|
|
|
|
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
│<< 前のページへ │一覧 │
図書館から坪井みどり氏の研究書
絵因果経の研究を借りてきて読んでいる。絵因果経というのは、奈良時代に制作された仏伝で、鮮やかな原色の挿絵が上段に入っている挿絵本である。こういうのは写経では珍しいので骨董としてもずいぶん高価なものらしい。1行いくらというくらい高いものだと聞いている。 奈良時代の絵画自体珍しいのだし、この絵は古拙な感じがして、もっと古い時代 中国魏晋南北朝時代の絵画の伝統をおもわせるところがあり、色々興味深いものである。 此の本は詳細極まる研究書なので、もういいというようなところもあるが、長谷寺縁起絵巻への影響など興味深いものがあった。 特に日本における制作と伝承の問題は細かく、現在最も信頼のおける記述だろうと思う。 また、異体字の詳細な中国墓誌との比較による考察はよいものだろうと思う。 この絵因果経は中国初唐ごろの原本を模写したものだろうと思うが、その更に原本を探る過程で中国の石刻絵画・敦煌壁画・墓室壁画などと対照している。このへんではかなり強引な論がめだつことは残念だ。特に米国Kansas Nelson-Atkins Galleryにある孝子伝石棺の年代を隋時代にしたくてたまらないような書き方は感心しない。日本の分の議論が詳細緻密なだけに、この勇み足は惜しいと思った。
![]()
紀年のある世界最古の印刷本として有名なのは、ロンドンBritish Libraryにある金剛経(金剛般若波羅密経)である。唐の咸通九年868年の年紀があり、敦煌からSteinが収集したものである。これはネットでは、British Library自身のサイト British Library Turning the Pages のTHE OLDEST PRINTED BOOKで閲覧できる。AdobeのShockwaveをインストールしろとくるのが嫌だが、British Libraryだし、まあ信用できるだろう。
このサイトは、前もちょっと紹介したと思うが、希覯本の頁をめくるようなことがバーチャルでできる面白いサイトである。この金剛経は巻物・巻子本だからどうなるかというとマウスポイントで、巻物を開いて順次みることができる。これは面白いと思ったが、ちょっと違和感がある。なにかと思ったら、軸が2本あって右の1本は、開いていくと右にどんどん見終わった部分が溜まるのだが、それを巻き取るための軸である。見るにしたがって左が細くなり右が太くなるのが芸が細かい。ただ、日本や中国では、普通こういう風に2本使うことはない。右のほうは短ければのばしておくか、長ければ軸なしでなんとなくだらしなくまいておくだけである。 この2本使うというのは、ユダヤ教の教会(シナゴーク)にあるトーラー(モーゼ五書)の装幀・閲覧方法らしい。ウィキペディアに写真がある。
百万塔陀羅尼の写真がないかと、古い雑誌や本を探した。みごとにない。百万塔(イメージは東博の法隆寺宝物館所蔵)はなんとか写真がとれたが、陀羅尼のほうは、モノクロ写真ですら、ましなものがない。印刷の歴史というのはあまり関心がないのか、韓国人がうるさいので放置してあるのかよくわからない。国立国会図書館のサイトにはさすがにちゃんとイメージがあったが、これを転載利用する気にはなりません。All rights reserved まるC とちゃんと下に書いてあるしなあ。便利堂の複製というのもあったようだが、手元にはない。この陀羅尼は、実は木印で捺しているだけであって、バレンで摺っていないから印刷ではない、という有力な説があるそうだ。
![]()
LondonTheatredirect.comで2006年にアデルフィ劇場のエビータを予約して以来、ときどき宣伝メールがくる。最近はプロモーション ヴィデオへのリンクもついてくるようになった。
なかには面白いものもある。瞬間衣装替わりの手品を得意とするブラケッティの プロモーション ヴィデオなんか、結構よかった。
![]() この長崎、浜口町のヴィヴァーチェのことは、去年12月にも書いたが、最近、「あったかパスタ」というのを始めた。500円でパスタ+ソースをテイクアウトできるというサービスだ。この店、他のHPでも色々紹介されているようだ。 土曜昼なんかいっぱいだが、他の日はそうでもない。 TEL095-849-6868 長崎県長崎市浜口町9-9 サンアークビル 1F 営業時間 11:30〜14:00 18:00〜21:30 定休日 日曜日
「
黄金旅風」(飯嶋和一、小学館文庫)を推薦する人がいたので、図書館から借りて読んでみた。江戸初期、鎖国直前の長崎を舞台にして歴史をよく研究している小説だという話だった。労作だとは思うが、登場人物が、立体的に感じられないというか親しみ深くないような感じがする。キャラクター性だけでできた人物たちというか、ある特性が具現化したような人物たちというような感じがする。なぜか土井大炊頭の描写がかえって印象に残っている。ハドリアヌス帝の回想や黒の過程、蘇州妖狐記のような人物を丸彫りにした小説という感じではない。小説らしい旨味が少ないように感じる。だからこそ、あっという間に読めてしまうのだろう。 考証が詳しいということだが、ちょっと気になったことを1つ指摘したい。文庫版69Pの 「日本人といえば、南蛮人には意味のない愛想笑いをし、唐人や高麗人には侮蔑的な視線を向けるものと相場が決まっていた。」という文章は誤謬も甚だしい。二〇世紀の日本人と十七世紀前半の日本人を混同しているのだ。丸山遊郭で出島行きの遊女が最下層であったという一事からも、江戸時代の日本人の「紅毛人」に対するみかたが表れている。「南蛮人」という言葉自体、侮蔑的ではないか。「意味のない愛想笑いをし」という悪習は、ギブミーチョコレート以降とも思わないが、二十世紀の語学が苦手で劣等感をもった日本人たちのものである。 歴史小説家も、自分が生きている時代から抜けて書くことはなかなか難しいもののようだ。
![]() 最近は、島原しいたけ生産組合のきのこ屋 でたくさん売っていて、柚子風呂用だけでこんなに売れるのかなあとおもっていたら、この健康ドリンクの用途があるようだ。皮ごと使うから農薬などの不安もありまあ良質なものを売っているところがあるのは結構なことだ。だいち村でも売っているし、 長崎市内の八百屋やスーパーにもときどき売っている。 蜂蜜については、最近 産地偽装で、かなり問題だが、いっそのことアルゼンチンなどの外国産表示のほうが、硫酸の残留が疑われる中国産蜂蜜よりましかもしれない。
東晋の書家:王献之の書の模写本「廿九日帖」のイメージをwkikimediaに投稿した。かなり前からこのchinese calligraphyのカテゴリーをみているが投稿は、まことに寥々たるものである。
殆どが現在の俗っぽい看板文字のようなもので、古典があると思ったら贋物くさかったり、イメージの質が悪かったりする。たまにあるのは博物館サイトからの転載であって、自分で撮影して投稿しようという中国人が少ないようにみえる。あれだけ巨大なリソースを持っていて、しかも4000年の文化を誇っていて、愛国心を叫んでいる中国人が、なぜそれを具体的イメージとして提供しようとしないのか? 矛盾しているようにみえる。wikimediaのように世界の文化に無償提供、奉仕をするのが嫌なのだろうか? もっとも、全体主義的情報統制の目的で、中国国内からは外国の情報がアクセスしにくいように中国政府がフィルターをかけているそうなので、そのためかもしれない。 │<< 前のページへ │一覧 │ 一番上に戻る │ |