テレビドラマ「ペテロの葬列」第8話
菜穂子(国仲涼子)は友人亜子(堂珍敦子)のレストランのオープニングパティーで親しく話し合う杉村(小泉孝太郎)と間野京子(長谷川京子)の様子を見て、席を外したままパーティーには戻って来ませんでした。杉村は菜穂子のことを心配しますが、パーティの会場で彼女を探し出すことが出来ず、仕方なく一人で帰宅するしかありませんでした。 杉村は帰宅後一人で待っていた桃子(小林星蘭)を寝かしつけますが、ほどなく菜穂子も帰宅します。夜遅くまでどうしていたのかと問う杉村に、奈穂子は初めは「靴が足に合わなくて痛かったから新しい靴を買いに行った」と説明するが、杉村の不審は解けません。実際は、菜穂子は橋本(高橋一生)を携帯で呼び出し、月夜の海岸で二人だけで夜遅くまで過ごしていたのでした。 不審を募らせる杉村に奈穂子は急に泣き出し、私はあなたの足を引っぱる存在でしかない、あなたに仕事を辞めさせて私と結婚した時からずっとそうだったと言い出します。杉村はそんなことはない、自分はこれまで充分に幸せだったと彼女を懸命に慰めるしかありませんでた。 翌日、前野メイ(清水富美加)が杉村と手島(ムロツヨシ)を訪ねて睡蓮へやってくる。なんと、「あおぞら」の園田編集長(室井滋)宛てにられてきた小包の送り状に取扱店が「かみくらスーパー」で担当者は「小笠原」と記入されていることを知り、さらにその店は今は栃木県と群馬県の県道沿いのコンビニ店エニィタイムの「畑中前原県道二号店」になっていることが判明したと告げるのでした。前野メイはさらにその店に直接電話を掛け、「小笠原」とは同店の現在の女主人早川多恵(富士眞奈美)の旧姓であり、彼女が暮木(長塚京三)と繋がりがあるらしいと推測しますが、電話で早川は「ごめんなさい、どうぞお送りした荷物をそのままお納めください」と言って電話を切ってしまいます。それを聞いた杉村と手島は、坂本(細田善彦)にも声をかけ、4人でその人物を訪ねることを約束します。 そんなある日、井手(千葉哲也)が杉村をパワハラで労連へ訴えを起こし休職していたが、労連から職場改善の勧告が出され、井手はグループ広報室「あおぞら」から離れ、社長室付きという身分に就くことになります。そんな井手が久しぶりに広報室へとやってくると、話しがしたいと杉村を睡蓮へと呼び出します。そこで井手は、間野と親密になっている杉村に対して「あなたは間野が好きだ」が彼女のように「困ってます」と頼られる女に弱い。彼女は「杉村さんは私に気がある」と周りに言いふらしている。彼女のような女の裏の顔には気を付けるべきだと忠告します。 杉村は手島、前野、坂本と約束した日にコンビニのエニィタイム「畑中前原県道二号店」に出掛け、そこで同店の女主人となっている早川多恵から彼女が暮木老人と幼馴染であり、「みっちゃん」と呼んでいた彼からバスジャック後に人質たちに慰謝料を送ることを頼まれていたことを明かにする。杉村が暮木の実名は詐欺グループ「日商フロンティア協会」の代表の小羽雅次郎(仲雅美)が心酔していた御厨尚憲ではないかとの質問に、彼女はキッパリと否定し、「みっちゃん」の実名は羽田光昭と言い、御厨とは仲間だったが、二人で小羽雅次郎を担いで「日商フロンティア協会」を成功させ、得るものをすべて得てから身を退き、その後は御厨尚憲と「みっちゃん」の関係は切れていた、御厨尚憲とつるんでいたことを後悔していたと二人の関係を明らかにします。