”国民病”とまで言われる花粉症。 その原因の一端は過去の植林政策にあり、いわば人災だ。 政府は国策として枝打ち事業等を早急に実施すべきであろう。 ■例年よりはるかに早く患者続出 ■経済的損失も甚大 花粉症患者にかかる年間医療費は約2860億円、 労働損失も650億円と試算されている。 ■花粉症患者の増大は人災 ■国策として枝打ちを 即効性が期待され、失業対策にもなる大規模な枝打ちや 間伐事業を、国策として早急に実施していく必要があるだろう。 (2005.3月号 ザ・リバティ) この項目のトップに戻る 目次に戻る
図書館でこんな本を借りました。 いっしょに考えてみませんか。 日本の森をどう守るか 著者:藤原 信(ふじわら・まこと)農学博士 東京大学大学院農学系研究科博士課程修了 1.森のたいせつな役割 ■森のはたらき ■保水のしくみ ■土砂崩れを防ぐ ■環境をまもる ■ダムはムダ 2.日本の森が危ない ■なぜ日本の森が荒れたのか ■密植短伐期林業と拡大造林 ■林業の収益性は? ■人工林の荒廃が災害の引き金 3.森を育てる仕事 ■森林の保続とは ■森林での作業のしくみ ■良質な木を育てるには ■人工林を育てて天然林を残そう 4.国有林のたどった道 ■国有林の経営 ■経営改善の努力 ■破産寸前の財政 5.大規模な林道工事が山を荒らす ■なぜ自然破壊が起こったか ■各地を荒らしたスーパー林道 ■奥鬼怒スーパー林道 ■大規模林道計画を阻止しよう 6.リゾート開発は何をもたらしたか ■リゾート法の問題点 ■ヒューマン・グリーン・プランで国有林が荒れる ■ぐんまリフレッシュ高原リゾート ■リゾート開発はいま この項目のトップに戻る 目次に戻る
■花粉ないスギ開発、大量培養で普及へ 林木育種センター 花粉症防止に役立つ無花粉のスギを発見し、 「爽春(そうしゅん)」と名付けて育成を本格化させる、 と林野庁系の独立行政法人・林木育種センター(茨城県日立市) が25日発表した。 無花粉スギの発見は富山県で92年に見つかった 「はるよこい」に次いで2例目。 同センターは「大量培養が可能で、幹がまっすぐで 木材用としても適性があり、林業者が広く栽培する 可能性がある」としている。 爽春は約40年前に採取され、気象による害に強い品種 として同センターが保存していたが、雄花を調べると 花粉を作らないことがわかった。 無花粉スギ同士では種子を作らないが、20~30センチ の若い枝をとって苗木にし、さし木で増やせる。 20年以上生育した木が68本あり、 年250本の苗木採取が可能なうえ、 苗木を組織培養で半年で3倍増させることもできる、という。 「母樹が1本だけの『はるよこい』より普及しやすい」と 同センターは意気込む。 ただ、スギは種の交雑を防ぐため、種苗法で 植林地域が限定されており、茨城県で育成された爽春は、 本州の宮城県以南の太平洋側と四国にしか植えられない。 (2005/01/25)朝日インターネットニュース 目次に戻る ■低花粉スギ60万本、花粉症緩和米開発 農相が対策報告 島村農水相は4日朝の閣議後の閣僚懇談会で、 農水省による花粉症対策への取り組み状況を報告した。 普通のスギに比べて花粉の量が1%以下しかないスギの苗木を 今後5年間で、60万本以上配布する計画や 食べるだけで花粉症の症状を緩和できる コメの研究開発などが柱だ。 花粉量が少ないスギはこれまでに 112品種が開発されている。 林野庁系の独立行政法人が開発した無花粉スギ 「爽春(そうしゅん)」と合わせて積極的に植林していく方針だ。 花粉症緩和米は、遺伝子組み換え技術を応用して 開発が進められている。 アレルギーの原因物質を作る遺伝子が人工的に組み込まれ、 食べるたびに体が少しずつ慣れていって、 症状が緩和されるという。 過去最大級と予測されるスギ花粉の飛散に備え、 関係省庁が競うように花粉症対策に取り組んでいる。 農水省は花粉症の「主犯」である森林を所管していることもあって、 積極的に対策に取り組む姿勢を以前から強調している。 (2005/02/04) 朝日インターネットニュース 目次に戻る ■林野庁、花粉対策の伐採に本腰 雄花狙い撃ちで減らす 林野庁は、雄花が多いスギを選んで間伐すれば 花粉の飛ぶ量を半減できるという調査結果をまとめた。 花粉症の「主犯」であるスギ花粉を減らすため、 同庁は雄花がたくさんあるスギを優先的に間伐するよう 指導してきたが、具体的な効果が明らかでなかったこともあって、 協力が得られにくかった。 花粉の発生源となる雄花の量は、 同じ品種のスギでも大きく異なる。 林野庁はこの点に注目し、雄花が多いスギを伐採した場合に、 花粉量がどれだけ減るかを調べてきた。 3年間の調査で、雄花の多さに狙いを絞ることで、 スギを30%を上限に様々な比率で切った結果を 平均したところ52%の花粉が減ることが明らかになった。 ただ、雄花が多いスギは、上空から見ると 周囲のスギより黄色く見えるために選別しやすいが、 地上からでは確認しづらい。 同庁は、雄花が多い木を簡単に、 しかも正確に見分ける方法も工夫し、 間伐の手引書としてまとめる。 手引書は都市周辺の林業関係者を中心に利用してもらう考えだ。 (2005/02/11) 朝日インターネットニュース 目次に戻る ■首相も患者、花粉に政府も頭痛 官邸主導で策練るが… 過去最大級と予測される今春のスギ花粉の飛散を前に、 政府が花粉症対策に本腰を入れて取り組む姿勢を示している。 小泉首相をはじめ花粉症に悩む閣僚がいるため、 最近は週2回の閣議後に開かれる閣僚懇談会でも しばしば話題に上っている。 しかし、花粉を減らすなどの抜本対策には時間がかかり、 妙案は浮かんでいない。 先月25日、今月4、8、10日の閣僚懇で たて続けに花粉症が取り上げられた。 厚生労働相、農林水産相、環境相らが (1)花粉の量が普通のスギの1%以下しかないスギの苗木を今後5年間で60万本以上業者に配布して植え替えてもらう (2)食べるだけで花粉症の症状を緩和できるコメの研究開発を進める (3)総合科学技術会議でアレルギー対策の研究を促進する (4)国民に対し花粉症対策のパンフレットを30万部配布する―― など、各省庁の取り組みを報告。 細田官房長官は「国民的課題」として、 官邸主導で対策に取り組むことを提案した。 これを受け、政府はこれまで課長級だった 関係省庁連絡会議を審議官級に格上げし、 内閣官房主催に切り替えた。 9日の初会合では互いの情報を交換し、 予防や飛散情報の提供が大切という認識で一致した。 とはいえ、この日の会議自体は約30分間。 今後どのように対策を検討してゆくのか といった方向性は見えていない。 政府内には「花粉の出ない木に切り替えるには 50年、100年かかる」(政府関係者)と対策の実効性に 首をかしげる声もある。 閣僚懇でも「スギの間伐をもっと進めてはどうか」 という意見が出されると、「切りすぎると地球温暖化対策にならない」 と反論する声が上がるという具合だ。 花粉症などのアレルギーに悩む自民党国会議員ら54人でつくる 「ハクション議連」こと「花粉症等アレルギー症対策議連」の 小野晋也事務局長は、「地道に取り組むことしか解決策はない」と、 長期にわたる取り組みを求めている。 (2005/02/12) 朝日インターネットニュース 目次に戻る
世界中に3000万本の木を植えた男がいる。 人間、本気になれば出来ないことはない。 緑と付き合って50年、徹底した現場主義を貫く。 台風にも、地震にも、火事にも強い、 いのちを守る本物の森を共につくりましょう。(NHKテキスト) 2005年6~7月 教育テレビ 毎週月、全8回 放送 *** 日本一多くの木を植えた男=宮脇昭(みやわき・あきら)さん。 1928年岡山県生まれ。 横浜国立大学名誉教授、(財)国際生態学センター研究所長 かなり気合いが入っていました。 目が輝いていました。 ■いのちの森をつくるために 今、いのちと心と遺伝子が危ない。これほど文明・技術が発達し、 物質的に豊かな環境の中にありながら、である。 子どもたちは物心ついたころから、指と目を動かせば好きなものが すべて手元に寄せられ、また、殺してもリセットすれば生き返る ようなバーチャル(架空)の世界で育っている。 大人たちも、昔の人が想像すらできなかったような恵まれた生活を 刹那的には享受している。 その反面、明日に対する確たる望みもなく、すべての人が何となく 不安で後ろ向き、暗い未来を予感しながら生きているのはなぜ だろうか。 人間も他の動物と同様、生態系の一員である。 ・・・(略)・・・ 緑の植物、とくに緑が濃縮した本物の森こそ、 人間の命の基盤である。この本物の森が激減している現在、 鉄やセメント、石油化学製品などの死んだ材料だけで できあがっている画一的な都市文明が続けば、 健康な体も、感動する心も、土地固有の文化を 創造するための輝ける知性も、そして遺伝子も、 危険な状態に陥る可能性が深まる。・・・(略)・・・ 今こそ、楽しく希望に満ちた未来を築くために、 土地本来の本物のいのちの森を目指して木を植えていこう。 (NHKテキストより) 続く 目次に戻る ジャンル別一覧
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