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わたなべりやうじらうのメイル・マガジン「頂門の一針」 1246号  中ー3
[ カテゴリ未分類 ]    


━━━━━━━━━━━━
『e-pros通信』7月11日号
━━━━━━━━━━━━


畠山雄二先生的指導法から

        大釜 茂璋(おおかま しげあき)

7月期のe-prosフォーラムで講座をお持ちくださる畠山雄二先生は、東京
農工大学准教授という肩書きから、英語指導者研修には異色の先生のよ
うに思われているようです。しかし畠山先生は、知る人ぞ知る情報科学
の先生(博士)としてばりばりの英語指導者。専門は理論言語学です。

先生の著書には『情報科学のための自然言語額入門:ことばで探る脳の
しくみ』『ことばを科学する:理論言語学の基礎講義』、あるいは『言
語学の専門家が教える新しい英文法:あなたの知らない英文法の世界』
といった、理工系大学である東京農工大学の先生らしくない(失礼)著
書を沢山刊行されているのです。

と言うのは7月期フォーラムの案内を見て、「どうして農工大の先生です
か」とe- pros事務局に質問をしてきた常連の参加者がいたからです。

今回私は、畠山先生とは何回もメールでコンタクトを取りましたが、返
ってくるメールが如何にも洒脱でユーモアがあり面白いのです。文章も
じつに平易で分かり易く、そのとき私は、「まるで現代の寺田寅彦だ」
と思ったものです。

問い合わせてきた先生にもそのことを話し、著書の紹介をするとともに、
ぜひぜひ聴講をしたほうがいいと参加をお勧めしました。

これも知る人ぞ知るプロ級の腕前でギターを趣味にする畠山先生。いた
だいたメールの中で、今度のフォーラムに臨む気持ちを次のように記し
ています。

「(私の講座は)何はともあれ、ちょっと変わった講演になるかと思い
ます。ボディーブローのように、後からジワジワ♪と効いてくる、そん
なトークにしたいと思っています」

「えっ? そんな話をするの?」と、オーディエンスというか、フロアー
の人たちは思うかもしれませんが、せっかく私に声がかかったので、他
では聞けない『学問ってこんなにワクワク♪するもんだ~♪』と思って
いただける、そんな話にしたいと思っています」

「中高校の先生も、『学問をやっている』という気持ちがなくなったら、
教師としても既に終わりだと思いますので・・・」

アップ‐テンポ?な楽しいメールの中に、中高校の先生方への啓蒙も含
まれてい
ました。

先に『e-pros通信』でもご紹介した、秋田カオリ先生と共訳の著書「大
学生のための成功する勉強法」も、大学生を対象にした本と思われがち
ですがそんなことはありません。学校の教師でも一般企業のビジネスパー
スンでも、学ぶ多くの人々の共通の悩みや疑問に対応できる面白い内容
でした。

この本に「どうやったらうまく勉強ができるのか:簡単な方法とそのま
とめ」という項があります。

一部引用してみます。

*引用はじめ (  )内は筆者補足

短い時間で、ある本を端から端まで全部読んでみたいと思っているとし
よう。そうしたら、あなたは、部屋に閉じこもって、最後の1ページを読
み終えるまで外に出ることはしないであろう。理屈から言えば、本の最
後まで読もうと思っているのなら、その方法が一番である。(しかし日
常生活の中にはそれを中断するいろいろな誘惑が出現する)

本や論文によっては、本当に面白く、寸暇を惜しんで読んでいたいとい
うものもあるだろう。でもその一方で、ほとんど読むのが義務としか感
じないものもあり、「何でこんなもんを読んでいるんだろう・・」とい
う気になったりする。

(たいていの学生がある時点でやりすぎたり、ある時期に課題が集中し
てスケジュールが途中破綻し、挙句の果ては勉強が手につかなくなって
しまう)そういった学生は、自己管理がほとんどできていないにもかか
わらず、自分たちは劣悪な環境の犠牲者であるとか、外からの圧力の犠
牲者であるとか主張したりする。

成功するにせよ失敗するにせよ、その原因を自分の都合のいいように考
えるのが人間というものである。

私たちは一般的に、成功は自分の手柄だと考え、失敗は自分以外の外的
な要因、あるいは他人のせいだとしたがる。例えば次のようなセリフを
吐きながら。「そもそも設問の書き方がよくないよ」「だってちゃんと
教えてもらってないんだもん」「実際のところひどい風邪を引いていた
し」「どこが重要なのか誰も教えてくれなかったし」

(やらなければならないことがうまくいかなくても、それを正当化する
ことは可能です)うまくいかなかった場合、あなたはそこから立ち去り、
「こんなこと僕にやれなんて無茶な話だよ。できないのは僕のせいじゃ
ないよ。

第一、僕はできるだけのことをしたんだし」と、心の中でつぶやくこと
でしょう。(そんなことを心の中でつぶやいたところで、なんら生産的
ではない)あなたがやるべきこと、それは、やるべきことに優先順位を
つけ、それで上位のものを片づけることです。やれることをしっかりや
ること、それがあなたのやるべきことなのです。*引用おわり

この引用から「学生」を「あなた自身」でも「私自身」でも、言葉を入
れ替えれば、じつにぴったりとわが身を振り返ることができるのです。

任用された若い教師が、あれもこれも、なんでも教えなければならない
と張り切って、どうも最後までいけそうもないという段階でパニックに
陥ったなどということはよく聞く話です。用意周到にしたつもりでも、
それは誰にでもあることです。何を優先するか。大事なことは、教える
ことのpriorityをしっかりわきまえることだと思うのです。

このような主張は、畠山先生の著書のいたるところからうかがい知るこ
とができます。

7月27日の研修会では、参加者のみなさんの悩みや疑問、いろいろな課題
などを通して、フロアー参加型の充実した勉強会にしたいと先生は話し
ています。ボディーブローのように後でジワジワ効いてくるような研修。
得るものが多いはず、今から楽しみです。(NPO法人教育情報プロジェク
ト代表)

■e-pros主催   夏の英語指導法研修会 
<参加者事前受付中>
<7月期フォーラム>            
開催日:7月27日(日) 
会 場:日本教育大学院大学特別講義室(東京・千代田区二番町)

畠山雄二先生(10:00~正午)
 東京農工大学工学府共生科学技術研究院(言語文化科学部門)准教授
 講座テーマ 「英文法と英語学、そして理論言語学」

島岡 丘先生(13:00~14:00)
 聖徳大学教授(外国語学科兼英米文化学科長)・筑波大学名誉教授
 講座テーマ 「語彙指導によるコミュニケーション能力の育成」

太田 洋先生(14:15~16:15)
 駒沢女子大学准教授、NHKラジオ講座でもお馴染み

 講座テーマ  「授業力アップのためのちょっとしたアイディア 
         Part2」

<8月期フォーラム>
開催日:8月20日(水) 
会 場:日本教育大学院大学特別講義室(東京・千代田区二番町

久保野りえ先生《10:00~正午》
 筑波大学附属中学校教諭 2004年パーマー賞受賞   
 講座テーマ 「久保野りえ先生ワールド 9月の授業はこうしよう!
        - 声が出て、話せるようになる教科書の生かし方」

田口 徹先生(13:00~16:00)
 東京都府中市立府中第二中学校 東京都教師道場指導担当
 講座テーマ 「田口徹先生ワールド  教師は授業で勝負する!」

参加費:両フォーラムとも一日4,000円、学生無料

(「7・8月の両方」、あるいは「2名以上で参加」、「e-pros会員」は
3,500円に割引きです)

参加申込み方法:当日直接の受付もいたしますが、下記項目を書いて、
FAXでお送り
ください。

(1)両方のフォーラムに参加(2)7月フォーラムに参加(3)8月フォーラムに
参加
氏名、〒、住所、電話番号、他の参加者名(合計 名)、
勤務先(学生は大学名・学年)、Fax番号、メールアドレス、
e-pros会員は会員番号

申込みFax番号:03-5213-2029
《e‐prosのホームページからも申込みができます》

NPO法人教育情報プロジェクト 
〒102-0073 東京都千代田区九段北1-1-7-304 
電話03(5213)2028
URL:http;//www.e-prosjp.com






Last updated  2008.07.12 04:41:15
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