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ポンコツ山のタヌキの便り

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2014年07月12日
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カテゴリ:落語
志らく師匠

 今日(7月12日)、南日本新聞会館みなみホールに「立川志らく独演会」を聴きに出かけました。今回の鹿児島での志らく師匠の独演会は5回目とのことですが、私たち夫婦は2010年7月25日に開催された第1回目から今回の5回目までずっと出掛けており、皆勤賞をいただけそうですね。

 さて開演で最初に高座に上がったのが立川らく次さんで、自己紹介で南日本新聞の志らく師匠のエッセー「南国太平記」のさし絵を担当していますが、ご存知でしょうかと観客に問いかけ、最初に妻が盛大な拍手を送り、つられて会場から三分の一近くの人から拍手が聞こえてきました。志らく師匠の独演会に参加したお客さんたちなのに、案外「南国太平記」のことは知られていないようですね。

 らく次さんの噺は、長屋の連中が集まり、大家から長屋のみんなが呼び出しを受けたが、店賃の催促だろうかなどと大騒ぎする場面から始まります。さては今回の噺の演題はお馴染みの「長屋の花見」かなと推測しましたら、どうもそうではないようです。子どもたちが普請場で砂遊びをしていた時に大家のせがれが黄金の大黒さまを掘り出し、めでたいことなので大家さんが長屋のみんなを集めてご馳走を振舞ってお祝いしたいとのこと。どうも噺は「黄金(きん)の大黒」のようですね。大家の言うことには、長屋のみんなが大家の家に羽織を着て行って、口上を述べてくれとのこと。貧乏長屋のことですから羽織など持っている住人などいるとも思えず、また大騒ぎになりますが、一人だけ羽織を持っているとのことなので、それを順番に来て大家の家に口上を言いに出掛けようと相談がまとまりますが、またまた口上の内容でどうすればいいかと大騒ぎになるという毎度馬鹿馬鹿しい滑稽譚でした。

 次に志らく師匠が高座に上がり、まずマクラで記者会見の時に号泣して世間の度肝を抜いた野々村県議の話から入りましたが、この話題が話題だけに笑いの弾けっぷりが強烈で、その後にマクラのネタとして次々と繰り出される「STAP細胞はあります」の小保方晴子ネタ、ゴーストライター問題の作曲家の佐村河内守(さむらごうち まもる)ネタ、議会のセクハラ野次ネタ、談志ネタ、サッカーW杯ネタ、集団的自衛権ネタ等も大爆笑の連続でした。例えば、もし疑惑を受けた小保方晴子のキャラクターと佐村河内守のキャラクターが逆だったら、世間の反応も「あのやろう、けしからん奴だ」と「いいよ、いいよ許してあげる」と真逆になっていただろうには大笑いしました。

 なお、志らく師匠のマクラに集団的自衛権問題が出てきて、いまの憲法はGHQが無理矢理日本に押しつけたと言う人がいるが、それは間違いで明治に出来た日本帝国憲法が成立する前に千葉卓三郎と植木枝盛の二人がすでに今日の平和憲法と同じような憲法草案をこしらえていたという真面目な話題を語り出しましたので、いささかびっくりしましたが、志らく師匠の話によると師匠は「ドキュメンタリー映画『太陽と月と〜私たちの憲法の人々の情熱〜』にナビゲーター役で出演したときにその知識を得たとのことです。
            ↓
    http://www.taiyoutotuki.info/
 

  
 でも流石は噺家志らく師匠です、何も知らないで出演者の一人としてこの映画の上映会で突然スピーチを頼まれ、会場は左翼の人々で満席で会場の外には右翼が抗議にどっと押しかけている状況を見て、つい鶴田浩二のマネをして「右も左も真っ暗闇でござんす」と言ってしまって会場をドッチラケ状態にしてしまったと言って最後は笑いを取っていました。

 今回の独演会は、マクラでの跳ね飛んだ大爆笑に続けて談志師匠十八番の「やかん」へと続きましたが、この世に知らない ものはないと広言する隠居が長屋の八五郎からゾウの鼻はどうして長いのかと聞かれたときに「ゾウさんの歌」があるがあれは実際には「小ゾウ(ショウゾウ)さんの歌」だと言い出し、突然「小ゾウさん、小ゾウさん、おハナシが下手なのね、そうよ弟も下手なのよ」と歌い出しましたので、初めきょとんとしていた会場の観客たちも「そうよ弟も下手なのよ」で一斉にどっと爆笑しました。あの兄弟には気の毒ですが、落語ファン共通の認識になっているのですね。

 中入り後には志らく師匠が初めて高座に掛けたという「藪入り」をしんみりと聞くことができました。この噺、三代目三遊亭金馬の十八番だったとの紹介がありましたが、私も子どものころに金馬師匠のこの噺をラジオで聞いており、金馬師匠の落ちは父親の言葉「ネズミの懸賞で取ったって。上手くやりゃがったな。主人を大事にしろよ。忠のおかげだから」でしたが、志らく師匠は父親が子どもの頬っぺたに口を近づけ、「チュウ」と擬音を発して終わらせいています。

 この日、独演会開幕前に会場で志らく師匠の著作が販売されており、購入したら独演会終了後に志らく師匠にサインしてもらえるとのことでしたので、『銀座噺 志らく百点』(講談社、2013年11月)を購入し、著者の志らく師匠にサインしてもらいました。サイン会では、高座から下りたばかりの師匠の額にはまだ汗がうっすらとにじんでいましたが、サインのみならずしっかりと握手までしてもらいました。そのとき師匠に、今夜の独演会のことはフェイスブック(ありがたいことに友達承認してもらっています)にも書いておきますと伝えました。見てもらえたかな。





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最終更新日  2014年11月28日 18時46分49秒
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