山南飛龍の徒然日記

新しい展開になりましたね。

江戸・薩摩・京といった複数の場所を限られた時間の中で描かれていたので、全体的に慌ただしくも感じましたが、これはこれで面白かったです。

今回の話を簡単にまとめるとこんな感じになるでしょうか。

・江戸
家茂と和宮の縁組み話があることを知り、天璋院困惑。
薩摩から天璋院に戻ってきてはどうかとの手紙が届く。
揺れる天璋院。
しかし、手紙は老中の策だった。
将軍家を守るため、何処へも行かぬと決める。
和宮の輿入れが正式に決まり、歓迎の準備に勤しむ。

・薩摩
桜田門外の変に参加した薩摩武士に切腹の命が下る。
仲間への処罰に反発する誠忠組の不満が爆発寸前。
小松帯刀の計らいで忠教と大久保が面会。
大久保、兵を出すように進言するも忠教から時期尚早と窘められ、その時に備える。

・京
和宮に将軍・家茂との縁談が舞い込む。
婚約者がいるからと拒否。
孝明天皇に、幕府へ攘夷を約束させる好機と岩倉具視が進言。
日本国のためにと説得された和宮。家茂との縁組みを了承。
婚約者とは破局。
京のしきたりを貫くと決める。

和宮が登場したこともあり、今回は新章の始まりという感じが強かったですね。
重要な鍵を握る人物だけに、家茂の元へ嫁ぐと決まるまでの葛藤はもう少し丁寧に描いて欲しかったようにも思いますが、描かなければいけないところも多かったようですし、仕方のないところかもしれません。

それにしても、和宮の陣営は濃いですね。
特に中村メイコさん演じる庭田嗣子の存在感は際立っていました。
お陰で和宮の印象が霞んでしまいそうなくらいでしたよ。
何気に勧行院と瀧山の対立にも期待です。

さて、次回からはいよいよ嫁姑対立という流れになるのでしょうか。
身分で言えば、和宮は内親王なので夫である将軍・家茂よりも上ということになり、当然、天璋院よりも上ということになります。
天璋院の出身が島津の分家であれば尚更でしょう。
しかし、天璋院は和宮の夫の母、つまり義理の母ということにもなりますから、このあたりが難しいところですね。
ふたりの対立が今後どのように描かれるのか注目です。

それでは、また次回。


和宮


薩摩藩家老　明治維新の立役者 『小松帯刀』拵え 2008年NHK大河ドラマ 「篤姫」にも登場!! （美術刀剣　模造刀）