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2015年03月31日
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カテゴリ:テレビ
 昨年9月に開始されたNHK朝の連続ドラマ「マッサン」は今年2015年の3月28日に終了しましたね。私は、これまでNHK朝の連続ドラマを視聴することがほとんどなかったのですが、このドラマの主人公がウイスキーづくりに情熱を燃やす竹鶴政孝とその妻リタの実話をもとに創作されることになったと知ってとても興味が湧き、ほぼ全話を毎朝楽しむことになりました。また、竹鶴正孝『ウイスキーと私』(NHK出版)、オリーヴ・チェックランド著、和気洋子 翻訳『マッサンとリタ ジャパニーズ・ウイスキー誕生』(NHK出版)、早瀬利之『リタの鐘がなる 竹鶴政孝を支えたスコットランド女性の生涯』(朝日文庫)、植松三十里 『ヒゲのウヰスキー誕生す』 (新潮文庫)、植松三十里『リタとマッサン』(集英社文庫)等も購読したものです。

 テレビドラマでは、マッサンこと旧制の大阪高等工業の醸造科で学んでいた亀山正春(玉山鉄二)が住吉酒造に就職後、社長の田中大作(西川きよし)の命令でスコットランドに留学し、ウイスキー醸造を学ぶとともに同地でエリー(シャーロット・ケイト・フォックス)と恋におちいって結婚します。ドラマは、妻のエリーを連れて日本に戻ったマッサンが第一次大戦後の不景気のために住吉酒造ではウイスキー作りが出来ないために退職しますが、妻のエリーに励まされてウイスキー造りの夢を捨てず、日本で初めてのウイスキー醸造事業に本腰を入れることになった鴨居商店の鴨居欣次郎(堤真一)に高額で醸造技師として招かれることになります。

 ドラマでは、これまで日本ではほとんど知られていなかったウイスキー醸造業の大変さがよく分かりました。ウイスキーは醸造後に熟成するのに最低5年はかかるため多額の資金が必要ですし、値段は高額ですし、味は煙っぽいと日本人になかなか受け入れられなかったようです。そんなウイスキー醸造業の困難に屈せず、マッサンは自分の納得できるウイスキー造りを目指して鴨居商店を退社し、北海道の余市に工場を設立します。しかし、マッサンの工場から出荷されたウイスキーはなかなか売れないようで、戦前は日本海軍、戦後は駐留軍に買い上げてもらってなんとかウイスキー醸造事業が続けることが出来たようです。こんなジャパニーズ・ウイスキーの誕生の物語にエリーというスコットランド生まれの外国人妻が、慣れない日本での生活にもめげず夫を励まして「人生は夢と冒険」と明るく前向きに生きる姿が加わって強く心を打たれました。

 私は、独身時代、寝酒にウイスキーを少量生で飲むことがあったのですが、結婚後ずっと酒を断っていました。それがテレビドラマ「マッサン」を見るようになってからまたウイスキーを楽しむようになりました。竹鶴正孝『ウイスキーと私』(NHK出版)によると、実在人物のマッサンはウイスキーを毎日飲むような人はウイスキー1、水2の割合の水割りを勧めていましたので、私も小さなグラスにウイスキーを30mlほど入れ、そこに氷を一個落として水をその2倍ほど注いで楽しんでいます。





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最終更新日  2015年03月31日 21時07分34秒
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2015年03月24日
カテゴリ:鹿児島
指宿 

2015年3月下旬、大阪に住む次男が連休を利用して鹿児島に帰省したとき、私たち夫婦と明石に住む長男に呼びかけ 、3月22日から翌日のお昼に掛けての指宿一泊二日の旅をプレゼントしてくれました。次男 に言わせると「親のお蔭でいまは社会人として元気にやっているが、親孝行をしたいときに親は無 し、なんてよく言われるので、いまのうちになにか親孝行がしたい」とのこと、ウルウル。大喜び で彼の好意を受け取ることにしました。

 家族4人揃っての旅行と言えば、次男が小学校2年生のときの沖縄旅行以来となります。振り返りますと、1992年8月初旬の2泊3日の奈良・大阪旅行、1993年8月下旬の4泊5日の東京・鎌倉旅行、1995年8月初旬の3泊4日の北海道旅行(登別・小樽・札幌)、1996年中旬の2泊3日の沖縄旅行(那覇の首里城、糸満の平和記念公園)等の旅行で懐かしい思い出を作っています。また鹿児島県内でも、霧島、指宿に宿泊したことがあります。

 朝食後、次男の運転で自宅を出発し、まず知覧にある薩摩英国館に立ち寄りました。館内には主として生麦事件から薩英戦争に関する絵や写真が展示されていました。同館内には喫茶店が併設されており、ミンティという紅茶を楽しみました。

家族

後で知ったのですが、この薩摩英国館の設立者は大阪の森口生まれの田中京子さんという方で、 1967年に知覧町で開業医になる夫とともに同地に移り住み、92年に薩摩英国館を設立された とのことです。知覧と言えばお茶の産地として有名ですが、紅茶の本国、英国の”The Great Taste Awards 2007″に於て、田中さんが生み出した「夢ふうき」が受賞し、その後紅茶部門で何度も金賞を受賞しておられるそうです。

 お昼は知覧の武家屋敷通り内にある高城庵(たきあん)で郷土料理を楽しみました。この高城庵は 店主の生まれ育った家をそのまま開放して藩政時代からのお膳で出しているそうです。

 その後、知覧の特攻平和会館を見学しました。太平洋戦争末期、この知覧の特攻基地から1036名の特攻隊員が飛び立って戦死しており、主として彼らの遺影や遺書などが展示されています。なお、私の母方の叔父が旧制中学在学中に親の反対を押し切って予科練に志願し、17歳の青春を投げ打って厳しい特攻の訓練を受けている最中に幸いにして終戦を迎えています。

 知覧の特攻平和会館見学後、日本本土内のJR最南端の駅「西大山駅」にまわってから指宿白水館に宿泊し、 同館の懐石料理を大いに満喫しました。私自身は身体のために食事の内容と量に気を付けなければならない人間なのですが、新鮮なお刺身や豚骨料理、黒牛のシャブシャブなどに魅せられてついつい完食してしまい、翌日の午後に出掛けた病院で体重オーバーでみっちり膏血を絞り取られてしまいましたよ、トホホ。

 指宿旅行二日目は鹿児島の一之宮である枚聞神社(ひらききじんじゃと読みますが、かつては新田神社と一之宮争いをしたそうです)にお参りした後、薩摩富士と称される開聞岳を車内横手に見ながら池田湖湖畔まで廻り、その後は指宿スカイラインを利用してお昼までには鹿児島市に戻りました。
なお、今回のエッセイを拙サイト「やまももの部屋」の下記のページに「次男が一泊二日の指宿旅行をプレゼント」と題してアップしておきました。
             ↓
   http://yamamomo02.web.fc2.com/sub2.htm#ibusuki






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最終更新日  2015年03月29日 09時17分55秒
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2014年11月29日
カテゴリ:鹿児島の市電
来年、日本たばこ産業鹿児島工場跡地へ鹿児島市交通局局舎と電車部門が鹿児島市立病院と共に移転することが決まっていますが、今朝の南日本新聞を開きましたら、鹿児島交通局の新局舎の来年5月運用と4電停名変更の記事が載っていました。

 同紙の記事によると、「鹿児島市交通局は28日、上荒田町で整備を進めている新交通局局舎と電車施設について、2015年5月1日から運用を始めると発表した」とのことで、4電停の名称が以下のように変更されることも伝えています。

  交通局前→二中通
  神田→神田(交通局前)
  たばこ産業前→市立病院前
  市立病院前→甲東中学校前

 なお、現在の鹿児島市交通局の局舎前の電停名が「交通局前」から「二中通」に変更される理由はつぎのことから来ていると思われます。高麗本通りから甲南中学校の横を通り、交通局前で電車通り(谷山街道)とつなぐ通りはいま「二中通り」と呼ばれています。「二中」とは明治39年(1906年)に誕生した鹿児島第二中学校のことで、七高内にあった二中が現在の上荒田町(現上之園町)に移転後、その校舎前の通りは「二中通り」と呼ばれて地元に親しまれて来た地名でした。二中と鹿児島県立第二高等女学校が1949年に統合されて甲南高等学校として発足後も商店街の街灯には「二中通り」の文字が書かれているそうです。

 電停「神田」が「神田(交通局前)」と変更されるのは、「神田」は地元の人になじみの深い地名なので残し、新たに同電停近くのたばこ産業跡地内の一部に鹿児島市交通局の新局舎と電車部門が移転されるから( )内に「交通局前」の文字を加えるのでしょう。

 電停「たばこ産業前」が「市立病院前」と変更されるのは、同電停近くのたばこ産業跡地内の一部に新たに鹿児島市立病院が移転されるからです。

 電停「市立病院前」が「甲東中学校前」と変更されるのは、同電停近くにあった鹿児島市立病院がたばこ産業跡地に移転した後、付近に存在する目立った大きな公共施設としては甲東中学校があるからでしょう。





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最終更新日  2015年03月24日 17時57分48秒
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2014年11月23日
カテゴリ:鹿児島
今日(11月23日)、次男が3連休を利用して鹿児島に帰省したので、彼の運転で紅葉の美しい霧島山麓に位置する霧島神宮までドライブに出掛けました。

霧島01

 霧島02

 秋の季節になっても鹿児島市内ではモミジの紅葉を楽しむことはできません。鹿児島市内では秋になっても夜間の急激な冷え込みがなく、そのためにモミジの紅葉風景を楽しめないのです。しかしテレビの二ュースなどで、鹿児島市から北東に62キロ離れた標高460mの場所に位置する霧島神宮の紅葉の美しさが紹介されており、紅葉狩りを楽しもうと同神宮に出かけることにしたのです。

 連休の二日目なので霧島神宮は参拝者で大いに賑わっていましたが、同神宮とその周辺では鹿児島市内では見られない紅葉の風景を大いに満喫することができました。また帰りには坂本龍馬、お龍夫妻が新婚旅行の際に18日間滞在したといわれる塩浸温泉に立ち寄り、竜馬夫妻の銅像も撮影することが出来ました。





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最終更新日  2014年11月27日 10時56分35秒
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2014年11月18日
カテゴリ:カテゴリ未分類
 先週、大阪市立大学の同窓会鹿児島支部の総会がありましたので参加して来ました。

 私の卒業大学は大阪外国語大学の中国語学科なのですが、大阪市立大学大学院の文学研究科(修士課程2年、博士課程2年)に4年間在籍していたことがあります。

 同大学院への通学は、自宅があった奈良市の近鉄駅から乗車し、国鉄阪和線に乗り換えて杉本町駅まで計約一時間少し掛け、そこから大阪市立大のキャンバ内の研究室にほぼ毎日テクテク歩いて行ってました。この大学の素朴で真面目な学部学生たちと一緒に過ごした4年間の勉学一筋の大学院生活がいまとなってはとても懐かしいものがあります。大学のプールでもよく泳いでいました。


 鹿児島市在住の大阪市立大学同窓生のNさんから最近になって同大学鹿児島支部が成立し、11月15日にその総会があるとの案内メールが届きました。ほとんど同窓会と名の付くものに出たこともない私ですが、2年前に退職後、外に出ることもめっきり少なくなり、しゃべると言えば妻か病院のお医者さん、看護師さんぐらいに限定され、人恋しさが募り、この機会に一人でもお知り合いになりたいものだと思い、鹿児島中央駅近くの東急インで開かれた同同窓会に出掛けることにしました。

 当日の大阪市立大学の鹿児島支部総会には18名の方が出席されており、そのうち5名が来賓(副学長と全国同窓会関連者)で残り13名の方が鹿児島在住の卒業生でした。会場でお会いした17名の方たちはみなさん全員初対面の方ばかりでしたが、それがかえって気楽にお話ができ、特にお隣に座ったHさん(医学部卒)とは親しくお話しすることが出来ました(あれっ、この方もお医者さんだった)。この同窓会に出席してとても楽しくて有意義な2時間を過ごすことが出来ました。

 なお、当日の総会に渡された資料のなかに「大阪市立大学同窓会報」第5号があり、鹿児島支部発足の記事も載っており、そこに発起人の人たちに「鹿児島出身者88名の卒業者名簿」が渡されていたと書いてありました。大阪から遥か離れた鹿児島の地に住んでいる同窓生たちですが予想より多い数ですね。

 おっと大阪市立大学の前身は明治13年(1880年)に創立された大阪商業講習所であり、この創立者は薩摩の英国留学生の一人であり、大阪財界の父と言われる五代友厚ですから、鹿児島と大いにゆかりのある大学であり、鹿児島からもっと多くの卒業生が輩出してもいいですね。

 ところで、同会報に載っている奈良支部だよりには、私が生まれ育った「奈良県には大阪府に次ぐ6000人以上の市大卒業生がいる」とあり、奈良県内には鹿児島県とは比べものにならない数の卒業生がいることも初めて知りました。交通の便から考えて当然のことと言えば当然なんですが、鹿児島では圧倒的少数派ですから、この縁をこれからも大切にしていきたいと思いました。





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最終更新日  2014年11月21日 13時41分48秒
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2014年09月16日
カテゴリ:宮部みゆき作品
 坂本(細田善彦)が野間京子(長谷川京子)を人質にして新たに起こしたバスジャック事件により、警察は杉村(小泉孝太郎)たちが羽田光昭(長塚京三)から慰謝料を受け取っていたことを知ります。元人質たちは再び事情聴取を受けることになります。

 警察署で野間と杉村がすれ違った時、杉村は野間に清田弁護士(野間口徹)から嘘つき呼ばわりされたこに対してちゃんと弁明すべきだと伝え、さらになぜ人質にされたとき、名前を「杉村菜穂子」と偽ったのかと質問します。彼女の返事は「羨ましかったから」というものでした。

 警察では、杉村たちがバスジャック犯人の羽田から受け取ったお金は、犯罪隠匿や偽証の代償として支払われたものでない限り返されるが、事件の詳細が判明するまで警察が一時預かるとします。しかし、元人質たちが犯人からお金を受け取っていたことが世間にも知られると、ネット上では「被害者面して、裏では大金をせしめていた」などと非難の声があがります。

 そんなある日、久々に間野京子(長谷川京子)が広報室へ出勤すると、清田弁護士の「間野は真正のうそつきだ」との批判に対する弁明を行います、確かに夫と離婚するときトラブルとなり、ずっとストーカー紛いの嫌がらせを受け、清田弁護士に相談するようになったが、ある日、元夫はとっくに死亡しており、清田弁護士自身が夫の名前を騙って嫌がらせをしていたことが判明したとのことでした。しかし警察に訴えても弁護士相手では面倒だとまともに取り扱ってもらえないできたとのことでした。

 その後日、森元常務(柴俊夫)の回顧録が完成し、レストランでお祝いをすることになった。園田編集長(室井滋)たち広報室一同を前に、妻・弥生(山口果林)との思い出を語る森は、妻が好きだった曲「テネシー・ワルツ」を口ずさみ、夫婦の歩みを感慨深く思い返すのでした。

 そんなお祝いの翌日、井手(千葉哲也)から杉村に電話がかかってきました。何か慌てた様子の井手は、杉村に森の家へすぐ来てくれと言う。程なく、車で急行した杉村は、信じられない光景を目にすることになります。森元常務の奥さんが死んでおり、その傍に縊首した森の姿を見つけたのでした。森が奥さんを手に掛け、その後自殺したのでした。井手はそんな事実を隠蔽しようとし、さらに菜穂子と橋下橋本(高橋一生)との不倫関係を暴露する写真を見せようとします。





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最終更新日  2014年09月20日 15時53分30秒
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2014年09月11日
カテゴリ:宮部みゆき作品
 羽田光昭(長塚京三)が起こしたバスジャック事件では被害者の一人だった坂本(細田善彦)が、事件が起きた同じ場所で同じ路線バスをバスジャックします。坂本が今回乗っ取ったバスには、森元常務(柴俊夫)の自宅から帰る間野(長谷川京子)が、偶然乗り合わせていました。前回の事件同様に、坂本は運転手に命じてバスを藤野化学の廃工場へ走らせると、そこで運転手を解放し、警察へ通報するよう指示します。なお、坂本から名前を問われた野間はなぜかそのとき「杉村菜穂子」と伝えています。

 坂本と野間がバスジャックの犯人と人質という関係で語り合う中で、坂本が以前は人質だったこと、慰謝料として犯人から送られた金を受け取ったこと、などを問わず語りに伝えます。

 その日、杉村(小泉孝太郎)を訪ねて、前野(清水富美加)が睡蓮へとやって来ました。今朝方、坂本の母親から電話があり、坂本とその友人が殴りあいの喧嘩となり、家を飛び出してしまったとのことでした。また、坂本家の庭には、多くのお札を燃やした跡があったというのです。
 
 前野が杉村と睡蓮で坂本のことを話し合っているそのとき、グループ広報室に間野を訪ねて清田(野間口徹)という弁護士がやって来ました。間野から彼女の夫との離婚時にトラブルが生じ仕事を依頼されたという清田弁護士は、間野から弁護士費用のみならずそのときに貸した転居費用も全て踏み倒され、携帯等の連絡先も教えてもらえず困っているというのです。園田編集長(室井滋)が離婚した間野京子の元夫はすでに亡くなっていると聞いたがと清田に質問すると、いや現在も生きているが、そのことを教えたくなかったのだろうと言い、「間野京子は真正の嘘つきです」と言い切ります。

 ほどなく、第2のバスジャック事件の現場へ、前回の事件を担当した山藤警部(金山一彦)が到着します。あのときの被害者だった坂本が事件を起こしていることに驚く山藤警部に、坂本からある要求が伝えられます。その要求とは、「御厨尚憲を連れて来い」というものでした。

 坂本は、今回のバスジャック事件の要求を山藤警部に伝えた後、人質となった間野に対してバスジャック事件の人質の慰謝料として受け取った金の一部を使ってマルチ商法を開始し、大学の先輩や友達を誘ったことなどを問わず語りに伝えます。

 そのころ、前野と別れた杉村がグループ広報室に戻り、弁護士の清田が伝えた間野京子の情報を聞かされ、さらに山藤警部から坂本がバスジャック事件を起こし、「御厨尚憲を連れて来い」と要求していることを伝えられます。御厨の現在の居場所がどこかほぼ予想が付いた杉村は睡蓮のマスターの水田大造(本田博太郎)に依頼して彼の運転で早川多恵(冨士眞奈美)が経営するコンビニ店に向かいます。彼女から御厨尚憲の遺体は羽田光昭(長塚京三)によって羽田家の墓に隠されているらしいと聞いた杉村は、早川多恵の息子の案内で墓地に辿り着き、そこに御厨尚憲らしき人物の遺体を発見し、バスジャック犯の坂本に伝えます。杉村の情報に納得した坂本は警察に投降しようとしますが、その直前に警察がバスに踏み込み、坂本の身柄は拘束されてしまいますが、人質の間野京子も無事に救出されます。





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最終更新日  2014年09月11日 15時48分04秒
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2014年09月05日
カテゴリ:宮部みゆき作品
早川多恵(冨士眞奈美)は、杉村(小泉孝太郎)、手島(ムロツヨシ)、前野(清水富美加)、坂本(細田善彦)たちを彼女が営むコンビニ店の近くの喫茶店に連れていき、彼女が親しげに「みっちゃん」と呼ぶバスジャック犯の暮木老人(長塚京三)の生い立ちを語り始めます。

 「みっちゃん」の本名は「羽田光昭」と言い、早川多恵と同い年生まれの幼馴染みとして畑中村に育ったそうです。彼が10歳のとき、家が火災で喪失し、みっちゃんの家族は彼以外全員焼死してしまいます。噂によると、前年にみっちゃんの祖父が亡くなり、羽田家と祖父の弟との間に遺産相続争いが起こり、その弟(みっちゃんにとっては大叔父に当たります)は羽田家までやって来て暴力事件を引き起こしたために、みっちゃんの父が裁判に訴えたそうです。その直後に羽田家は放火されており、周囲の人々は大叔父に疑いを持ったとのことですが、なんとただ一人生き残ったみっちゃんは遺産争いを起こしたこの大叔父に引き取られることになります。大叔父に育てられたみっちゃんは、高校卒業後に東京で仕事を探すと村を出て行ったそうです。

 少年時代は無口だったみっちゃんですが、東京に出てから訓練を重ねて雄弁な青年となり、32歳のとき早川多恵に「俺、先生になるよ」と報告したそうです。彼は勤務している会社で研修を受けて資格を取り、トレーナーになって人を教える立場になったそうです。そんなみっちゃんがチーフトレーナーとして責任を負ったある会社の研修会で参加した生徒を怪我をさせるという事故を起こしますが、そのとき同じ会社の2年先輩のトレーナーだった御厨尚憲が事をまるく収めてくれたため、みっちゃんにとって御厨と言う人物は恩人となったそうです。

その後、御厨とみっちゃんは自分たちでトレーナーの会社を興し、小羽雅次郎を担いで「日商フロンティア協会」を成功させ、得るものをすべて得てから身を退き、その後は御厨とみっちゃんの関係は切れていたそうです。そんなみっちゃんが旅行先で川で溺れかかり、火事で焼死した両親とお兄さんにあの世に渡る三途の川で再会するという臨死体験をしています。そのとき両親から戻って生き直せと言われたそうで、そんな臨死体験は彼にこれまでの生き方を悔い改めさせ、稼いだお金を児童養護施設や犯罪被害者支援団体に寄付するようになり、さらに日商フロンティア被害者の会に参加するなかで、被害者意識のみを持って加害者としての過ちを少しも持たない人物たちに激しい憤りを感じ、「彼らは自分たちが耕した畑に生えた悪い芽なんだ。なんとかしなくては」と思い、プレミア会員の葛原、高東、中藤の三人を罰するハイジャック事件を計画することにしたそうです。

 早川多恵が語るこのみっちゃんの改心の話に激しく反発したのが坂本君でした。そんなの欺瞞だ、自らの詐欺行為を警察に出頭してあらいざらい自白すべきだ、日商フロンティアに何の関係もない僕たちを一方的に巻き込むようなバスジャック事件を引き起こして非常な迷惑を受けた、と早川多恵を睨み付けて自分の憤りをストレートにぶつけるのでした。

 そのころ、杉村家の菜穂子(国仲涼子)に兄嫁の小夜子(安蘭けい)が訪ねてきて、今多会長(平幹二朗)が無事に北米の旅から帰国したとの橋本(高橋一生)からの連絡を伝え、そのままキッチンでの菜穂子のパイ作りを手伝い始めます。そのとき橋本自身から菜穂子の携帯に電話が掛かって来ました。そのときパイ作りで手が放せない菜穂子に代わり、小夜子が電話に出てしまうが、すぐに菜穂子に代わります。高橋は「いま電話すべきではなかったですね。切った方がいいですね」と言いながらも、「菜穂子さん、菜穂子さん」と思わずつぶやいてしまうのでした。

 そんなある日、森元専務(柴俊夫)本人から回顧録続行の連絡を受けた広報室では、表紙などの見本を間野(長谷川京子)が一人で届けることになりますが、その帰り海風市のバス停で坂本と一緒になり、バスに同乗することになりますが……。





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最終更新日  2014年09月11日 13時43分41秒
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2014年08月26日
カテゴリ:宮部みゆき作品
 菜穂子(国仲涼子)は友人亜子(堂珍敦子)のレストランのオープニングパティーで親しく話し合う杉村(小泉孝太郎)と間野京子(長谷川京子)の様子を見て、席を外したままパーティーには戻って来ませんでした。杉村は菜穂子のことを心配しますが、パーティの会場で彼女を探し出すことが出来ず、仕方なく一人で帰宅するしかありませんでした。

杉村は帰宅後一人で待っていた桃子(小林星蘭)を寝かしつけますが、ほどなく菜穂子も帰宅します。夜遅くまでどうしていたのかと問う杉村に、奈穂子は初めは「靴が足に合わなくて痛かったから新しい靴を買いに行った」と説明するが、杉村の不審は解けません。実際は、菜穂子は橋本(高橋一生)を携帯で呼び出し、月夜の海岸で二人だけで夜遅くまで過ごしていたのでした。

 不審を募らせる杉村に奈穂子は急に泣き出し、私はあなたの足を引っぱる存在でしかない、あなたに仕事を辞めさせて私と結婚した時からずっとそうだったと言い出します。杉村はそんなことはない、自分はこれまで充分に幸せだったと彼女を懸命に慰めるしかありませんでた。

 翌日、前野メイ(清水富美加)が杉村と手島(ムロツヨシ)を訪ねて睡蓮へやってくる。なんと、「あおぞら」の園田編集長(室井滋)宛てにられてきた小包の送り状に取扱店が「かみくらスーパー」で担当者は「小笠原」と記入されていることを知り、さらにその店は今は栃木県と群馬県の県道沿いのコンビニ店エニィタイムの「畑中前原県道二号店」になっていることが判明したと告げるのでした。前野メイはさらにその店に直接電話を掛け、「小笠原」とは同店の現在の女主人早川多恵(富士眞奈美)の旧姓であり、彼女が暮木(長塚京三)と繋がりがあるらしいと推測しますが、電話で早川は「ごめんなさい、どうぞお送りした荷物をそのままお納めください」と言って電話を切ってしまいます。それを聞いた杉村と手島は、坂本(細田善彦)にも声をかけ、4人でその人物を訪ねることを約束します。

 そんなある日、井手(千葉哲也)が杉村をパワハラで労連へ訴えを起こし休職していたが、労連から職場改善の勧告が出され、井手はグループ広報室「あおぞら」から離れ、社長室付きという身分に就くことになります。そんな井手が久しぶりに広報室へとやってくると、話しがしたいと杉村を睡蓮へと呼び出します。そこで井手は、間野と親密になっている杉村に対して「あなたは間野が好きだ」が彼女のように「困ってます」と頼られる女に弱い。彼女は「杉村さんは私に気がある」と周りに言いふらしている。彼女のような女の裏の顔には気を付けるべきだと忠告します。

 杉村は手島、前野、坂本と約束した日にコンビニのエニィタイム「畑中前原県道二号店」に出掛け、そこで同店の女主人となっている早川多恵から彼女が暮木老人と幼馴染であり、「みっちゃん」と呼んでいた彼からバスジャック後に人質たちに慰謝料を送ることを頼まれていたことを明かにする。杉村が暮木の実名は詐欺グループ「日商フロンティア協会」の代表の小羽雅次郎(仲雅美)が心酔していた御厨尚憲ではないかとの質問に、彼女はキッパリと否定し、「みっちゃん」の実名は羽田光昭と言い、御厨とは仲間だったが、二人で小羽雅次郎を担いで「日商フロンティア協会」を成功させ、得るものをすべて得てから身を退き、その後は御厨尚憲と「みっちゃん」の関係は切れていた、御厨尚憲とつるんでいたことを後悔していたと二人の関係を明らかにします。 





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最終更新日  2014年08月28日 13時39分58秒
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2014年08月19日
カテゴリ:宮部みゆき作品
 睡蓮に集まったバスジャック事件の被害者たちは、迫田(島かおり)の娘の美和子(安藤玉恵)から迫田が日商フロンティア協会の詐欺にあっていたことを知らされます。さらに迫田が詐欺で金を騙し取られたために母親をクラステ海風で介護の世話を受けられなくなったことを悲しんでいることを知った暮木(長塚京三)が詐欺被害金額の一部を取り戻してあげると言い、後日娘の美和子も迫田の家で暮木から電話でその約束を聞かされます。暮木の言い分では悪いのは詐欺グループの主犯たけけでなく、一緒に詐欺行為に加わって甘い汁を吸い ながら罪に問われることもなく、いまものうのうと暮らしている連中も同罪とのことです。

そして実際に迫田の家に現金700万円入りの小包が送られて来ました。迫田美和子は睡蓮に集まった元人質たちに、母の老後の生活のためにも、送られたお金を警察に届けてほしくないと懇願します。そんな美和子に対し、杉村(小泉孝太郎)たちは、警察には届けずお金をもらわざるを得ないという雰囲気になります。

 後日、中小企業経営の田中(峰竜太)から杉村(小泉孝太郎)に元人質たちに集まってもらいたいとの連絡がありました。睡蓮に集まったみんなの前で田中は、自分に送られた現金を全て迫田の婆さんに渡すと言い、それを聞いたバス運転手の柴野(青山倫子)はバスジャック犯人は母子家庭の自分の運転するバスと知って犯行を行ったのだろうと受け止め、彼女に送られた慰謝料全額を自分たち母と娘のために受け取ることを決意したと言います。こうして元人質に送られた現金は警察には届けず、各人の判断に委ねられことになります。杉村も退職届を今多会長(平幹二朗)に渡すことを決意します。

 その後、井手(千葉哲也)が杉村からパワハラを受けたという調停申請により、労連による杉村への聞き取り調査が始まりました。

 そんなある日、間野(長谷川京子)の住んでいる部屋が何者かに荒らされてしまいます。その日、菜穂子(国仲涼子)が開店準備のために手伝っていた彼女の親友のレストランがオープンし、杉村夫妻はそのお祝いに出掛けます。そのレストランのオープン祝いの場で、杉村は菜穂子に辞表を出す決意と前に勤めていた出版社への復帰を打診とていること、さらに今多会長の家から出ないかと相談を持ち掛けます。そのとき菜穂子は人から呼ばれて席を外します。そのとき偶然杉村は野間京子(長谷川京子)と出会います。二人が親しげに語らっている様子を戻って来た菜穂子が見て、彼女は彼らに声を掛けることもなく疎外感を感じたのか、席を外したままパーティーには戻ってこなかった。そんな菜穂子は橋下(高橋一生)に思わず電話を掛けるのでした…。





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最終更新日  2014年08月21日 17時19分40秒
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