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2014年09月16日
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カテゴリ:宮部みゆき作品
 坂本(細田善彦)が野間京子(長谷川京子)を人質にして新たに起こしたバスジャック事件により、警察は杉村(小泉孝太郎)たちが羽田光昭(長塚京三)から慰謝料を受け取っていたことを知ります。元人質たちは再び事情聴取を受けることになります。

 警察署で野間と杉村がすれ違った時、杉村は野間に清田弁護士(野間口徹)から嘘つき呼ばわりされたこに対してちゃんと弁明すべきだと伝え、さらになぜ人質にされたとき、名前を「杉村菜穂子」と偽ったのかと質問します。彼女の返事は「羨ましかったから」というものでした。

 警察では、杉村たちがバスジャック犯人の羽田から受け取ったお金は、犯罪隠匿や偽証の代償として支払われたものでない限り返されるが、事件の詳細が判明するまで警察が一時預かるとします。しかし、元人質たちが犯人からお金を受け取っていたことが世間にも知られると、ネット上では「被害者面して、裏では大金をせしめていた」などと非難の声があがります。

 そんなある日、久々に間野京子(長谷川京子)が広報室へ出勤すると、清田弁護士の「間野は真正のうそつきだ」との批判に対する弁明を行います、確かに夫と離婚するときトラブルとなり、ずっとストーカー紛いの嫌がらせを受け、清田弁護士に相談するようになったが、ある日、元夫はとっくに死亡しており、清田弁護士自身が夫の名前を騙って嫌がらせをしていたことが判明したとのことでした。しかし警察に訴えても弁護士相手では面倒だとまともに取り扱ってもらえないできたとのことでした。

 その後日、森元常務(柴俊夫)の回顧録が完成し、レストランでお祝いをすることになった。園田編集長(室井滋)たち広報室一同を前に、妻・弥生(山口果林)との思い出を語る森は、妻が好きだった曲「テネシー・ワルツ」を口ずさみ、夫婦の歩みを感慨深く思い返すのでした。

 そんなお祝いの翌日、井手(千葉哲也)から杉村に電話がかかってきました。何か慌てた様子の井手は、杉村に森の家へすぐ来てくれと言う。程なく、車で急行した杉村は、信じられない光景を目にすることになります。森元常務の奥さんが死んでおり、その傍に縊首した森の姿を見つけたのでした。森が奥さんを手に掛け、その後自殺したのでした。井手はそんな事実を隠蔽しようとし、さらに菜穂子と橋下橋本(高橋一生)との不倫関係を暴露する写真を見せようとします。





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最終更新日  2014年09月20日 15時53分30秒
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2014年09月11日
カテゴリ:宮部みゆき作品
 羽田光昭(長塚京三)が起こしたバスジャック事件では被害者の一人だった坂本(細田善彦)が、事件が起きた同じ場所で同じ路線バスをバスジャックします。坂本が今回乗っ取ったバスには、森元常務(柴俊夫)の自宅から帰る間野(長谷川京子)が、偶然乗り合わせていました。前回の事件同様に、坂本は運転手に命じてバスを藤野化学の廃工場へ走らせると、そこで運転手を解放し、警察へ通報するよう指示します。なお、坂本から名前を問われた野間はなぜかそのとき「杉村菜穂子」と伝えています。

 坂本と野間がバスジャックの犯人と人質という関係で語り合う中で、坂本が以前は人質だったこと、慰謝料として犯人から送られた金を受け取ったこと、などを問わず語りに伝えます。

 その日、杉村(小泉孝太郎)を訪ねて、前野(清水富美加)が睡蓮へとやって来ました。今朝方、坂本の母親から電話があり、坂本とその友人が殴りあいの喧嘩となり、家を飛び出してしまったとのことでした。また、坂本家の庭には、多くのお札を燃やした跡があったというのです。
 
 前野が杉村と睡蓮で坂本のことを話し合っているそのとき、グループ広報室に間野を訪ねて清田(野間口徹)という弁護士がやって来ました。間野から彼女の夫との離婚時にトラブルが生じ仕事を依頼されたという清田弁護士は、間野から弁護士費用のみならずそのときに貸した転居費用も全て踏み倒され、携帯等の連絡先も教えてもらえず困っているというのです。園田編集長(室井滋)が離婚した間野京子の元夫はすでに亡くなっていると聞いたがと清田に質問すると、いや現在も生きているが、そのことを教えたくなかったのだろうと言い、「間野京子は真正の嘘つきです」と言い切ります。

 ほどなく、第2のバスジャック事件の現場へ、前回の事件を担当した山藤警部(金山一彦)が到着します。あのときの被害者だった坂本が事件を起こしていることに驚く山藤警部に、坂本からある要求が伝えられます。その要求とは、「御厨尚憲を連れて来い」というものでした。

 坂本は、今回のバスジャック事件の要求を山藤警部に伝えた後、人質となった間野に対してバスジャック事件の人質の慰謝料として受け取った金の一部を使ってマルチ商法を開始し、大学の先輩や友達を誘ったことなどを問わず語りに伝えます。

 そのころ、前野と別れた杉村がグループ広報室に戻り、弁護士の清田が伝えた間野京子の情報を聞かされ、さらに山藤警部から坂本がバスジャック事件を起こし、「御厨尚憲を連れて来い」と要求していることを伝えられます。御厨の現在の居場所がどこかほぼ予想が付いた杉村は睡蓮のマスターの水田大造(本田博太郎)に依頼して彼の運転で早川多恵(冨士眞奈美)が経営するコンビニ店に向かいます。彼女から御厨尚憲の遺体は羽田光昭(長塚京三)によって羽田家の墓に隠されているらしいと聞いた杉村は、早川多恵の息子の案内で墓地に辿り着き、そこに御厨尚憲らしき人物の遺体を発見し、バスジャック犯の坂本に伝えます。杉村の情報に納得した坂本は警察に投降しようとしますが、その直前に警察がバスに踏み込み、坂本の身柄は拘束されてしまいますが、人質の間野京子も無事に救出されます。





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最終更新日  2014年09月11日 15時48分04秒
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2014年09月05日
カテゴリ:宮部みゆき作品
早川多恵(冨士眞奈美)は、杉村(小泉孝太郎)、手島(ムロツヨシ)、前野(清水富美加)、坂本(細田善彦)たちを彼女が営むコンビニ店の近くの喫茶店に連れていき、彼女が親しげに「みっちゃん」と呼ぶバスジャック犯の暮木老人(長塚京三)の生い立ちを語り始めます。

 「みっちゃん」の本名は「羽田光昭」と言い、早川多恵と同い年生まれの幼馴染みとして畑中村に育ったそうです。彼が10歳のとき、家が火災で喪失し、みっちゃんの家族は彼以外全員焼死してしまいます。噂によると、前年にみっちゃんの祖父が亡くなり、羽田家と祖父の弟との間に遺産相続争いが起こり、その弟(みっちゃんにとっては大叔父に当たります)は羽田家までやって来て暴力事件を引き起こしたために、みっちゃんの父が裁判に訴えたそうです。その直後に羽田家は放火されており、周囲の人々は大叔父に疑いを持ったとのことですが、なんとただ一人生き残ったみっちゃんは遺産争いを起こしたこの大叔父に引き取られることになります。大叔父に育てられたみっちゃんは、高校卒業後に東京で仕事を探すと村を出て行ったそうです。

 少年時代は無口だったみっちゃんですが、東京に出てから訓練を重ねて雄弁な青年となり、32歳のとき早川多恵に「俺、先生になるよ」と報告したそうです。彼は勤務している会社で研修を受けて資格を取り、トレーナーになって人を教える立場になったそうです。そんなみっちゃんがチーフトレーナーとして責任を負ったある会社の研修会で参加した生徒を怪我をさせるという事故を起こしますが、そのとき同じ会社の2年先輩のトレーナーだった御厨尚憲が事をまるく収めてくれたため、みっちゃんにとって御厨と言う人物は恩人となったそうです。

その後、御厨とみっちゃんは自分たちでトレーナーの会社を興し、小羽雅次郎を担いで「日商フロンティア協会」を成功させ、得るものをすべて得てから身を退き、その後は御厨とみっちゃんの関係は切れていたそうです。そんなみっちゃんが旅行先で川で溺れかかり、火事で焼死した両親とお兄さんにあの世に渡る三途の川で再会するという臨死体験をしています。そのとき両親から戻って生き直せと言われたそうで、そんな臨死体験は彼にこれまでの生き方を悔い改めさせ、稼いだお金を児童養護施設や犯罪被害者支援団体に寄付するようになり、さらに日商フロンティア被害者の会に参加するなかで、被害者意識のみを持って加害者としての過ちを少しも持たない人物たちに激しい憤りを感じ、「彼らは自分たちが耕した畑に生えた悪い芽なんだ。なんとかしなくては」と思い、プレミア会員の葛原、高東、中藤の三人を罰するハイジャック事件を計画することにしたそうです。

 早川多恵が語るこのみっちゃんの改心の話に激しく反発したのが坂本君でした。そんなの欺瞞だ、自らの詐欺行為を警察に出頭してあらいざらい自白すべきだ、日商フロンティアに何の関係もない僕たちを一方的に巻き込むようなバスジャック事件を引き起こして非常な迷惑を受けた、と早川多恵を睨み付けて自分の憤りをストレートにぶつけるのでした。

 そのころ、杉村家の菜穂子(国仲涼子)に兄嫁の小夜子(安蘭けい)が訪ねてきて、今多会長(平幹二朗)が無事に北米の旅から帰国したとの橋本(高橋一生)からの連絡を伝え、そのままキッチンでの菜穂子のパイ作りを手伝い始めます。そのとき橋本自身から菜穂子の携帯に電話が掛かって来ました。そのときパイ作りで手が放せない菜穂子に代わり、小夜子が電話に出てしまうが、すぐに菜穂子に代わります。高橋は「いま電話すべきではなかったですね。切った方がいいですね」と言いながらも、「菜穂子さん、菜穂子さん」と思わずつぶやいてしまうのでした。

 そんなある日、森元専務(柴俊夫)本人から回顧録続行の連絡を受けた広報室では、表紙などの見本を間野(長谷川京子)が一人で届けることになりますが、その帰り海風市のバス停で坂本と一緒になり、バスに同乗することになりますが……。





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最終更新日  2014年09月11日 13時43分41秒
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2014年08月26日
カテゴリ:宮部みゆき作品
 菜穂子(国仲涼子)は友人亜子(堂珍敦子)のレストランのオープニングパティーで親しく話し合う杉村(小泉孝太郎)と間野京子(長谷川京子)の様子を見て、席を外したままパーティーには戻って来ませんでした。杉村は菜穂子のことを心配しますが、パーティの会場で彼女を探し出すことが出来ず、仕方なく一人で帰宅するしかありませんでした。

杉村は帰宅後一人で待っていた桃子(小林星蘭)を寝かしつけますが、ほどなく菜穂子も帰宅します。夜遅くまでどうしていたのかと問う杉村に、奈穂子は初めは「靴が足に合わなくて痛かったから新しい靴を買いに行った」と説明するが、杉村の不審は解けません。実際は、菜穂子は橋本(高橋一生)を携帯で呼び出し、月夜の海岸で二人だけで夜遅くまで過ごしていたのでした。

 不審を募らせる杉村に奈穂子は急に泣き出し、私はあなたの足を引っぱる存在でしかない、あなたに仕事を辞めさせて私と結婚した時からずっとそうだったと言い出します。杉村はそんなことはない、自分はこれまで充分に幸せだったと彼女を懸命に慰めるしかありませんでた。

 翌日、前野メイ(清水富美加)が杉村と手島(ムロツヨシ)を訪ねて睡蓮へやってくる。なんと、「あおぞら」の園田編集長(室井滋)宛てにられてきた小包の送り状に取扱店が「かみくらスーパー」で担当者は「小笠原」と記入されていることを知り、さらにその店は今は栃木県と群馬県の県道沿いのコンビニ店エニィタイムの「畑中前原県道二号店」になっていることが判明したと告げるのでした。前野メイはさらにその店に直接電話を掛け、「小笠原」とは同店の現在の女主人早川多恵(富士眞奈美)の旧姓であり、彼女が暮木(長塚京三)と繋がりがあるらしいと推測しますが、電話で早川は「ごめんなさい、どうぞお送りした荷物をそのままお納めください」と言って電話を切ってしまいます。それを聞いた杉村と手島は、坂本(細田善彦)にも声をかけ、4人でその人物を訪ねることを約束します。

 そんなある日、井手(千葉哲也)が杉村をパワハラで労連へ訴えを起こし休職していたが、労連から職場改善の勧告が出され、井手はグループ広報室「あおぞら」から離れ、社長室付きという身分に就くことになります。そんな井手が久しぶりに広報室へとやってくると、話しがしたいと杉村を睡蓮へと呼び出します。そこで井手は、間野と親密になっている杉村に対して「あなたは間野が好きだ」が彼女のように「困ってます」と頼られる女に弱い。彼女は「杉村さんは私に気がある」と周りに言いふらしている。彼女のような女の裏の顔には気を付けるべきだと忠告します。

 杉村は手島、前野、坂本と約束した日にコンビニのエニィタイム「畑中前原県道二号店」に出掛け、そこで同店の女主人となっている早川多恵から彼女が暮木老人と幼馴染であり、「みっちゃん」と呼んでいた彼からバスジャック後に人質たちに慰謝料を送ることを頼まれていたことを明かにする。杉村が暮木の実名は詐欺グループ「日商フロンティア協会」の代表の小羽雅次郎(仲雅美)が心酔していた御厨尚憲ではないかとの質問に、彼女はキッパリと否定し、「みっちゃん」の実名は羽田光昭と言い、御厨とは仲間だったが、二人で小羽雅次郎を担いで「日商フロンティア協会」を成功させ、得るものをすべて得てから身を退き、その後は御厨尚憲と「みっちゃん」の関係は切れていた、御厨尚憲とつるんでいたことを後悔していたと二人の関係を明らかにします。 





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最終更新日  2014年08月28日 13時39分58秒
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2014年08月19日
カテゴリ:宮部みゆき作品
 睡蓮に集まったバスジャック事件の被害者たちは、迫田(島かおり)の娘の美和子(安藤玉恵)から迫田が日商フロンティア協会の詐欺にあっていたことを知らされます。さらに迫田が詐欺で金を騙し取られたために母親をクラステ海風で介護の世話を受けられなくなったことを悲しんでいることを知った暮木(長塚京三)が詐欺被害金額の一部を取り戻してあげると言い、後日娘の美和子も迫田の家で暮木から電話でその約束を聞かされます。暮木の言い分では悪いのは詐欺グループの主犯たけけでなく、一緒に詐欺行為に加わって甘い汁を吸い ながら罪に問われることもなく、いまものうのうと暮らしている連中も同罪とのことです。

そして実際に迫田の家に現金700万円入りの小包が送られて来ました。迫田美和子は睡蓮に集まった元人質たちに、母の老後の生活のためにも、送られたお金を警察に届けてほしくないと懇願します。そんな美和子に対し、杉村(小泉孝太郎)たちは、警察には届けずお金をもらわざるを得ないという雰囲気になります。

 後日、中小企業経営の田中(峰竜太)から杉村(小泉孝太郎)に元人質たちに集まってもらいたいとの連絡がありました。睡蓮に集まったみんなの前で田中は、自分に送られた現金を全て迫田の婆さんに渡すと言い、それを聞いたバス運転手の柴野(青山倫子)はバスジャック犯人は母子家庭の自分の運転するバスと知って犯行を行ったのだろうと受け止め、彼女に送られた慰謝料全額を自分たち母と娘のために受け取ることを決意したと言います。こうして元人質に送られた現金は警察には届けず、各人の判断に委ねられことになります。杉村も退職届を今多会長(平幹二朗)に渡すことを決意します。

 その後、井手(千葉哲也)が杉村からパワハラを受けたという調停申請により、労連による杉村への聞き取り調査が始まりました。

 そんなある日、間野(長谷川京子)の住んでいる部屋が何者かに荒らされてしまいます。その日、菜穂子(国仲涼子)が開店準備のために手伝っていた彼女の親友のレストランがオープンし、杉村夫妻はそのお祝いに出掛けます。そのレストランのオープン祝いの場で、杉村は菜穂子に辞表を出す決意と前に勤めていた出版社への復帰を打診とていること、さらに今多会長の家から出ないかと相談を持ち掛けます。そのとき菜穂子は人から呼ばれて席を外します。そのとき偶然杉村は野間京子(長谷川京子)と出会います。二人が親しげに語らっている様子を戻って来た菜穂子が見て、彼女は彼らに声を掛けることもなく疎外感を感じたのか、席を外したままパーティーには戻ってこなかった。そんな菜穂子は橋下(高橋一生)に思わず電話を掛けるのでした…。





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最終更新日  2014年08月21日 17時19分40秒
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カテゴリ:宮部みゆき作品
杉村(小泉孝太郎)は北見容子(かとうかずこ)からの連絡を受けて、足立(渋川清彦)と連れ立って北見の住宅へ向かいます。そこで、高越(水橋研二)を殺害した真犯人を知るという絵里子(入山法子)から、衝撃の事実を聞かされます。その真実とは!?

 高越の子どもを身籠った絵里子は、足立から渡された北見氏の調査ファイルから高越の正体が詐欺師と知って彼とは別れる決意をし、子どもは自分一人で育てると主張する。絵里子の両親も詐欺行為によって自殺しており、絵里子は詐欺行為に対して激しい嫌悪感を持っていたのである。しかし、高越は騙される人間が馬鹿なんだと一笑に付し、ナイフを持ち出して高越との別れを主張する絵里子と言い争いになり、もみ合ううちに絵里子が誤って高越の胸を刺してしまいます。

 このとき、高越はなんと絵里子を加害責任を隠蔽するために、胸にナイフを突き刺したまま新聞販売店にいる足立のところに出掛け、人々の前で「殺される」と派手に騒いぐことにより足立が加害者であるように偽装しようとします。真実を語り終えた絵里子は北見容子に付き添われて警察に出頭することを決意します。
 
 杉村は自分の行った行為に苦しむ足立や絵里子の様子を見てつぎのように思います。「正しく生きたいと思う人間はその重荷に耐えきれなくなっていつか真実を語りたくなる。どんなペテロにも振り返って自分を見つめるイエスがいる。だから我々はウソに耐えられない。」
 
ところで、最近になって園田が職場復帰後、それを祝って広報誌「あおぞら」の編集部一同で中華料理店で飲み会を開いたき、手島(ムロツヨシ)が隣の席に座った園田編集長に慰謝料をどうしたかと質問し、園田は「慰謝料? 私結婚したことないからそんなのもらってないわよ」と頓珍漢な返事がしたことがありましたが、どうやら暮木から園田にも小包で現金が送り届けられていた様です。最近になって運送会社からの小包未配達の通知カードが何通も届いていることを知った園田は、杉村と一緒に運送会社に受取りに出かけ、やはり園田にもかみくらスーパーを発送元にして300万の現金が届いていることを知ります。

 それで元人質たちは再び睡蓮に集まるます。そこには、柴野(青山倫子)の呼びかけにより、迫田(島かおり)の娘・美和子(安藤玉恵)の姿もありました。そしてその美和子の口から事件に関する新たな事実が語られます……。





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最終更新日  2014年08月20日 07時44分05秒
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2014年08月05日
カテゴリ:宮部みゆき作品
 今多コンツェルンの広報誌「あおぞら」の編集長の園田(室井滋)もバスジャック事件の精神的ショックから立ち直り職場に復帰します。園田の職場復帰を祝って広報誌「あおぞら」の編集部一同は野本(犬飼貴文)が手配した中華料理店で賑やかに飲み会を開きます。

 このとき手島(ムロツヨシ)が隣の席に座った園田編集長に慰謝料をどうしたかと質問していまが、園田は「慰謝料? 私結婚したことないからそんなのもらってないわよ」と頓珍漢な返事がしています。どうやら暮木から園田には現金が小包でまだ届いていないようです。

 解散間近に間野(長谷川京子)が杉村(小泉孝太郎)にそっと「この後、2人だけで少し……」と伝えます。間野と杉村は中華店近くの喫茶店に立ち寄り、間野は杉村に井手(千葉哲也)から職場でセクハラまがいの行為を受けて困っていることを伝えます。井手が間野を仕事にかこつけて自宅に呼んだりするような行為をしていると知った杉村は、井手にそのことを職場で問題にすると約束します。

 そのころ、杉村家では娘の桃子(小林星蘭)が急に熱を出し、菜穂子(国仲涼子)は杉村に何度も電話で連絡しますが、杉村は中華料理店での飲み会の最中から携帯の電源を切っていたために連絡を取ることができず、菜穂子は仕方なく自分の運転で桃子を病院へ連れて行こうと玄関を出ますが、そのときたまたま今多嘉親(平幹二朗)の屋敷に来ていた橋本(高橋一生)が菜穂子たちを見つけ、二人を病院まで送ってくれます。そんなことを知らぬ杉村は夜晩くに帰宅しますが、幸い桃子も元気に菜穂子と一緒にすでに帰宅していました。

 後日、杉村は亡くなった北見(大杉漣)の息子の司(松本岳)の家を訪れます。北見の墓地で偶然会った足立(渋川清彦)が高越勝巳(水橋研二)を殺害した容疑で指名手配されることをテレビで知ったからです。北見の息子の住む公営住宅には北見の妻の容子(かとうかずこ)もおり、足立には前科があり、就職もままならずホームレスをしていたこと、高越勝巳という人物から声をかけられ住宅ローン詐欺の片棒を担がされたこと、北見は高越のことを調べる約束をし、足立の再就職に力を貸す約束をしたこと、北見が死んだあとで足立が再度やって来たので北見が調べてファイルにまとめた高越による詐欺行為の調査報告書を渡したことなどを知らされます。

 広報誌「あおぞら」では今多嘉親(平幹二朗)の会長命令を受けてバスジャック事件調査は編集部の杉村、手島(ムロツヨシ)、椎名(岡本玲)、野本がこの事件のことを一緒に調べ始めます。杉村は、三悪人がかかわった詐欺グループ「日商フロンティア協会」の代表の小羽雅次郎(仲雅美)が英会話教材販売の仕事を始めたころの同僚だったという猿田(桜木健一)に会い、彼から小羽がコンサルタントとしてすっかり心酔しいろいろ教えを受けていたという人物の存在を知ります。杉村はそのコンサルタントこそ暮木老人(長塚京三)ではないかと思い、猿田に暮木の写真を見せますが記憶にないとのことでした。後日、猿田からそのコンサルタントから貰ったという名刺をメールで送信してもらいますが、その名刺には「御厨尚憲」という名前が印刷されていました。

 桃子のピアノ発表会当日、杉村は発表会場に参加しますが、菜穂子から「携帯の電源切った?」と聞かれて取り出した携帯電話に北見の妻からのメールが受信されていることに気が付きます。慌てて会場ロビーから北見の妻へ電話をすると、高越の内縁の妻の井村絵里子(入山法子)が北見の家にやってくるとのこと。このことを知った杉村は、そのことが気になり、桃子のピアノ演奏も上の空、演奏終了後すぐに「人の命ら関わる大切なことがある」と菜穂子に言い残してピアノ発表会場から立ち去ります。杉村は、足立にはホームレス経験があり、水・トイレ・供え物などがある墓地に隠れているのではないかと推測し、北見の眠る墓地に直行し、そこで足立を見つけます。

 杉村は足立を信じると言い、「人に騙された人間はみんな人を騙すようになるが、あなたは違う。罪を心から悔い改めており、ペテロという人物が自分の誤りを死ぬほど責めて後に聖人とあがめ立てられたように、心から悔い改めたらその罪は許されるだろう」とし、北見の家に殺された高越の奥さんが来るので、真実を直接自分の口で伝えるべくであると説得します。

 説得された足立は北見の家で高越の妻に自分はやっていないと告げますが、なんと高越の妻は足立が犯人でないことは分かっていると言い切り、杉村の犯人が分っているのかとの問いにうなずくのでした。

ところで、今回の第5話のラスト近くに、桃子のピアノ発表会終了後、彼女が歩道橋の下を歩いている私服姿の橋下を偶然見つけ、そのことを伝えられた菜穂子が歩道橋の上から歩道を歩く橋下に大きな声で「橋下さん」と呼びかける場面が出てきます。菜穂子から声をかけられた橋下は歩道橋上の菜穂子のもとに向かいます。そのときテレビの画像には歩道橋の階段を数段も飛び越しながら弾むように駆け上がる橋本の全身像とその足の歩みがくっきりと映し出されます。いつもはクールな橋下のこの時の心理を意識的に表現しようとしたのでしょう。そして桃子のピアノ発表についての質問に「とてもお上手でしたよ。感動しました」と感想を述べます。うーん、杉村が桃子がピアノ発表会のときに足立のことを考えて気もそぞろでいたり、桃子のピアノ演奏終了直後に会場を飛び出していったか姿と比較してなんという違いでしょうか。このテレビドラマのその後の杉村夫妻と橋下の関係を予測させるような意味深な場面でしたね。





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最終更新日  2014年08月19日 13時26分02秒
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2014年07月29日
カテゴリ:宮部みゆき作品
 杉村(小泉孝太郎)は、バスジャック事件の慰謝料として送られてきた現金をすぐに警察に届けることはせず、現金が入れられた宅配便の送り状を手掛かりに、人質仲間たちと一緒に手分けして送り主やお金の出所などを出来る範囲で調査し、またバスジャック犯が言っていた「三人の悪人」すなわち高東憲子、中藤ふみ江、葛原昭のことを調べることにします。

 杉村はまた、本来なら警察にすぐに届けなければならぬ差出人不明の現金を警察に黙って隠し持っていることから、勤務している今多コンツェルンに迷惑を掛けるかもしれぬと判断し、義父であり今多コンツェルンの会長でもある今多嘉親(平幹二朗)に退職願を持って会いに行きます。

 杉村から人質たちに慰謝料が送られてきたことを聞いた今多嘉親は、杉村の判断でそれを処理すること、退職願もタイミングを見計らって自分の判断でどうするか決めるように言い渡します。また妻の菜穂子(国仲涼子)には慰謝料等のことを全て伝えるように厳命します。

 今多嘉親は、杉村からさらに園田編集長(室井滋)がバスハイジャック事件のときに犯人に対して「あたし、あなたのような人、知っているんです」「嫌いだから、すぐ分かるんです、あなたの同類」と言い放ったことや、人質の中でも彼女がもっとも強いダメージを受け、いまも自宅のマンションに閉じこもったきりでいると聞かされ、自分にも責任があると言い出し、園田が新入社員時代に体験した壮絶な過去について語り始めます。

 1960年代から70年代の高度経済成長期、自己啓発セミナーと称する社員教育や幹部教育が大流行で、今多嘉親もフェノミナ人材開発研究所というトレー二ングセンターに新入社員の園田たちを預けます。このフェノミナ人材開発研究所のトレーナは研修者の疑問や反論を一切許さず、特に激しく抵抗する園田を反省室という監禁室に閉じ込め、自殺未遂事件を引き起こします。

 このような自己啓発セミナーのトレナーたちの一部が後に金の地金購入契約のようなぺーパーカンパニーをでっちあげ、多数の被害者を生み出します。園田が精神的被害にあったフェノミナ人材開発研究所のトレーナもそのような詐欺グループの一人として自殺していることを今多嘉親は後に警察から知らされたそうです。

 今多嘉親の推測によると、バスジャック事件を引き起こした暮木一光(長塚京三)もそのようなトレーナ崩れの詐欺グループの仲間だったのではないかと言うのです。

 またサブストーリとして広報誌「あおぞら」に左遷された井手正男(千葉哲也)が今多嘉親の右腕として今多コンツェルンの発展に尽くして今は引退している森信宏(柴俊夫)を担ぎ出そうと画策する動きや、詐欺師の高越勝巳(水橋研二)の被害者の足立則生(渋川晴彦)が高越の内縁の妻の井村絵里子(入山法子)に高越の正体を伝えようとする姿も描かれています。





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最終更新日  2014年07月29日 09時53分12秒
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2014年07月21日
カテゴリ:宮部みゆき作品
 バスジャック事件から数日後、杉村(小泉孝太郎)の許に3百万の現金が入った小包が届きます。バスジャック犯の暮木老人(長塚京三)が人質たちに慰謝料を支払うと言っていましたが、その「慰謝料」かもしれません。その直後、田中(峰竜太)からも5百万が届いたとの連絡がありました。二人は話し合い、まずはバスジャックの被害者に集まってもらい、みんなにも届いたであろう現金についてどうするか相談することにします。

 翌日、睡蓮に杉村、田中、坂本(細田善彦)、前野(清水富美加)、柴野(青山倫子)、手島(ムロツヨシ)が集まります。みんなそれぞれ数百万単位の現金を受け取っていました。経営が厳しい工場を抱える田中は、バスジャックで被害にあっているから「当然もらう権利がある」と主張しますが、他のメンバーは犯人から送られた現金を警察に黙って取得することに躊躇します。

 そこで杉村は、送られた現金をすぐには警察に届けず、現金が入れられた宅配便の送り状を手掛かりに、送り主やお金の出所などを出来る範囲で手分けして調べようと提案します。それで坂本と前野の若い二人は宅配便の送り状から宅配業者のことを調べ、杉村と手島はバスジャック犯が言っていた「三人の悪人」すなわち高東憲子、中藤ふみ江、葛原昭のことを調べることにします。

 杉村はバスジャック犯が言っていた住所を頼りに、「三人の悪人」の一人、高東憲子のことをまず調べ始めます。しかし高東憲子はすでに引っ越していました。周辺住民の口は堅く、何も語ろうとしません。それでも近所の播磨屋という屋号の酒屋の女主人(中尾ミエ)に声をかけられ、バスジャック事件後に実名を晒された高東憲子は週刊誌等の記者たちに追われるように引っ越していったと伝えてくれます。さらに翌日再度手土産持参で播磨屋を訪れたとき、播磨屋では旦那(久保酎吉)も店頭に出てきて、夫婦で高東憲子が「日商フロンティア協会」が起こした詐欺事件の被害者でもあり加害者でもあること、播磨屋夫婦にリゾートホテルの会員権購入をうるさく勧誘したことなどを詳しく教えてくれます。

 杉村はさらに暮木老人から「三人の悪人」の一人として名前を挙げられた中藤ふみ江のことも調べますが、現在の住人の話によると半年前にどこかに引っ越したとのことでした。また手島の情報によると、「三人の悪人」の一人である葛原昭はバスジャック事件前に自殺していました。どうもバスジャック犯はそんなことを知ったうえで「三人の悪人」の実名を世間に晒そうとしたようです。暮木老人がバスジャック事件を起こして「三人の悪人」の名前を世間に晒そうとした真の意図はどこにあったのでしょうか。





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最終更新日  2014年07月24日 15時28分34秒
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2014年07月15日
カテゴリ:宮部みゆき作品
 今夜(7月14日)、TBS系のテレビドラマ「ペテロの葬列」第2回目が放映されました。

 犯人の老人(長塚京三)自らが所持していた拳銃による自死とともにバスハイジャック事件は終了しましたが、事件後に杉村(小泉孝太郎)たちは病院に搬送され、病室で山藤警部(金山一彦)と今内警部補(西村元貴)から事情聴取を受けることになります。杉村は、犯人の老人について何か思い当たることはないかと訊かれたとき、取材に一緒に出掛けて事件に遭遇した編集長の園田(室井滋)が、普段はどんなことにも動じることのない彼女なのに、バス内で非常に取り乱し、犯人に「あたし、あなたのような人、知っているんです」「嫌いだから、すぐ分かるんです、あなたの同類」と言い放ったことを思い出します。

 そして翌朝、山藤警部らは人質となっていた杉村らを警察署の一室に集めて事情聴取を行いますが、そこには園田編集長の姿はありませんでした。彼女は今回の事情聴取を断固拒否したとのこと。その後、園田編集長は今多コンツェルングループの広報誌「あおぞら」にも休暇を取って姿を見せません。

 バスハイジャック事件はマスコミで大きく報道され、まもなく犯人の老人の実名が暮木一光ということが判明します。またネット上には暮木老人が呼びだそうとした「3人の悪人」の高東憲子、中藤ふみ江、葛原昭の名前も暴かれてしまいます。

 広報誌「あおぞら」では、園田編集長が事件後に長期休暇を取ったため、臨時で社員を補充することが必要となり、それを杉村から聞いた妻の菜穂子(国仲涼子)が実父で今多コンツェルン会長でもある今多嘉親(平幹二朗)に自分のエステシャンをしていた間野京子(長谷川京子)を準社員に採用するよう頼み込みます。

 「あおぞら」で働くようになった間野京子ですが、後日、杉村は菜穂子の身辺警護役の橋本(高橋一生)から、今多嘉親が興信所に間野京子の身上調査を行わせたところ、彼女の前歴が全く分からなかったことを聞かされます。しかし、杉村が間野京子に森信宏(柴俊夫)の家で取材したテープを起こすことを頼んだところ、翌日すぐにそれを上手に文章化して来ます。間野京子は森のこなど何も知らないというので、杉村は大変驚ろきます。また話によると彼女も杉村と同郷の山梨生まれで、杉村の実家と同様に勝沼で葡萄を栽培しているとのことで、杉村はすぐに彼女に信頼と親しみを感じてしまいますが....。

    いかさま師

 このテレビドラマの第1話の冒頭にレンブラントが描いた「聖ペテロの否認」という絵画が映し出されますが、第2話には喫茶「睡蓮」に飾られたジョルジュ・ド・ラ・トゥールの「いかさま師」の模造品が映し出され、同絵画中の怪しげな目をした女性と野間京子の映像とが重ねられて終わり、視聴者は自然と野間京子の正体に強い疑念を持つことになります。





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最終更新日  2014年08月05日 15時39分11秒
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