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ポンコツ山のタヌキの便り

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2012年03月19日
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カテゴリ:宮部みゆき作品
今夜(3月19日)の「ステップファザー・ステップ」(第11話)はついに最終回を迎え、そのタイトルは「衝撃と号泣のラスト16分!!」でした。

 双子の兄弟(渋谷龍生、樹生)が暮らしている宗野家で「俺」(上川隆也)は双子の兄弟の父親である宗野正雄(東根作寿英)の部屋から暮志木(くらしき)市にある小原(こはら)美術館の入場券を見つけます。「俺」は、絵画とはあまり関係のなさそうな宗野がこの美術館の入場券を持っていることに不審を抱きます。もしかしたらこの美術館と失踪した宗野正雄との間に何らかの関係があるのかもしれません。

 柳瀬豪造(伊東四朗)の話によると、この美術館は岡山にある倉敷の大原美術館を真似して暮志木市長の小原(山田剛明)が市役所の一部を改造して作ったものだそうで、同美術館に陳列されている「名画」も一作品を除いて全て贋作ばかりだそうで、ただスペインの画家のセバスチャンの「陽光の下の狂気」という作品だけが唯一本物とのことです。

 この暮志木(くらしき)にある小原(こはら)美術館のことは、宮部みゆきの原作『ステップファザー・ステップ』の第2話「トラブル・トラベラー」に出て来ます。原作は、群馬と栃木の県境にある暮志木(くらしき)町の小原(こはら)美術館についてつぎのように紹介しています。
 
 暮志木町の小原町長が「ふるさと創生」(1988年から1989年にかけて当時の竹下内閣が全国の市区町村に地域振興のために資金1億円を交付した政策)の1億円を使って有名な観光地の倉敷をまるごとコピーして町興しを行おうと計画し、町長の姓に因んで小原美術館も建てたとのことで、この美術館にも1枚の絵を除いて全て複製が飾られるという徹底したコピー精神を発揮しています。ただ、16世紀のスペインの画家のセバスチャンの「陽光の下の狂気」のみが同美術館にある唯一の本物とのことです。

 さて、今夜のテレビドラマ最終話では、失踪した宗野正雄の足跡を暮志木市の小原美術館から辿れるのではないかと「俺」は考えて同美術館を訪れます。同美術館で「俺」は贋作創りの名人の「画聖=ピカソ」(平泉成)とすれ違います。さらに暮志木の市役所の地下に「俺」は潜入し、そこで作業服姿で電源装置を操作している宗野に遭遇しますが、宗野は「俺」に声を掛けられて慌てて逃げ出します。

 そのとき、美術館内に銃声が響き渡り、「俺」は驚いて逃げ出す見学者とともに外に出るのですが、そこで直(渋谷龍生)に声を掛けられ、「哲がまだ館内にいる」と伝えられます。双子の兄弟は「俺」を尾行してこの美術館にやって来ていたのですが、事件が起こったとき哲は逃げ遅れたのです。

 市長執務室に立て篭った覆面の三人組は、市長秘書の溝口(小沢真珠)を人質にし、市長の身柄を要求しますが、警察の突入部隊が執務室に入ったときには犯人たちはみんな逃げ出しており、執務室内には人質として縛られていた溝口たち四人の市役所職員の姿しかありませんでした。

 この奇妙な事件が起こったとき、哲は市役所の地下内にいて、犯人たちが電源設備を切ろうとして失敗したとき、「計画がまるつぶれだ」と叫んでいるのを偶然耳にしています。「俺」は後でそのことを哲から伝えられ、それがヒントとなって今回の事件が秘書の溝口たちが闇の組織と組んで、市長襲撃を装って美術館内のセキュリティ装置の電源を切ってセバスチャンの「陽光の下の狂気」を盗んで贋作とすり替えようとしたものだと推理します。

 再び暮志木の市役所に潜入した「俺」は、実際そこに名画の贋作(「画聖=ピカソ」が本物とすり替えるために作成したもの)があることを発見し、市長執務室で秘書の溝口に彼女たちが計画した犯罪の内容を明らかにするとともに、証人として「画聖=ピカソ」を登場させます。ピカソは彼女に「あきらめろ、正直に話せ」と迫り、もう隠しきれないと観念した溝口は、「町のためだと市長の下らない美術館作りに付きあったが、もうこんな馬鹿馬鹿しいことをやるのに疲れたので、退職金代わりに名画を盗もうと思った」と白状します。

 さらに秘書の溝口は、宗野正雄も今回の事件に関係していること、それは記者としての彼が闇の組織への潜入取材のためのものであること、そんな宗野が故意にセキュリティ装置の電源を落とすことに失敗したため、闇の組織の連中に拉致されおり、セバスチャンの本物の「陽光の下の狂気」を彼らに渡さないと殺されることを伝えます。それで「俺」は再び本職の泥棒となって暮志木の美術館内に潜入し、本物の名画と贋作とを入れ替えることに成功し、盗んだ本物の名画を闇の組織のメンバーに手渡し、宗野正雄は無事に解放されます。

 双子の兄弟たちとの「不法行為は一切禁止」という「ステップファザー契約」を破った「俺」は、兄弟たちに本物の父親が帰って来るのだから「ニセモノの居場所はない」「いつかは別れることになるのは分かっていただろう」「契約で仕方なくパパをやっていたが、面倒くさいんだよ」と言って彼らに別れを告げます。兄弟は「もっとパパと一緒にいたい」「パパはパパだよ」と泣いて別れたがらないのに対し、「俺」はさらに「泣くな! 男だろう!! 面倒くさかったがおまえたちと会えてよかった。楽しかった」という言葉を残して立ち去ります。

 ところが、なんと双子の兄弟の本物の父親である宗野正雄は、「兄弟たちに迷惑を掛けるといけないから」と言って彼らの顔も見ずにまたどこかに失踪してしまいました。それで自動的に「俺」と双子の兄弟たちの「ステップファザー契約」はさらに継続ということで、「俺」は学校の保護者会に再び顔を見せるのでありましたとさ、おしまい。

 この全11話の連続テレビドラマ「ステップファザー・ステップ」について、後日、一つの文章にまとめたいと思っています(かなり辛口の批評になりそうですよ)。





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最終更新日  2012年03月20日 07時55分52秒
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